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1.データの基本知識

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データサイエンスで使用する基本的な知識についての記事です。
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記事一覧

グラフの使い分けでデータの見え方が変わる?!~電化製品の購買データで学ぶグラフの活用法~

アンケート結果やプレゼンテーション資料、天気予報の気温や湿度の推移など、日常的にグラフを目にする機会は多いのではないでしょうか? また、グラフは何かの比較や変化を視覚的に伝えることができ、ビジネスやデータ分析の現場でよく使われています。 グラフには折れ線グラフや円グラフなど様々な種類がありますが、グラフそれぞれの特徴を理解し、用途に合わせて使うことで資料のクオリティが向上し、よりお客様にわかりやすい資料、会社の上司が納得できるような資料を作成することができます! 今回は

統計学の基礎「正規分布」を理解しよう!〜確率で考える正規分布〜

こんにちは! 今回は「正規分布」について一緒に学んでいきましょう。 正規分布は、性別ごとの身長やテストの点数など身近な統計から、製造業の品質管理などのビジネス統計まで、幅広く使われています。 正規分布を用いれば、統計的な分析を行うことができ、一段階上のデータ解釈を行うことができます。 「正規分布は聞いたことがあるけどよく分からない…」という人もいるかと思いますが、分かりやすく説明するのでぜひご一読ください! サイコロで考える確率 早速ですが問題です。 「3個のサイコ

前年比〇〇%と前年比〇〇%増の違い ~前年売上200%増は 売上2倍ではない!?~

ビジネスや企業の現状を前年との状態の比較で表す際、「前年比〇〇%」または「前年比〇〇%増」という表現を目にすることがあります。 2つの表現は似ているため混同されがちですが、実際は異なる意味を持っており、この記事では、その表現の違いについて詳しく説明します。 データ分析をする際は、正確な表現を理解し正しく数値を解釈する力が求められるので、共にデータに関するリテラシーを上げていきましょう。 「前年比〇〇%」とは まず「前年比〇〇%」について説明します。 ある特定の時点での

自分の業務の影響範囲、意識していますか?~偏差値の計算方法と数値の因数分解~

みなさんこんにちは! 以前の「偏差値を正しく理解する-自分の価値って何?偏差値の読み方を楽しく解説-」では偏差値とは何か、偏差値の考え方をどのように応用できるのかについてお伝えしました。 今回の記事では実際にどうやって偏差値を求めるのか、また、偏差値に限らず数値を分解して理解することの重要性をお伝えしたいと思います! データ分析者は数値を因数分解し影響度合いを語れることで、業務の幅が広がりますので、ぜひご一読ください! 偏差値の計算方法 まずは振り返りですが、「偏差

%とpt(ポイント)の使い分けは? ~ワンランク上の表現を身に着けましょう~

%とpt(ポイント)とは 洋服のセールの広告の「50%オフ」、ニュースの「政党の支持率が10pt(ポイント)上昇」など… 普段の生活で何気なく「%(パーセント)」や「pt(ポイント)」といった単位を目にすることがあります。 「%」と「pt」はどちらも割合の増加や減少を表せる単位ですが、実はこの2つは使い方が違います。 皆さんは、その違いをご存じでしょうか。 分析業務でもこの2つの表現を使うことは多く、私自身、過去に間違ったところで「%」を使い、お客様からご指摘を受け

データの縦持ち、横持ち ~データを整理する新たな視点~

データの「縦持ち」と「横持ち」 データはExcelのように「行と列」の表形式で管理されていることが多いですが、その設計方法には「縦持ち」と「横持ち」という考え方が存在します。 あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、データを扱う際にはこの「データの持ち方」という視点が重要で、「データの持ち方」によって、データ分析する際にデータが扱いにくいことや処理しにくい原因となっていることがあります。 そのため、この2つの設計方法を理解し、使用する業務によって使い分け、時には適切に形式

偏差値を正しく理解する       ~自分の価値って何?偏差値を楽しく解説~

こんにちは! 突然ですが、「自分の価値って何だろう?」と考えたりすることはありませんか? 日々の生活の中で、失敗したときや嫌な思いをしたときに考えたりすること、ありますよね。 自分はそのようなとき、俯瞰的に「自分の位置」を認識することで、 不安を少しでも減らすようにしています。 そんな「自分の位置」を知ることができるものが「偏差値」です。 今日はあなたが心の中でひっそりと抱えている悩みを軽くするために、 「偏差値」について一緒に考えてみましょう! 偏差値とは まずは「偏