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ハラスメントは誰でも起こしてしまう可能性があるんだよ

みなさんこんにちは。

11月15日付けしんぶん赤旗に、11月5日の全国地方議員・候補者会議において報告を行った日本共産党の小池晃書記局長が司会の田村智子政策委員長を叱責するパワーハラスメントを行い、謝罪したとの記事がありました。

 私はこの記事と記者会見の動画しか見ていないので安易なことは言えませんが、現時点の私自身の考えを整理する意味でこのnoteに記録しておきたいと思います。(後で小池さんが田村さんに指摘している動画も見ました)

 私自身の考えを他のみなさんに押しつけるものではありませんのでご注意ください。

ここ数日ツイッターでも多くの皆さんが意見表明されています。
そういった一つ一つの意見を受けいろいろ考えました。

こういうことって、もやもや感が先に来てしまうから考えが全くまとまらないんですよね。

そして私なりに考えが少しずつ整理できてきたので現在の到達点をnoteに記録しておこうと思い立ちました。

結論から先に言うと

✅ どのようなハラスメントも許されない
✅ 当事者以外の人が見て見ぬふりをしないこと
✅ ハラスメントは加害者自身の生きてきた環境背景と地続き

です。
また次のようなことも考えました。

✅ 誰でもどんな人でもハラスメントを引き起こすリスクを持っている

職場などにおいてハラスメントは①優越的な関係を背景とした言動 ②必要かつ相当な範囲を超えたもの ③労働者の就業環境が害される の要素すべてを満たすもの とあります。 でも職場に限らず学校や家庭でも同じことは言えますし、子供にとって親の言動はハラスメントそのものに一番なりやすいといえるのではないでしょうか。

✅ 当事者(加害者・被害者)は、それがハラスメントだと気づきにくいし、気づいても声は上げにくい。

 加害者はハラスメント行為を無意識に行っているケースが多いと思いますので自分がそんな重大なことをしているとは気づかないし、気づいたとしても否定するものだと思います。だから気づきに時間がかかります。
 逆に被害者はいやだなと内心考えてもそれがハラスメントだと思い至らず、自分の落ち度、自分が悪いと責めてしまうケースも多いと思います。その背景として周りが指摘してくれないどころか被害者を責めるケースが多いこともあります。そして自分が我慢すれば丸く収まると考えがちになります。

✅ ハラスメント撲滅を掲げている日本共産党だからこそ記者会見まで開いて自己批判、相互批判を行った経過を報告できた

 これはほかの政党ではきっと記者会見やらないのではないかと思います。むしろ自民党などは握りつぶし続けているでしょう。
 ハラスメント撲滅を掲げていたってその構成員は普通の人間ですからハラスメントをしない保証はありません。今回記者会見までに若干時間はかかりましたがそのことも含めてちゃんと振り返って今後に生かしてくれることを期待できる政党だと私は思っています。

そして私が一番信頼できると思ったのは多くの日本共産党支持者があいまいにすることを許さなかったことです。
これって、これまでの日本共産党の100年の歴史にも通じるし今回のことを新たな歴史に刻むべき出来事じゃないかと思います。

 今回たまたま小池氏の言動が表に出ましたが、実はいろんな場所でみんなが気づかないところで起きている。どの組織でも起こりうるしそのことで心が折れるほどの思いをしている人は本当にたくさんいると思います。

 だからこのことで悲観して終わるのではなく、なぜハラスメントが起きたのか、起きたハラスメントを即座に指摘できなかったのか、分析をしっかりと行い教訓を導きだしてほしいです。
日本共産党ならいろんな組織、みんなが参考にできるハラスメント撲滅のロールモデルを作る事ができると思いますし、作ってほしいと思います。

大事なのは今後同じ過ちを繰り返さなくても済むようにこれからどうするかですよね!

発生した事実


① 小池氏が読み上げた候補者の名前が間違っていた
② 司会の田村氏が氏名の誤りを訂正した
③ 小池氏が田村氏に近づき「訂正する必要はない。ちゃんと読んでいる」などと強い口調で叱責した
④ 田村氏は誤りではなかったと自身の発言を訂正した
⑤ 動画を視聴した皆さんからこの件はパワハラではないのか?と多くの発信があった。
⑤ 14日の常任幹部会議委で自己批判相互批判を行ったうえで記者会見に臨み自ら報告をした

私が注目したポイント

① について。間違えることは誰にでもありうることですね。
実際私も頭の中で考えていることと口に出すことが違っていたりすることはたまにあります。

やはり重要なポイントは
③「会議の大勢が見ている場での叱責」
④ 間違っていないはずの「田村氏の訂正」をせざるをえない状況に追い込んだこと
⑤ SNSなどでこの件に対する指摘が多数行われたこと
⑥ 小池氏自身がこれがパワーハラスメントであるという認識を持つまでに時間がかかったこと
⑦ 記者会見で自らの反省点を明確にし謝罪と説明を行ったこと
⑧ 日本共産党はハラスメント根絶を掲げている政党であること


