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立憲民主党への苦言と期待 成長を期待します

みなさんこんばんは。

 こちらのコペアヤ先生のnoteを拝読し、そこで紹介されている枝野代表最後の記者会見と『枝野幸男がなんでも答えます』(りっけんチャンネル)をちゃんと見ておく必要があると思い、1.5倍速で視聴しました。

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立憲民主党の立場は一貫して市民と野党の共闘を進める私たちとは違っていた?

 記者会見を見てとても残念な気持ちになりました。記者会見をご覧いただけたらわかるのですが、枝野さんは「野党共闘という言葉や説明はしていない。あくまでも選挙協力」ということを述べています。「その立場をご理解いただくことができなかった」「その責任がある」という趣旨の話を何度もしています。

 私はこの記者会見を視聴しながらずっと違和感を感じていました。自分たちの立場は一貫していて野党共闘をいうみなさんが勝手に誤解なさった。そのように聞こえてしまいました。

 選挙が終わった段階であれは違ったんですって言われても・・・ですよ。候補者を一本化し、普段投票しない自分の推しではない政党の候補者に投票することの意味を理解していない発言だと私は思いました。

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市民連合と立憲野党との政策合意

 市民連合と立憲野党との政策合意に関する記者会見が9月8日、参議院議員会館で開かれました。


市民連合と野党四党(立憲民主党、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組)は9月8日、参議院議員会館で「衆議院総選挙における野党共通政策の提言-命を守るために政治の転換を-」を「政策合意」しました。国民民主党は、今日は不参加となりましたが、引き続き政策合意を求めていきます。

とあり、

市民連合「要望主旨」について、運営委員の山口二郎(法政大学教授)は「政策合意について野党四党が受け入れ、本格的な野党協力の態勢を確立することができた。このことは日本の民主主義を回復するための貴重な一歩だ。この政策を旗印に掲げ与党過半数割れを実現し、野党連立政権をめざしていきたい」と提案しました。

とあります。

 言いたくはありませんが、この立憲民主党の市民と他の野党に対する不穏当さが多かれ少なかれ有権者に野党共闘の魅力が伝わらなかった大きな原因の一つではないかと感じます。

 立憲民主党からしてみれば、選挙協力は4党で力を合わせて一本化して圧倒的多数の議席を得たのち立憲民主党による政権運営が当然のことであり、連立はありえないと考えていたわけですから、野党共闘の魅力を語れるはずがありません。選挙を進めるうえで大きなブレになっていたわけです。

 この状況では、これまで投票に行かなかったみなさんが、市民と野党の共闘に魅力を感じられるはずはありません。まるで他の野党に協力だけしてもらっておいしいところは自分たちだけいただくという見え方になってしまうわけで、これには説明もご理解もあったものではありません。

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立憲民主党の目的は何だったのか

 私は市民と野党の共通政策・選挙協力は力不足はありつつもその方向性に誤りはなかったと考えています。ですから、その視点において枝野代表が辞任する意味が分からないのです。それがこの記者会見で理解できた気がしました。「選挙に負けたから辞任する」視点がそこにしか及んでいないように見えます。

 ですからこの記者会見から私が感じたことは、立憲民主党は選挙で勝利し単独政権を実現することが目的だということでした。1政党の中だけのことであればそれもありかもしれません。しかし立憲民主党は野党第一党です。市民と野党の共通政策に対して何も語らないというのはあまりにもひどいと思いました。(1.5倍速で視聴したため、見落としていたらすみません)

 少なくともこの記者会見の時点では、枝野さんの頭の中は「ほかの野党とは一線を画したい」それしかなかったのではないでしょうか。これでは、9月8日に結んだ「衆議院総選挙における野党共通政策」は何だったのか?と問わずにはいられません。

 このブレブレ感が投票に行かなかった有権者、維新に投票した有権者に見透かされていたのではないかと思います。

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記者会見後半の枝野発言

 「次の執行体制に引き継ぎます」「検討事項を引き継ぎます」こんな不思議な印象を受ける言葉が連続していたように思います。

 そんな中、とある記者が読者からの意見をもとに質問をしていたのですが、それに対して、記者会見の在り方含めて次の執行体制に引き継ぎますとしました。このやり方は言論封殺の圧力ともいえる反応の仕方でした。枝野氏の稚拙さを垣間見た気がしました。

 先日のノートでもお伝えしましたが私はこのタイミングでの党首辞任は正しくないと思っています。選挙に勝てなかった責任に加えて、何が不足していたのか、何が問題だったのかについて調査分析を行い総括を発表してから辞任すべきだと思うのです。

 「枝野幸男がなんでも答えます」の枝野さんの表情がすごく明るくすべての肩の荷を下ろしたんだなと思えることがとても印象的でした。まだ早いんだけどなぁ。。。枝野さんの一番の役割は総括のはずなんだけどなぁ。

 このまま党首選にもつれ込み、半月から一か月ぐらいは落ち着きません。これではコロナ第5波直後に自民党が総裁選を行い国民の意識をかく乱させたことと何が違うんだろう?と思わずにはいられません。

 そのあとの総括も、市民と野党の共通政策の立場に立った総括が行われるのか不安で仕方がありません。

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枝野ビジョンについて

 記者会見の中で枝野ビジョンについて質問に答えていました。立憲民主党の綱領の中身を展開した みたいなことを述べていました。それならどうして立憲民主党ビジョンのように政党名ではなく個人の名前なのか。これも私にはよくわからない事柄の一つになってしまいました。これも私にとってはブレの一つに見えています。

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私たちは政党に願いを届けていい

書き忘れたので追記です。

 これまでの一連の流れを見て考えたのですが、私たちは政党が用意してくれたメニューを見て、それがその通りうまくいかなかったからと言って落胆する必要はないと思いました。

 そう、その政党にないメニューは政党を支持する人の思いや願いを届けていいということです。その声が大きくなればなるほど政党はその声を無視できません。そんなことをしていたら次の選挙で支持してもらえなくなるからです。ですから、今回ノートに書いたことがあっても私は悲観していません。ちゃんとこんなことを意識してやってほしい、そういう意味を込めてこのノートを書いたつもりです。

 ですので是非皆さんも政党を叱咤激励するつもりでどんどん発言してほしいなって思います。

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最後に

 それでも私は立憲民主党にはしっかりしてもらって、本当の意味での野党共闘を実現していく必要があると思いますし、そのために期待を込めて今後も学び、発信していきたいと思います。

 自組織だけではない、「市民と野党の運動の到達点」を視野に入れて総括を行うことを心から願います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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