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理想の自分を実現する方法

  理想の自分、理想の生活というものをイメージしたことがない人はいない。もちろん私にも理想がある。にもかかわらず、理想とは漠然としたものであり、いつか実現すればいいなぁとこぼしながら、なんとなく日々を過ごしているという人は多い。理想に近づいているという実感がある人はどれほどいるだろう。そして、どうすれば理想の自分ににじり寄っていけるのだろうか。今回の記事では、理想に近づくために私がしていることを書いていく。

STEP1.単語化し、ラインを引く

 最初にすべきことは、「理想の自分・生活」はどのようなものなのかをはっきりとさせることだ。なんとなく頭に浮かぶものはあるだろう。ここでは
「お金持ち」や「健康」といった曖昧なもので良い。とにかくぼんやりと「こんな感じ、あんな感じ」という指示語によるイメージからの脱却が肝要である。続いて程度の表現を加えてもう少し具体的にする。「お金持ち」なら資産あるいは年収はどれほどか、「健康」なら体重や体脂肪率はどれほどかを明確にする。ここで提示する程度は後にたたき台とするためのものなので暫定で良い。
 たとえば「年収800万円、体脂肪率15%以下」としてみよう。

STEP2.ラインを調整する

 次にSTEP1で考えた理想を検討していく。なぜ年収800万円、体脂肪率15%を目指すのかを確認する。年収800万円なら納税込みで600万円ほど、月々50万円ほどと考える。果たしてそれで十分だろうか。毎月必要な金額をイメージしよう。「家賃光熱費通信費諸々15万円、貯金10万円、食費含む雑費20万円」といった形である。この例では月々55万円想定なので、800万円を目指すのは悪くないセンだろう。ここで750万円と訂正してもいいが、幅を持たせて700~800万円としておこう。では体脂肪率はどうだろう。体脂肪率15%というのは男性では見た目も標準程度とされ、健康的視点からも文句ない。健康的観点からは20%以下ならよいはずだが、15%が目標だろうか?異性からどう見えるかも考慮して15%を目指してもいいし、20%に変更してもいい。要するに数字の根拠を考えるのだ。
 「家賃光熱費通信費諸々15万円、貯金10万円、食費含む雑費20万円を目安に700~800万円、異性からの見た目と健康を考えて体脂肪率15%前後」としよう。

STEP3.ギャップを明確にする

 具体的な理想といまの現実を比べてみよう。現況にはなにが足りなくてなにが不要なのかを確認するのだ。ここでは会社勤めで年収500万円、体脂肪率25%を仮定してみよう。この人の場合なら年収を200~300万円あげ、体脂肪率を10%下げることが必要だ。足りないものを認識したらあとはどう詰めていくかである。
 もしも既に理想値をクリアしていた場合はおめでとう!赤飯を買いに行くか炊くことを勧める。 

STEP4.道筋を選ぶ

 続いて、どうすれば理想とする数値に近づくかを考える。年収を上げるなら「出世による待遇向上」「目標年収の求人への転職活動」、「副業や資産運用による副収入」といった方策が浮かぶだろう。体脂肪率低下なら「食事管理」や「運動習慣」といったところか。理想実現のための方策をいくつか考え、どれが自分に合っているのかを検討する。現状出世コースなら「出世」、同業他社と比べて自社の給与水準が低いなら「転職活動」、必要技能に自信があれば「副収入」を選ぶ。また、食べすぎなら「食事管理」、運動不足なら「運動習慣」である。ただし、一般的に正解とされるアプローチと自分に適したアプローチは別物と考えた方が良い。例えば、食べすぎだが食べるのは楽しいのでやめたくない、というスタンスをとるなら「運動習慣」が有力だ。
 昇進を志して社内での評価を上げることを念頭に置いて仕事をしつつ、週五日以上のランニング、週三日以上の筋トレを行うとしてみる。

STEP5.取り組みを振り返る

 やることはSTEP4で決まったので、あとは実践あるのみ。目標への推進力を得るために、日々「理想に近づくために何ができたか」をチェックする。上司に能力をアピールできた、トラブルを未然に回避できた、3km走った、5分でも筋トレしたなど、細かいことでいい。「取り組みとして意識していなければできていなかったかもしれないこと」を列挙していこう。人間の気持ちは割と単純な面もあり、ポジティブに捉えることが功を奏するものだからである。こうして毎日を過ごし、節目でSTEP1に戻る。すなわち自分の理想と向き合い、修正し、実践するサイクルを再び回すのだ。その期間は1年でもいいし、もっと長くとも短くともよいだろう。ただし、あまり頻繁にやってしまって「こないだ振り返った時と同じだな」と感じるなら間隔を空けるのが良いだろう。そしていつかSTEP3でギャップが見つからなくなる時を夢見て邁進していけば、生活を自分に合ったものに変えていけるだろう。それはほんの些細な変化かもしれないが、変化が起きている、起こそうとできているということが人生をより良いものとしてくれるのである。

おまけ

 近いうちに私版のSTEP1~5を書く予定。改めて考えるのは久しぶりなので、個人的にも楽しみである。

これにてさようなら


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