かわいく優しい『ソフィーのアトリエ』はアトリエシリーズ初心者でも楽しめた!
先日、ソフィーのアトリエをトロコンした。「オススメのアトリエシリーズは?」という質問に対して『ソフィーのアトリエ』を挙げる声が多いと聞いていたわけであるが、確かに面白かった。なにが良かったのかを書いていきたい。なお、アトリエシリーズに関しては『ロロナのアトリエ』は途中で辞めて、『トトリのアトリエ』はストーリークリアまでプレイした程度であるので、他の作品との比較はできない。
注意!!この記事はライトゲーマーによる感想であり、本作はプレイスタイルによって評価や感想が大きく変わると思われる。いわゆる萌えテイストを好む(あるいは抵抗がない)というのも重要だろう。
こんなゲーム
正式名称は『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ DX』で、2021年4月発売。2015年11月に発売された原作(いわゆる無印)のいわゆる完全版である。ストーリーは「おばあちゃんのような錬金術師になりたいと願う少女ソフィーが、喋る本プラフタと出逢い、錬金技術向上のため『知識の大釜』を探し求める」というお話。ゆるめな雰囲気のRPGで、戦闘はコマンドバトル、最大の特徴は錬金システムである。
クリアした私に言わせると「可愛いソフィーを愛でるふわふわRPG(ただし強烈なやりこみあり)」といった感じ。
楽しませてくれた要素たち
キャラのすべてがかわいい
このゲームの肝はかわいいことである。画像多めなのは許してほしい。
完全に好みの問題であり、そして重要な点である。見た目が好きじゃないとそもそも食指が動かないというハナシ。その点、本作はイラストも3Dモデルも可愛いらしく、好みであった。主役の二人、ソフィーとプラフタの声が可愛いので、ゲームプレイ中は常に見てヨシ聞いてヨシなので満足しないわけがなかったのである。また、性格が悪い人物が極端に少ないので、不愉快になることもほとんどない。
ストーリー進行に合わせて重要になる錬金術システム
錬金術システムは、一見すると複雑そうなのが心配であったが、やってみるとルールはシンプルで非常にわかりやすいものであった。必要な素材をボード上で組み合わせて、狙った特性や高い品質を目指すのだが、序盤はそんなことを考えなくても十分に楽しめる。システムに慣れ、理解し始めてきた中盤から、まじめに向き合い始める必要が出てくるという、うまいカリキュラムが組んであるのだ。本作はRPGであり、よくあるレベルシステムを採用している。つまり、敵を倒して経験値をゲットし、レベルアップしてステータスが強化されるというあれである。しかし、特徴的な点もある。それが「低いレベル上限」だ。最大レベルはまさかのレベル20なのだ。これは、やりこまなくても中盤ごろには達しうるもので、最大レベルだから余裕で勝てるということもない。私はむしろザコ敵に結構苦戦していたくらいだ。おそらく「レベルでごり押しするのではなくて、装備を改良して強くなってください」という開発からのメッセージなのだろう。アトリエシリーズは錬金術が売りなので、この仕様には感動した。めちゃくちゃうまくできている。
緩すぎない戦闘
慣れた人には緩すぎるのかもしれないが、気合を入れて強化をし始めるまでは中々苦戦することも多かった。また、装備を工夫し始めてからも節目節目のボス戦では苦戦した。ボス戦だけ難易度が劇的に上がってるかも?と感じたが、協力攻撃や補助スキル、補助アイテムをしっかり敵に合わせて使うことで超えていけた。裏ボスには低難易度でも苦労したので、最高難易度でクリアするには相当なやりこみが求められそうである。
条件を満たすと発動するスペシャルアタックは、発動時にカットインが入るのでお気に入り。3Dモデルも可愛いがイラストはもっと可愛いので嬉しかった。
その他もろもろ雑多に
プラフタのお着替え(ドールメイク)は、布面積が少ない服装が多すぎて戸惑った。というか仕立て職人のレオンさんが用意してくれた基本の服が痴女みたいで笑ってしまった。結果、肌を見せすぎると品がないと感じてあまり好きじゃないので、最も体を隠した服に落ち着くことに。肌を見せなくとも十分可愛いでしょう。
コルネリアも見た目、声、モーションと可愛かったのでお気に入りのパーティメンバーだったが、プラフタとアイテム使用枠被りを起こしてしまい泣く泣くリストラする羽目になったのは悲しかった。ストーリーを思うとプラフタは固定メンバーにしたかったから仕方ない。ごめんねコルちゃん。
クリア後の特典も嬉しかった。イベントスチルが自由に閲覧できるのはもちろん、サントラ、設定資料集と各キャラ声優からプレイヤーへのメッセージといったもので、THE・ボーナスといった感じ。クリア後に見ると感無量である。メッセージは声優としてのコメントや、キャラ目線でのコメント、ただの一人のファンとしてのコメントまであり、聞いて楽しい内容であった。オスカー役の人が「オスカーのお母さん、すごくタイプです」で締めてたのはお茶目すぎた。
終わりに
トロコンまで楽しませてくれたゲームだが、まだやりこみ要素はある。それが裏ボスの最高難易度撃破である。これはアトリエシリーズに慣れていない私には非常に骨が折れそうだったので断念して、いったん終了とした。気が向いたらいつか挑戦してみたい。
シリアスさ、シビアさを求める人には向かないが、コマンドバトルRPGを軽い気持ちで、優しい世界でやりたい時にはベストなゲームだった。アトリエシリーズはこのニッチな需要にマッチした作品群なのだろう。またまったりRPGをやりたくなったらプレイしたい。特に、本作の続編にあたる『ソフィーのアトリエ2』が最近発売されたので、引き続きソフィーに会えるようでうれしい。
これにてさようなら。
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