「お母さん食堂」署名は何をもたらしているか
年末にファミリーマートの「お母さん食堂」のネーミング変更を求めるネット署名を高校生3人が始めました。
この署名に関連して、「何も問題無い」「名前たたきじゃないか」などの書き込みも多数見かけています。
私も気になりつつ、どう考えたらよいかよくわからない状況でした。
記事を読んで考えてみる
そこに、先日笛美さんがこの件についてnoteを執筆されていたので読ませて頂きました。
笛美さんも同じようにいろいろと逡巡されたりしているんだなぁと私もほっとしました。
何がおかしいの?
私も名称を見た限りにおいては特におかしいと思う事はありませんでした。純粋にこれまでの日本の風景、お母さんの温かさを表現しているという印象でした。ブランドイメージとしても、目指しているものもしっかりとしている印象です。
お母さん食堂は、「家族の健やかな生活」を想って作った、
美味しくて安全・安心な食事と食材を提供するブランドです。
お客さまにとって「一番身近で美味しくて安心できる食堂」を目指しています。
https://www.family.co.jp/campaign/spot/2007_okasanshokudo.html
一方、この件で「署名の意味」について、署名を立ち上げた高校生と株式会社ファミリーマートに見解を聞いた記事がこちらです。
ファミマ「お母さん食堂」の名前変えたいと女子高校生が署名活動、「料理するのは母親だけですか?」
https://www.businessinsider.jp/post-227016
感じたこと
この記事を読んで感じたことは次の通りです。
✅今見えている景色は、私たちが生きている社会常識の窓からのぞき見ている姿にすぎないのではないか
ファミリーマートのサイトに目的が書いてあるとおり、そのことそのものには問題はないと思います。でも一歩引いて考えるとそれは「男性は仕事でお金を稼ぐもの、女性は家庭で食事や家事、子育てするもの」という前提条件の上で成り立つのではないかと思い当たります。ジェンダーギャップを日頃から感じている人は、最初から一歩引いた視点で「お母さん食堂」と「社会構造との関係性」に着目しているのではないでしょうか。
そもそもこの件では主観的立ち位置が違ったままで、ツイッター上で論議されているため、話が全く噛み合っていないと感じます。
私自身の考え
✅日本社会は、これからSDGsを推進する世界の大きな流れに乗らなければならない 5.ジェンダー平等を実現しよう
✅性別の多様性が大切にされていく必要がある。LGBTQ+ それは、個人の人権や尊厳が大切にされる社会を創るということ。
上記を踏まえた上で、これから発信されていく広告はジェンダーレスを意識したものに淘汰されていくのではないかと思います。
今回の「お母さん食堂」署名は私にこのことを気づかせてくれました。
まとめ
✅ファミリーマートにお願いしたいことは、この署名を受け取り、これからの広告の有り様を考えるきっかけとしてほしいということです。
(私は今すぐに名前を変えるべきとまでは考えていません)
✅そして署名を始めた高校生3人の皆さんに対しては、「あなたたちの着眼点、自分たちの立ち位置は間違っていないよ。」と伝えたい。ただ、ジェンダーギャップ指数121位の日本ではそれを受け止められるだけの器を持っていないだけ。たくさんの反論や心ないツイートを目にしてしまっていると思いますが、それらは違う立ち位置から見た意見だと思います。
だから恐れずに、賛同してくれた皆さんとつながりを持って、このことを一緒に考えてくれる人を増やしていってください。
急ぎすぎてしまうと反作用の跳ね返ってくる力も大きいものになります。
増やした仲間と一緒に社会を変化させていく力を無理なく発揮させる事を希望します。
社会は望むと望まざるとに関わらず常に変化し続けます。
今回はその変化に対して背中を押してあげた、そんな勇気ある行動だったのではないかと思います。
そういう意味から、私からもありがとうとお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございまいた。
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