イギリス国内の8月物価が、去年比9.9%上昇(英BBC)
エネルギー資源依存による影響を受けている英国ですが、BBC報道によると2022年8月は昨年比約10%の物価上昇、電気代は前年比180%近い上昇をしているようです。
英国では賃金も同時に上がっている
ここで興味深いのが、あらゆる物やサービスの物価が上昇していますが、同時に賃金も上昇の兆しがあることです。ボーナスを含まない平均賃金はわずか3ヶ月、2022年5〜8月だけで5.4%上昇しています。
日本国内では、厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」 によると、日本人の月の賃金の中央値は約27万円。年間の賃金にすると約324万円です。
英国のように5.4%上昇すると仮定すると、月収27万円の人は3ヶ月で28.4万円に上昇。年収では341.5万円まで引き上げられる計算になります。
日本国内では、これほど物価高が直撃していますが、過去3ヶ月で賃金が5%上昇した話はあまり耳にしません。優秀な能力を持つ一部の人、または政府主導の全国旅行支援などの補助金で潤っている事業に限られるのではないでしょうか。
個人事業主、経営者や役員を別として、一般的なサラリーマン家庭で給料がアップしたという話は中々聞くことがありません。むしろ、業績悪化、光熱費や仕入・原材料費上昇によるボーナスが減少の話の方が耳にします。
そもそも、イギリスの2022年の平均年収は64,251ポンドで日本円にして約1067万円、労働人口で最も多い最頻値でも40,710ポンド約=676万円となります。上記のグラフでは、電車・路面電車の運転手さんでも平均年収が1,000万円です。
「インフレ率が下がっても、物価は下がらない。速いペースでの物価上昇が止まるということだ。」
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