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スコビーは生きていない

コンブチャを作り始める際に、楽天でスターターキットを購入したり、誰かに株分けしてもらうことが多いと思います。スコビーは、マザーや株と言われることも多いので、スコビーが元になってコンブチャが出来るものと勘違いを招きやすいのです。しかし、実際はそうではありません。楽天でスターターキットを購入された方はお分かりかもしれませんが、楽天で販売しているスターターキットには、丸くて分厚いスコビーは入っていませんよね。入っているのは、少しどろっとしてる部分を含む液体です。

コンブチャを作っているのは

コンブチャは何種類かの微生物が共存することで作られるものです。そして、その微生物は目視確認することが出来ない大きさです。それらの微生物は、コンブチャの液体の中に含まれています。したがって、スターターキットでは原液が重要です。具体的には、原液の量が十分か・元気な微生物が沢山生きているか、です。確かにスコビーに含まれる原液にも微生物がいますが、もしも入手したスターターキットがスコビーがメインで原液が少ない・ほとんどないものだった場合、ほんの僅かな微生物で作るコンブチャはカビる危険性が高くなることや美味しくなるまでに多くの時間を要することが考えられます。

スコビーの正体は

それはナタデココと同じ仕組みで、微生物が生きる過程で作り出す不溶性食物繊維です。もちろん、生きてはいません。私達人間は、一つ一つの細胞から出来ていて、生きる過程で髪の毛や爪が伸びていきますよね。それは、私達の細胞達が髪や爪を作るのであって、私達の髪の毛や爪が私達を作るのではありませんよね。髪の毛や爪は、適切なタイミングで処分するのが一般的だと思います。コンブチャの原液とスコビーも、同じ関係です。微生物がスコビーを作るのであって、スコビー(食物繊維)がコンブチャ(微生物)を作るものではありません。また、スコビーも適切なタイミングで処分する(食べたり破棄したり)のが健康的なコンブチャを維持するポイントの一つです。

分厚いスコビー

皆さんは、とても髪の長い人を良い、髪の短い人を悪い、と考えますか?もしもそう考えている方がいるとしたら、それはとんだ偏見ですよね(笑)それと同じことで、スコビーも分厚いのが良くて薄いのが悪いことは全くありません。むしろ逆で、あまりにも分厚いものは美味しいコンブチャ作りには邪魔になるものです。(髪が長すぎると日常生活の邪魔になるのと同じですね)どんなに美しい髪も永遠に伸ばし続けることは出来ません。長く伸ばした髪を切る際には、何とも名残惜しい気持ちになりますが、切ったら切ったでさっぱりした気分になって気持ちいい。これは、まさしく分厚くなったスコビーを処分する時と同じ。最近はヘアドネーションも盛んなので、捨てるならば誰かの役に。そんな風に考える方は、是非酢抜きして召し上がってみて下さい。あなたの体をシェアハウスしている腸内細菌達が大喜びしますよ。

酢抜きは簡単

厚みのあるスコビーを一日前後水に浸けて絞るだけです。多少の酸味が残っていて欲しい場合は浸ける時間を短めに調整して下さい。絞りが甘いと、水っぽくなってしまうのでご注意下さい。酢抜きしたスコビーに少々はちみつをかければ、腸内環境を整える軽いデザートになります。また、海藻サラダのような感覚でサラダのトッピングとしても面白い食感を演出しますよ。

大切なのは原液の質

もし株分けしてもらう際に、美しくて分厚いスコビーをアピールしてくる場合は注意が必要かもしれません。(そういう原液は、美味しいコンブチャになりずらいのです)あくまでも、大切なのは原液にいる微生物達がどれだけ多くどれだけ元気かということです。その見分け方は「気泡が発生しているか」です。気泡があればある程、微生物達が多く元気に活動しています。気泡がほとんどない場合は、微生物達が少なく活動をしていないということなのです。本当に大切なものは目に見えないってこと、多いですよね。

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