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『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』でジェダイの騎士になろう

 名前を知らない人はいないであろう、超有名な映画シリーズ『Star Wars(スターウォーズ)』を題材にしたゲーム作品は数多くある。本作『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』はⅢとⅣの間を描いたもの。本作はジェダイの騎士のカルとなり、あの特徴的なライトセーバーとフォースを使ったアクションに重きを置かれたものとなっている。美麗な映像でアクションが楽しめるというわかりやすい魅力のあるゲームである。
 トロコンまで一気に遊べた楽しいゲームだったので、本作の雑感を記すこととした。
 なお、このゲームはEAのサブスクゲームサービス「EAプレイ」の対象であり、一ヶ月518円(年間契約なら一年3,002円)で遊ぶことができる。一ヶ月分の518円で楽しませてもらった。サブスクサービスは偉大である。

難易度は選択式。マスターを選択。

ジェダイらしい戦いを楽しめる

 本作の目玉はライトセーバーを振り回し、フォースを操れること。ゲームの都合上、どんな敵も一撃で一刀両断!とはできないものの、ブラスター弾を反射したり、ライトセーバー同士の弾きあいをしたりといった、映画で観た!と思えるアクションを体験できる。それも映画レベルの映像で。フォースについても同様で、敵や障害物を引っ張ったり吹き飛ばしたり。(残念ながら電撃は出せない。)とにかくこの二つの出来が良く、触って楽しいアクションを実現できているので、戦闘は最高に心が躍る。早く敵出てこいと思いながらプレイしていたほどである。フォースアクションにも慣れた終盤での雑魚ラッシュは本当に気持ち良かった。
 中でも楽しかったのはライトセーバー使いである敵尋問官ナインス・シスターとの闘い。お互いにパリィが決まるとカッコイイ映像になる。この戦闘は何度でも楽しみたい!と思っていたらクリア後に再戦機能が実装されていた。戦闘が楽しいゲームにおいて、これは神機能である。(発売後のアプデで追加されたらしい)

戦闘後ムービーも含めて好きな戦闘


愛らしいBD-1

 スターウォーズのマスコットキャラといえば、旧6部作ならR2-D2、新3部作ならBB-8といった無機質なのに愛嬌のあるドロイドである。本作の相棒ドロイドBD-1も負けじと魅力的なキャラクターとなっている。いつも背中に張り付いていて、探索中はヒント役やマップ機能を果たしてくれ、戦闘中は回復や敵機ジャックなど大活躍してくれる。

公式ページより

程よい謎解き要素

 戦闘シーンからソウルシリーズをイメージする人も多いだろうが、本作の探索はかなり謎解きの要素が強く、ゼルダの伝説シリーズを思わせる。それなりに悩むけれど、攻略情報を見る必要もない丁度よさであった。謎解きの内容がフォースを活用するものとなっているのも◎。

いかにも謎解きしそうな遺跡群を探索

分かりやすいストーリー

 背景情報や本家ストーリーとの兼ね合いのために、キャラクターの行動が唐突であったり不自然であったりするのは原作物のゲームによくあること。しかし、このゲームはよくできており、動機や葛藤がよく描かれ納得できるものとなっている。感情移入して没入することができるので、満足のいくゲーム体験になっているのだろう。収集要素のTIPSによる補完のみならず、ストーリーの簡単なまとめも見られるので前後関係が分かりやすい。原作を思うと結末には不安があったのだが、良い着地をしてくれたのも嬉しかった。

地味だが気の利いたストーリー説明機能

ライトセーバーをカスタムしよう

 少し細かい要素だが、意外に楽しめたのがライトセーバーのカスタマイズ。色だけでなく、各パーツのデザインを組み合わせて自分のライトセーバーを作れるもの。各デザインが意匠をこらしたものとなっているので選ぶ楽しみがあった。普段はこういう要素を蔑ろにするタイプの人間の私が楽しめたので、よほど魅力的なのだろう。


不満点がないわけではない

 クオリティの高いゲームなのだが、残念なことに100人いたら99人は頷くであろう不満点があった。入り組んだ広大なマップに対してファストトラベル機能がないのである。バトル同様に探索要素にも力を入れたゲームであるにもかかわらず、気楽な探索ができないのだ。入り組んだ道を進んで奥地を探索し終えた後は、来た道をたどって、あるいは別の遠回りをして拠点へ帰らなければならない。この帰宅の時間が非常に面倒で探索に行く腰を重くしてしまっている。長所である広いマップ・多くのエリアが探索を詰めるときには短所となってしまうのだ。ストーリーで訪れたときに完璧に探索すればよいと思うかもしれないが、ストーリー進行につれてアクションが増え、アクセスできる箇所が増えるのでそうもいかない。解決策は根気強い人間になることしかなく、擁護もできない仕様である。次回作では必ずファストトラベルを実装していただきたい。


次回作にも期待!

 2022年5月、本作の続編が開発中であり2023年に発売予定であることが発表された。ファストトラベルさえ実装してくれれば不満は何一つないので、そこについての開発コメントで安心させてほしいところである。とはいえ、さすがに実装してくれると思うのであまり心配はしていないし楽しみに待っていれば良いだろう。

 これにてさようなら。

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