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あけましておめでとうございます!といっても2月なんですが!

今年は「1か月1回更新」を目標にしていたのですが、「1か月1回相当の更新」に変更したいと思います。
まぁ実質同じということです。


先日、年末に亡くなった祖母の四十九日法要がありました。
その際、母から子供たちに向けて以下のようなLINEが来ました。

「今回は○○家(母方)の葬儀です、××家(父方)のとは違うのでちゃんと準備してください」

わざわざこのような通達がくるほどの父方の家系、一体どんなものなんでしょうか。
そこには、銀行員という一見お堅い職業をしていた叔父さん(父親の弟)の存在があるのです。


父方の祖母が亡くなった時、私は実家に住んでいました。

夜中に亡くなったこともあって、朝親に起こされ、祖母が亡くなって病院に行くから急いで準備するように言われました。

喪服にするべきか、まだ亡くなったばっかりだから喪服は仰々しすぎるからスーツの方がいいのか議論がなされ、夏だったこともありスーツで行くことになりました。

叔父さんは用事があって病院には来れず、その後の葬儀屋との打ち合わせから合流になりました。

葬儀屋に先に到着し、スーツで身を固めた我が家一同が神妙にしているところに、叔父さんが到着しました。

叔父さんは、アロハシャツを着ていました。

葬儀屋に、アロハシャツだと…?


喪服かスーツかで迷っていた我々を一瞬で蹴散らすインパクトです。

我々というか、葬儀場中の人が圧倒されていました。

叔父さんは、「最近アロハシャツにハマってるんだよね!」と言っていましたが、それとこれとは別問題では…?という感じです。

もちろんアロハの精神は素晴らしいですし、アロハシャツの万能性も認めますが、少なくとも日本では葬儀場は唯一と言っていいほどアロハ万能性が効かない場所です。

ただ、亡くなった人の息子がアロハの精神がいいと言っているわけですから、他の人は誰もツッコミをいれられないわけなんです。


さらに、後日あった四十九日法要でもサプライズが待っていました。


四十九日はお寺で行うのですが、お寺が少々アクセスが悪く車で行く必要がありました。

我が家の車はマスタード色という少々変わった色をしているため、四十九日法要にそんな色の車で行っていいものか議論が起こりました。
(ちなみに我が家の歴代の車は「サービスエリアとかの駐車場で見つけやすいから」という理由でいつも多少変わった色をしています)


地味な色の車をレンタカーした方がいいのか、タクシーで行った方がいいのか、色々な選択肢が検討されたのですが、お寺の駐車場まで行ってみて悪目立ちするようだったら近くのコインパーキングにでも駐車しよう、ということでマイカーでいくことになりました。

どんなもんかなーとちょっと恐る恐るお寺の駐車場に行ってみると、そこで我々は衝撃の車を目にします。

なんと、キャンピングカーが停まっていました。


確かに、前に叔父さんが「退職したしキャンピングカー買っていろんなところ行ってるんだよー」と言っていましたが、まさかその伏線を四十九日法要で回収してくるとは。叔父さん恐るべし…!

もうこれはマスタード色の車が停まっていたところで大した影響ではないということで、我々もお寺の駐車場に駐車しました。

キャンピングカーとマスタード色の車が停まっているという、さながらフジロックの駐車場みたいな光景が完成しました。

お寺史上最もロックな駐車場だったことでしょう。


さらに、お寺に入って待っていた叔父さんは、まさかのノーネクタイ…!

「仕事辞めたときにネクタイ全部捨てちゃったんだよね」と言っていましたが、ネクタイを一つ残らず捨てるとは、そんなにネクタイに恨みでもあったんでしょうか。

さらにその時に知ったのですが、叔父さんはLINEのアカウント名を飼い猫の名前にしていました。
LINEアイコンを飼っているペットの写真にしている人はいますが、アカウント名までペットの名前にするのは、ペット愛強すぎでは…?という感じです。


ちなみに叔父さんの子供たち(私の従兄弟)も中々に変わっていました。
叔父さんの次男(私と同い年)は、以前実家住みの時に、実家で彼女と同棲していました。

今のご時世色々なパートナーとの住み方がありますが、実家で同棲しているパターンは初めてでした。

叔母さんも「朝起きてリビングに言ったら次男の彼女が朝食食べているのよー、最初はびっくりしちゃったわー、ハハハ(笑)」と言っていましたが、受容力が半端なさすぎです。


ちなみにそれで言うと、我が父親もそれなりには変わっています。

昔家族旅行に行くときには父親から3つくらい行先の選択肢が提示されたのですが、父親の中では既に決まっているため、家族から出された意見が反映されることは皆無でした。

会社帰りにケーキを買ってきたときは「どうせ食べたいのがあるんだろうから先選んでいいよ」と家族が行っても「いや、俺はどれでもいいからみんなが先に選んでいいよ」というのに、それじゃあと言ってみんなが好きなのを選んで食べようとすると、「あ、いや、そのケーキはちょっと」とか言って結局最初から決まっていた自分が食べたいケーキを選びます。

クリスマスにはサンタさんから三兄弟にそれぞれ1つずつプレゼント+全員に共用で1つプレゼントがくるのですが、共用プレゼントには全く子供たちが頼んでないものが来る&その1つを父親がやたらと「それまだ開けないの?」といって早く開けて遊ぶように促してきます(そして当然自分も遊ぶ)

我が家はクリスチャンではないのですが姉がキリスト教系の小学校に通っていたために日曜日に姉が教会に行っていた時期があるのですが、ある日何かの用事で姉が教会のスタッフの人と家に帰ってきたときに、チェーンを掛けた状態でドアを開けて「手を見せて下さい、手が白くないとドアは開けられません」と言って教会のスタッフを待たせていた小学生の姉をブチ切れされたことがあります(赤ずきんちゃんの影響を受けたものだと思われます)

クリスマスには毎年父親がサンタの格好をして登場するという謎の風習があったので、我が家にはサンタのコスプレが常備されていました。

ハロウィンの日に会社帰りにダースベイダーのフェイスマスクを買ってきて、わざわざ玄関のドアからダースベイダーの格好(服装はスーツ)というシュールな格好で帰ってきたこともあります。

昔私が実家にいたときに使っていた下に高さ1m程度の収納がある低め2段ベッドみたいなものを一時期父親が使っていたんですが、ベッドに上るときに梯子を使わずに横に置いてある勉強机に上ってベッドに飛び移るということをいくら注意してもやめなかったため、母親に無理やり低層ベッドに買い替えられてました。
(父親はしょんぼりしてましたが、60歳過ぎたおじさんが毎日机からベッドに飛び移っていたのを止めた母親の判断は懸命だったと言えるでしょう)


そう考えると、もうこれは家系のクセなんじゃないかと思えてきます。

そしてその父親叔父さんの兄弟を育てた祖母こそが、クセの発端だと思われます。

このクセのある家系に生まれた者として、一部のいいクセについては子孫に受け継いでいこうと思うわけであります。

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