見出し画像

フーモアのwebtoonが売れた理由

初めての人もそうでないひともこんにちは。
フーモアwebtoon事業部責任者の井本です。

突然の自慢から始まりますが、
現在、弊社スタジオの制作作品が年明け非常に良い結果を残しております。

1月1日 喧嘩リベンジ LINEマンガ 男性ランキング1位
https://manga.line.me/product/periodic?id=S122207

1月31日 魔王アプリ LINEマンガ 男性ランキング1位
https://manga.line.me/product/periodic?id=S122603

2月8日 重力使い LINEマンガ 総合ランキング1位
https://manga.line.me/product/periodic?id=S122922

2月12日 暴食のベルセルク ピッコマ 青年カテゴリランキング1位 SMARTOON 全体8位
https://piccoma.com/web/product/125898

2月14日 転生陰陽師 LINEマンガ 男性ランキング1位
https://manga.line.me/product/periodic?id=S123434

2月15日 当て馬モブ令嬢 LINEマンガ 総合ランキング1位
https://manga.line.me/product/periodic?id=S123679


ちょっと…良すぎますよね?
事業部の責任者としてはこれほど嬉しいことは無いのですが、
ただ浮かれて踊ってもいられません。

なぜ売れたのかが解明できれば、
エンタメ界の覇王となって万物の頂点に立つことができます。
残念ながらまだ、フーモアでは解明できていません。

そんな中ですが、今回感じたこととフーモアがどういう狙いで、
この作品を制作したのか、について説明したいと思います。

既コミカライズ作品のwebtoon化について

2月12日にリリースをしました「暴食のベルセルク」。
年単位の準備期間を経てリリースを行うことができました。
読んでない人は、まず読みましょう。
読んで、感想にハートを10回押してから戻って来てください。

本作品は人気ノベルを原作として既にコミカライズも達成しており、
アニメも発表された人気作品です。
公開しているピッコマ内では、ノベルもコミカライズも公開されております。

本作品の着手をしたのは、界隈の下記の説を信じているから。

「漫画読み」と「webtoon読者」は、まったく別。
「レストランディナー」と「スナック菓子」くらいユーザが違う。

メインのユーザはソシャゲを楽しむ層で、
就寝前と移動時間の可処分時間がwebtoonに奪われている。

海外では読み方の難しい漫画よりもカラーで読みやすいwebtoonの方が好まれる。

国内でも、「鋼の錬金術師」「サイコメトラーEIJI」「小悪魔教師 サイコ」「どろろ」他、既存作品のwebtoon化が進んでおります。

分類すると、既存の漫画をコマを並び替えて加筆・着色。といったモノから、大幅に脚本を変更してwebtoonユーザに合わせて制作するもの、絵柄をwebtoonのユーザーにあわせてリメイクするものなど、色々なアプローチ方法が確認できます。

本作は、

キャラクターデザインを、原作のデザインから引用。
webtoonとして気持ちよくよめるように、ネーム構成は独自に調整。
ストーリーラインを小説を元にして若干の加筆調整。

といった方向性で制作しています。
特筆すべきは、本作品のジャンルと展開自体がそもそもwebtoonの売れ筋ジャンルに近く、そのままトレンドど真ん中の作品を扱わせていただいていると思っています。

本当に「漫画読み」と「webtoon読者」は別という説が本当であれば、今までの「暴食のベルセルク」ユーザとは別の新しいユーザにも、届けることができる!と思って取り組んでいます。元の小説が面白いことは、間違いないので。

グングン伸びて、本当にユーザー層が異なることが数字に現れていくと、既存作品のwebtoon化が今後増えていくんじゃないかなと思います。

また、グローバル展開はまだまだこれから…期待が膨らみます。

webtoonのトレンドとの向き合い方について

今回、高い順位をとった作品群について、
ストーリーラインが実は少し似ています。
男性向け作品は概ね、下記のプロットラインです。

挫折 → キッカケ → 無双 → 成長

例えば、最悪のシチュエーションから時間を巻き戻して、強くてリスタート的な作品が多いのです。
そのため、「漫画好き」のユーザからすると新鮮さがなく面白くないと思いがちなのですが、巨大webtoonプラットフォームの作品の上位について、9割の作品が上記プロットラインを辿っています。

この展開を「ありがちでつまらない」と言ってしまうか、初回3話+1話が無料で読めるプラットフォームで、1話から4話の間で「課金をしたい」と思わせるだけの急激な展開ができる、魅力的なプロットラインだと言えるかで、向き合い方が変わるかなと思います。

最近、ランキング入りばかりのポジティブな発信ばかりしていますが、過去に上手くいかなかったものあるので、成功と失敗の中で見えてくる景色もあります。
上記のプロットラインに沿ったものが、必ず売れるわけでは無いですが、売れてる作品は上記のプロットラインのモノが多いです。

そんなこんなで、1話目のコメントは荒れがちですが仕方ない。

絵柄のトレンドが変わってきたかも

「俺だけレベルアップ」を筆頭に、頭身が高めのスタイリッシュなタッチが、間違いなくトレンドでした。

男性向けで1位をとった作品群の主人公の顔は下記です。

各作品の主人公

今回の制作について、タッチのトレンドは意識しながらも、ストーリーと相性がよい作画イメージを優先して、制作体制を整えておりました。

すべての作品が、リリースタイミングで男性カテゴリで1位をとれているので、
LINEマンガさんだとタッチトレンドについての影響力は減っていて、
色々なタッチをユーザ側が受け入れ始めたのでは?と思っています。

チャレンジしやすい環境が開けてきているかもしれません。

おわりに

簡単ではありますが、今回のリリースラッシュを終えて特に思ったことを3点でした。実際はあと30個くらいあるのですが、noteに書きにくいことが多いので、気になる方はお酒奢ってください。

DMからお待ちしております。
webtoon論をつまみに良いお酒をのめると幸いです。

■募集職種
◎制作アシスタント
 各工程における制作アシスタント業務になります。
 ・ネーム(絵コンテ)担当
 ・背景線画担当
 ・着彩担当
 ご応募はこちら

◎アートディレクター(作画監修)
 Webtoonのクオリティ管理と作画監修業務になります。
 ご応募はこちら

◎ディレクター
 Webtoonの制作進行管理と品質管理になります。
 ご応募はこちら

■問い合わせはこちら
 株式会社フーモア 担当:井本洋平
 TEL/03-6228-4310 MAIL/info@whomor.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?