救急搬送からの豪雪12/22.23
ここ数日、なんとなくそんな気はしてた。
いや、本当のこというと一年前から予感はしていた。
昨日、地元の同級生のおみっちゃんから初めて電話が鳴る。
「ともくん、お父さん限界と思う。」
数日前に初めましてで話してから三日後、
初のコールがこの一言。
親父は明日にしたらええ、明日でええ、とにかく智弘が明日来てからでええ〜と頑なに動こうとしなかった。
僕は直感で思った。
「今日にした方がいい」
何故か。
実は一昨日の夜、感じたことのない気配を感じたから。何かわからないが、何かの知らせだと直感した。それが、これだと感じたからだ。
迷うことなく、おみっちゃんが言う。
「ともくんが救急車呼んでくれたらあたし付き添うから!」
直感に従い、お願いすることにした。
僕はすぐさま119番をコール。
「火事ですかー?救急ですかー?」から始まる聞いたことのあるシナリオ。
パニクル精神を落ち着かせながら、丁寧に答える。
すると、その後の質問
「いつなにがどうなりました?ご関係は?職業は?お歳は?もっと現場の状況詳細を教えていただけますか〜? 」
いや、知らねえから!質問多すぎやろ。
ええから早く来いよ!暇か!
後少しで口に出してしまうとこでした。笑
しまいには「あなたは濃厚接触者ですか?」
ああん!???
なんて言わせないでください。頼むから。
目の前おったら胸ぐら掴むとこですね。ハイ
そんなこんなでおみっちゃんの救いの手により、
僕は遠く離れたとこにいながら、なんとか一命をとどめることができました。
僕も母親にすぐ連絡をとりピックアップして
現地に向かいました。
吹雪く夜、遅くまでおみっちゃんは僕たちが着くのをずっと待ってくれてました。
なんとか会話ができ、院内では完全に隔離されるルールなので、なくなく帰路につくことに。
そして、やること、手続きが山のようにあることを知る。ゾッとしてる間もなく即対応に追われ、豪雪の吹雪の中、なんとか帰宅、恐ろしいほどの寒さの中、寝た気もしない一夜を母親と過ごす。
………………………………………………………
朝目が覚めると、あたり一面雪景色!
かと思いきや、ゴーゴー音を立てて鳴り響く
吹雪の音が家中を包み込んでいる。
ここは山小屋か?笑
平地の一軒家、しかも3棟列ねて建っているそれなりに立派な古民家だ。
山登りをして遭難したあげくやっと見つけた山頂の山小屋かと思うほどの異空間でした。
早朝から母親と二人、時間に追われながらも入院の手続き、介護保険の手続き等でまた病院と市役所を往復、でも改めて気づいたのは病院や役所の方達ってほんと奉仕の心の塊ですよね。
ビックリしました。
誰かのために、一所懸命仕事をするのは誰も同じだけれど、僕たちのようなお客様商売ではないし、また会えるかもわからない、そんな条件であれだけ親切にしていただけるなんて、
僕たちは外食業に携わるものとして、
誠心誠意を持って、こんなふうに全ての方におもてなしできてるだろうか?と考えると、???が飛び交った。
そもそも『食』は医療だと思っている。
ただね、
重要なのは病気にならないための医療。
人間の体は
必ず食べたもので作られる。
これ、この世の全てです。 真実です。
動物は、生物は、この世の自然の摂理に逆らうことはできないんです。
真実はひとつだけ。
食べてないなんて誤魔化してんじゃねぇ。
必ずどこかでなにかを食ってる。
だって食わないと死ぬからね。
それがあんたは、隠れて食うから痩せねえのよ。
世のダイエッターの皆さんを敵に回しますね。
でもこれ、本当だから。
知ってるから、僕は、20kgダイエッとに成功してリバウンドもしてませんよ。もう15年も。
話がそれましたが、ここからが試練だった。
実家に帰ろうと車に乗り走行。
幅が狭い道なので対向車がくるたびに路肩に寄って道を譲りました。
するとどうでしょう。
えげつない量の積雪により、路肩から中央に出ることができません。
前身も後退もできず、アクセルを吹かせばふかすほどに埋もれていくばかり。
それはヤバいとすかさず外に出て一人車を押すことに。外は猛吹雪。
「おかん!後退じゃー!」僕の声も車内に聞こえないくらいの猛吹雪、10分ほどの戦いの末、抜け出せた時には長靴の中はビッシャビシャ。
頭も服もずぶ濡れ状態。
久しぶりに自然界の偉大さを思い知らされました。
だけども、今日こうして雪国でも強く生き抜けるのは、二十歳までこの地で暮らし、困難な地で生き抜いてきたからだと、感謝の気持ちと共に、おみっちゃんをはじめとする地域の皆様のあたたかさに、
ガチガチに凍りついた僕の心はぽかぽかと温めていただけております。
親父の救急搬送からの猛吹雪と豪雪との戦い。
濃すぎる二日間でしたが、なんとか生き延び、
今やっと落ち着きを取り戻したので、
一筆ほど筆を取ってみたのでした。 ポチポチ
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