です。

先に述べたように パワーハラスメントはいつでもだれでも起こしてしまう可能性を持っていることを認識することが大事です。
そして、もしかしたら自分も知らず知らずのうちにやってしまっているかもしれないという振り返りすべての人が常に繰り返し行わなければいけないと思います。

これ以降は私の思考過程であり、まとまってないのでそのつもりでお読みください。

✅小池氏はなぜ叱責するに至ったのか カチンときた理由はなにか?

✅(田村氏視点)自分は間違ったことは言っていないのに、みんなが見ている(WEB配信もされている)前で、小池氏に原稿を指さされて「訂正する必要はない。ちゃんと読んでいる」と言い放たれそのまま行かれてしまった。
司会という立場上、会議を円滑に進める責任感が前面に出るのは当然であり、(心をえぐられるような)傷を放置したまま自分の訂正が間違っていると伝えてしまった。(動画未確認)

✅ 司会が田村氏でなく男性だったらどうだったのか。
今回の件は様々な背景を考えることができると思います。
多くの皆さんが指摘しているように無意識のジェンダー差別もあると思います。とはいえ、決めつけはよくないと思いますのであらゆる可能性を考慮に入れて考える必要はあると思いました。

無意識のジェンダー差別的背景については多くの皆さんが指摘していますし、その視点での再発防止をどうするか、みんなで学習しようという呼びかけがすでに行われています。私も大賛成です。

私は別の側面も気になったのでそのことについて触れたいと思います。

ハラスメントを起こす背景と関係

少しハラスメントを起こしてしまう背景について考えてみました。

✅ 子供のころからの社会的家庭的環境
✅ 学生の頃の社会的環境
✅ 社会人になってからの環境
✅ 男性優位社会を生きて培われた無意識のおごり
✅ 職業的優位によるおごり

私はジェンダーに関する背景とともに職業に関する背景に注目しました。

 私たちは子供のころから上記のような環境の影響を受けて今があります。
ジェンダーでいえば社会全体が圧倒的に男性優位にありますし、職業でいえば、医師や弁護士、官僚の皆さんは少なからずプライドを持って子供のころから頑張ってきたという自負があるのではないかと思います。

 だからそういう職業には自然に強大な発言力が備わってくるのではないかと思います。子供のころからの努力とプライドを自負してるでしょうから。

 医師の立場だと自分の判断が患者の命に直結してしまう責任があるため良くも悪くも自分の言動には一般の私たちとは比べ物にならない強力なプライドが存在するのではないかと思います。

そのことが、今回の行動が誤りであったことをすぐに自己認識できなかった背景にもつながっているんじゃないかと想像しました。


 実は最近NHKテレビドラマ「しもべえ」を視聴していて、そこに出てくるはらわたが煮えくりかえるほどの川島教授のパワーハラスメントぶりにドラマとは言えめちゃくちゃムカついていました😡
あの俳優さんの演技もすごかったんだと思います。

こういうことって病院あるあるなのかもなんて思っていたところに今回の件があったので、ジェンダー的側面だけではなく、職業的側面も見ておかなければいけないんじゃないかと思ったのでした。

まとめ

全然まとまらないまとめになります。すみません><

本日11月18日にタムトモさん記者会見がありましたので貼り付けます。
会見の中でも言ってましたがやはりタムトモさんもハラスメントだとは思っていなかったみたいです。
周りの声が本当に大切ですね!

✅ 日本共産党の100年は紆余曲折の100年で問題があるたびに全党挙げて議論学習を行い歴史を積み重ねてきた。
もちろん今回もその一環だと私は思っています。

✅ ハラスメントは当事者は認識できないもの。周りがどれだけ迅速に声を上げるかがハラスメント撲滅のカギ。

✅ そのため、社会全体がそのことについて学んでいけるような運動と呼びかけが必要。

✅ 加害者を単純に責めても何の解決にもならない。気づきを第一優先に一緒に考え、再発しない仕組みをみんなで考えることが大事。(意図的加害はもちろん別です)

✅ 日本共産党には記者会見をして終わりではなく、ハラスメント撲滅のためのロールモデルを作って発信してほしい

✅ 自分自身が身近なところ(家庭や職場など)でハラスメントを行っていないか常に自己チェックし続けよう

この間もやもやしながらこんなことを考えていました。

引き続き皆さんと一緒にハラスメントの問題については考えていきたいと思います。

まとまらないnoteですが最後までお読みいただきありがとうございました。

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