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韓国動画で学ぶウェブトゥーン制作~企画編~

こんにちは、フーモア代表の芝辻です。

今回は下記の動画をアルバイトのLIMさんにまとめてもらいました。一緒にウェブトゥーンにおける企画の工程を勉強していければと思います。

まず、企画をする理由は制作側が最初に考えておいたウェブトゥーンの制作方向性が途中で変わるようなことがないようにするためです。
ジャンル、ターゲット、ログライン(作品紹介)、あらすじ、キャラクターの順で構成されています

最初に決めるのはジャンル

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<音楽配信サイトのジャンル分類>

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<ウェブトゥーンホームページのジャンル分類>

音楽同様にウェブトゥーンには様々なジャンルが存在します。
多様な趣味趣向を持つ読者たちがもっと作品を楽に探せるようにするためにカテゴリーに分けている(と思うとのことです。)
ウェブトゥーンを作る側としては読者の立場を優先事項として考えるべきとのこと。
実際ウェブトゥーンを制作する際はこれよりもっと細かく分類します。

例えば、『大師兄~鷹の後裔』

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アクションシーンを中心として物語を進めていく「武侠・アクション」ジャンルやファンタジー要素が絡み合う「武侠・ファンタジー」とは違ってドラマ的な要素を中心として物語を進めていくのでジャンルは「武侠・ドラマ」。
単に「武侠」ジャンルとして紹介するよりもっと作品を色鮮やかにしてくれます。
作品を作る際、企画段階でジャンルのことをもっと細かく決めておくと作品の方向性を決める際に大いに役立つはず。

ターゲット

老若男女皆作品を気に入ってくれるならばいいのですがが、それは欲張りすぎとのこと。
多様な要素があり、読者たちの趣味趣向もまた日が経つにつれてさらに多様なものとなっています。
ターゲットももっと細かに設定するべきであるとのことです。

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まず男女別に分けます。(男性向け・女性向け)

少年漫画や武侠ジャンルは男性向けで、ロマンスやロマンス・ファンタジー(悪役令嬢系)と女性向けだと言えます。
その次は年齢ごと。
一般的に10代~40代ごとに分けます。だからといって50代以上はウェブトゥーンを読まないというわけではありません。(あくまでも一般的な話)
同じ男性向けでも少年漫画は10代~20代、武侠ジャンルは30代~40代にまで人気があります。
女性向けの場合、ロマンス・ファンタジーが10代~20代、現代ロマンスジャンルは30代~40代の間で人気があります。
ターゲットを設定すれば台詞もしくは絵柄がかなり変わります。
10代と40代では普段使う言葉も、好きな絵柄もまた違うからです。

企画意図

ウェブトゥーンで読み手を楽しませたいと思う心も企画意図だと言えるが、もっと細かく、作品を通じて何を語り掛けているのか、作品のメッセージを考えるべきとのことです。
『大師兄』は表では突然死んでしまった大師兄に代わって主人公が大師兄の役目を務めるようになり、大師兄の死の原因に纏わる秘密を暴く旅を描いていますが、その旅の中で様々な人物像を見せることで裏では世俗主義について語っています。これは読者(30~40代)にとって魅力的な要素です。
つまり、その要素を持って作品のヒットに繋がせることが企画の意図になります。
必ずしもこのような奥深い要素を作品に込めなければならないというわけではありません。
主人公が最強な無双系ジャンルは、苦しい現実から逃げ出したい男性読者にカタルシスを味合わせるという企画意図があります。
要すれば作品を通じて読者に伝えたいメッセージがどうやって(商業的な意味でも)売れることに繋がるのかについての根拠を提示します。

ログライン(作品紹介)

長いあらすじを一行で要約すること、キャッチコピーのようなものです。

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『時をかける少女』のキャッチコピー ”待ってられない未来がある。”

ただ、ログラインの場合、キャッチコピーよりも、もう少しはっきりした表現が求められます。
例えば『大師兄』は”大師兄、その座の重さに耐えろ”というログラインを使っています。
つまり、他人から「ウェブトゥーン作品準備しているんでしょ?そのウェブトゥーンってどういう内容なの?」と聞かれたとき「こういう内容だよ」と答えるときに使うフレーズです。

シノプシス(あらすじ)

初心者によくあるミスの一つは、あらすじでキャラの秘密や事件を表さないこととのことです。企画書を見せる人にも秘密設定を明かさないこと。
企画書を目にするのはその作品の制作に関わる人です。そのため、そういう設定などをすべてを知る必要があります。
欠かせない要素は事件が起きた時代的背景についての説明、メインキャラと彼らに起こる事件・その結末です。
ログラインが一行要約ならシノプシス(あらすじ)は起承転結をつけて話を要約したものになります。

キャラクター紹介

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『大師兄』の主人公 キャラクター紹介

欠かせないのはメイン・サブキャラの紹介です。
主人公の知り合いのさらに知り合いといった関係は省略してもいいとのことです。
それが細かければ細かいほど立体的なキャラを作るために役に立ちます。
キャラをもっと立体的に描くために個人的に観相学まで勉強した作家さんもいるので、そのような分野にも目を通すことがおすすめとのこと。


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