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【totoko式ゲームレビュー】神巫女-カミコ-「ゲームの楽しみ方を再確認させてくれる良作アクション」

 どうも、W.I.のtotokoです。

 さてはて一応僕はゲーム作ってる屋さんだし、そもそも普段から配信でゲームやってますし、久しぶりに本業のゲームのお話でもやりませう。

今回紹介するのはこちら

 フライハイワークスからNintendoSwitch向けにダウンロードソフトとして発売された「神巫女 -カミコ-」です。お値段だったの500円!

 本作をざっと説明すると、さくっと遊べる謎解き2Dアクションゲームです。

 プレイヤーは3人の内1人を選んで各ステージにある鳥居を解放して、ステージ終わりのボスをぶっ倒していきます。

ざっくりいうといい雰囲気

 本作は昔ながら(俺の中の昔ってどこだろう……スーファミ辺り?)のドット絵なのだが、そこはやはり時代が進んでいる。きれいなのだよ。

 ドット絵だけでここまで表現ができるものなのかと感嘆しました。

 色表現が素晴らしく、ドット絵によるチープ感がいい味を出してます。

 ここらへんがツクール系の2Dとは違う部分かもしれませんね。

 また、BGMも大変できが良く作品をきれいにまとめています。さらにこのボリューム感でありながらも10曲以上もあり音でも楽しませてくれます!

アーケードライクでストレスフリー

 公式では本作を「アーケードライク」なアクションゲームだと明記している。

 はてさてそれはどういうことか、それは実際に遊んで見るとよーくわかる。

 操作系統やゲームのシステムが初見で大方理解できるのだ。無論、細かい攻略法とかは別として、アーケード的な「コインを入れたらとりあえず、遊べる」レベルに一瞬でなれるのだ。

 そこがストレスフリーな感じがして好感が持てる。

 僕が子どもの頃はスーパーファミコンがあり、それこそ子どもだったのでまともに説明書も読んでいなかった。

 それでも実際にコントローラーを握ればなんとなく遊び方は理解できたし、なんどもやられていくうちに自分なりの最適化がされていく。

 そしてどんどんゲームにのめり込んでいく……。

ある種ゲームの面白さを再確認できるタイトル

 今作はクリア後にタイムが表示されるため、おそらくクリアタイムを極めていくのだろう。

 Nintendo Switchにはシェア機能があり、クリア後の画面をTwitterで手軽に共有できる。

 ゲームセンターの筐体に表示されるハイスコアランキングのようなものを彷彿とさせてくれるだろう。

 先程も言ったが、クリアするだけならおおよそ1時間程度で十分だ。しかし、そこから最速を目指すとかなるとまた話は変わるだろう。

 シンプルな操作系統やシステムだからこそ、自分なりの最適化を行えることが今作のよい部分だと思う。

NintendoSwitchこそインディーズのためのハードだ

 個人的には今後NintendoSwitchではこのような配信限定のインディーズライクなタイトルがどしどし増えてほしい。

 最早、スマホゲームだからCS機よりも安く開発できる時代ではなくなり、スマホゲームでも長い開発期間や開発費を掛けているものがほとんどになっている。

 そしてそれらが必ずしも大ヒットするとは限らないのだ。むしろ、スマホゲームはリリースしてからが勝負とまで言われている。

 それならば中小のメーカーは土台がしっかりと作られているCS機でこそゲームを作った方がいいのではないかと思う。

 ゲームエンジンも扱いやすくなり、場合によっては1人でゲームを作れてしまうまでもある。

 スマホゲームはいつぞやの黎明期を終え成熟期さえも終えてしまい、いまやある一部の金満企業のちから技によって利益を独り占めしていく時代になってしまった。「作りたいゲーム」や「チャレンジ」の要素はなく、「いかにしてカネを集めるか」その部分にばかり集約してしまっている感が否めない。

 そこには新規参入の可能性はなく大きくなりすぎた連中が後には引けない状況下で側を変えたような、どこか既視感があるようなものでお茶を濁し続けている。

 だからこそ、これからゲームを作りたい!と思っている人は、スマホゲームではなくCS機のDLソフトという方法も考えた方がよいのではと思う。

 そういう意味では今作は「ワンコインSwitchダウンロードソフト」の良き見本になっているのではないだろうか。

蛇の足

 たまにTwitterなどのSNSで見かける「〇〇に数十万使った人が~」というものをみるが、それは一部のカネの使い所を見誤った、もしくは刹那的な承認欲求に踊らされた人のそれだと考えるようになった。

 この時代、SNSにゲームの画像を貼ることは珍しいことではなくなったが、総じてスマホゲームはガチャの結果ばかりが目立つ。果たして、彼らはガチャゲームを行っているのだろうか? そうなると、本来のゲーム部分は一体どこに行ってしまったのだろうか……。

「えー、そのゲーム部分。我々スタッフは探しました。探して探して……ようやく、見つけました……」

「はい……」

「結論から言いますと、ゲーム部分は……おまけです」

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