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マジメな文章に使えるフリーフォント5選

はじめに

ウィキダです。フォントが好きでクラブイベントのフライヤー作成などをお手伝いしたことがあります。そんな経験から友達などからどんなフォントを使えばいいかよく聞かれることがあるのでまとめてました。

「かっこいいフォントのまとめ○○選!」みたいな記事では派手で個性的なフォントが取り上げられることが多いです。

個性的なフォントはロゴや動画サムネイルなどで注意を引くには向いていますが、動画の字幕や真面目な印象を伝えるためには不向きです。フォントの形が複雑だと長文に向いていないといった特徴もあります。

またフリーフォントは漢字がない、少ないことも多いですが今回は多くの漢字に対応しているものに限定しました。

ところで「MSゴシックじゃダメ?」と聞かれたこともありますがひと目でチープな印象になるので締め切り10秒前とかじゃない限りオススメしません。何がどう問題なのかはここでは省きますが気になる人は以下の記事が参考になると思います。
https://news.mynavi.jp/article/20150611-mspg/

さっそくマジメで文章にもタイトルにも使える便利なフォントをnoteのヘッダ画像の使用例つきで紹介していきたいと思います。

ちなみにnoteにはCanvaというサービスと連携してヘッダ画像をつくる機能があって、紹介するフォントに(Canvaあり)と書いているものはCanvaで利用可能なフォントです。せっかくなので実際にCanvaでつくっています。

・M+フォント(Canvaあり)

画像1

http://mplus-fonts.osdn.jp/about.html

非常にまとまりがよく、スッキリした印象のフォントです。
特筆すべきは太さ(ウェイト)のバリエーションの豊富さです。
太さが7段階あるというだけで様々な場面に対応できます。

極太のBLACKはそのままロゴやサムネに使えるほどのインパクトがあります。同じフォントで標準的な太さで補足内容を書けば、統一感をもたせることができます。細いThinでは高級感や清潔感を表現できます。

ゴシックで迷ったらコレ!という汎用性と安定感のあるフォントです。

・源英フォント

源英フォント

https://okoneya.jp/font/

サイト「御琥祢屋」(おこねや)さんが公開している「源英〇〇」というフォントです。サイトにはたくさんのバリエーションがあるので様々な場面で利用できます。

作例では「アレ」を源英ゴシックMのHeavyで、それ以外は源英ちくご明朝をつかっています。

どれも素晴らしいですが特に文章向きな源英ゴシック、源英〇〇明朝がオススメです。

ちなみに源英アンチックはアンチック体と呼ばれる漫画特有のフォントです。

源英アンチック


アンチック体はひらがな、カタカナを明朝、漢字をゴシックとした組み合わせでできています。漫画のセリフにつかうのはもちろん、吹き出しを使ったPOPなどを作成している場合にアンチックを利用すればより漫画の雰囲気を出せるでしょう。


・やさしさゴシック(Canvaあり)

やさしさゴシック

http://www.fontna.com/blog/379/

名は体を表す、という言葉にもれず、優しさを表現するのに向いたフォントです。おちゃらけた雰囲気にしたくはないけど、M+フォントや源英ゴシックほど緊張感を出したくない場面に使いたいときに向いています。

・クレー

クレー

https://fontworks.co.jp/news/2021/01/15/9531/


ボールペン字のような印象をもつフォントです。
止めハネがほしいけど明朝体の尖った印象より柔らかくしたい場合に有効です。
GitHubというサイトを使って公開されています。
(主に私が)迷子になりやすいのでDLの手順を書いておきます。

クレーgithub1

リンク先のここから移動して、

クレーgithub2

ほしいフォントをクリック。(今回はクレー)

クレーgithub3

右上の緑の「Code」のボタンから「Download ZIP」を選ぶとダウンロードされます。

このフォントワークスから公開されているフォントはどれも高品質なのでぜひお試しください。


・梅フォント(Canvaあり)

梅フォント

https://ja.osdn.net/projects/ume-font/

明朝、ゴシックがあり、文字間の幅などで違うバリエーションがあります。ゴシックはややコミカルな印象があり、明朝は細身でゆったりとした丸みがあります。全体的に細い仕上がりで主張が強すぎないため、補足文章などにも向いているかもしれません。

まとめ

10年以上前に漢字が満足に使えて見やすい日本語のフリーフォントというのはごく限られていましたが高品質なオープンソースのフォントの登場とその改変によってたくさんの選択肢がうまれました。
今回紹介したクレーも今年の1/15に有償だったものの一部がフリーでも扱えるようになりました。
大変ありがたい話です。

これらを通してMSゴシックを選択肢から外せるようになっていただければ幸いです。


おまけ

今回ヘッダ画像につかった白の字はクレーですが、背景の黒字はラグランパンチです。キルラキルとかで有名ですね。

マジメなフォントヘッダ_下敷き

インパクトが強いわりにあちこちで見かけるようになって「実は可読性が高いのでは」と思ってきています。この太さのわりに読みやすいのはたしか。

なにもラグランパンチが不真面目フォントの代表格だとは思っていません。ホント、ホント。信じて。

元のフォントは有料ですがMediBang Paintというイラストソフトによって無料で利用することができます。
https://medibangpaint.com/pc/
ここからお使いの環境のものを選んでダウンロード、テキスト編集するとメディバンの会員でクラウドによるフォントの利用をするか促されれるので
説明にしたがって会員登録をすませると利用できます。

他にもエヴァンゲリオンで有名なマティスEBやアイマスなど国産モバイルゲームやに頻出するコメットBなどが使えるのでお得です。

マティスEB

コメットB


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