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CFTCが破綻した大手レンディング企業セルシウスの規制違反を認定

ブルームバーグ(Bloomberg)は、「2022年7月に破綻した大手暗号通貨レンディング企業セルシウスネットワーク(Celsius Network)と元CEOアレックス・マシンスキー(Alex Mashinsky)氏が破綻前に米国の規制に違反していたことを米国商品先物取引委員会(U.S. Commodity Futures Trading Commission:CFTC)が調査によって明らかにした」と報じた。

ブルームバーグの報道によると、CFTCの執行部門弁護士が、セルシウスが投資家を誤解させ、規制当局に登録しなかったとし、マシンスキー氏が多数の規制を破ったと認定したという。CFTC委員の過半数が違反の判断に同意した場合、CFTCは早ければ今月中にも連邦裁判所に提訴する可能性があるという。
 
調査官は476ページにも渡る報告書において、セルシウスの問題は少なくとも2020年にまで遡ると結論付けた。この結論はセルシオがねずみ講を運営していたという告発を調査するために任命された独立調査官が2月に発表した結論と同じである。報告書において、セルシオの内部関係者の多くが特定の行為が違法であることを認識していたこと、そして一部の従業員が破綻前に大量のトークンを引き出していたことが明らかになった。
 
この件に関して、CFTCとセルシウスはコメントを控えている。
 
セルシウスに関しては、ニューヨーク州司法長官が2023年1月、セルシウス元CEOアレックス・マシンスキー氏が同社の経営破綻を隠して数十億ドルの暗号通貨を詐取したとして、セルシウスを提訴した。
 
また、セルシウスのグループは2023年6月、マーケットメーカーのウィンターミュート(Wintermute)がウォッシュトレード(仮装売買)を手助けしたと告発した。告発は、ウィンターミュートが2022年5月のテラ(Terra)崩壊時にマシンスキー氏のセルシウス(CEL)トークンの価格操作を手助けしたという内容である。
 
なお、破産申請書類によると、米証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission:SEC)とマンハッタンの連邦検察局もセルシウスを調査している。調査に関して、SECとニューヨーク州南部地区連邦地検はコメントを控えている。
 
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