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ウェブトゥーンで没入感のある構図を演出する≪被写界深度≫

こんにちは、フーモアの佐々木です。
本日は月に1度の振り返りMTGでした。

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MTGでは制作物を見ながらフィードバック・ナレッジ共有を行っています。
今回の記事はその振り返りMTGで共有された被写界深度の記事になります。
ちなみにTwitterも開始しましたのでぜひフォローいただけますと嬉しいです!



さて、ウェブトゥーンには背景を単色にして感情を表す単色背景や、背景に建物や自然物などがある通常背景があります。

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出典:『死して生きるSSS級ハンター』第33話  https://piccoma.com/web/product/65543

上記は主人公達が喋っている通常背景の3コマです。
主役は喋っている主人公とその内容で、その内容に対して他のキャラの真剣に聞いている反応という描写です。
キャラ達は同じ空間に存在することを表現するため、建物の色と室内のライティングも統一されています。
背景の光源に合わせてキャラも同じ系統のライティングをかけます。

通常背景は、ストーリーの舞台の説明と読者の没入感を増やすための背景になります。
基本単色背景と同じ主役のキャラのサポート役です。
通常背景でも、単色背景と同じように、コマ内の遠近感と空間立体感を表現する事は必須です。
多くの場合は、明度差と色相差でコントラストを表現します。
また、背景をぼかすことで喋っているキャラ以外の視覚要素を焦点から外し、被写界深度を浅くして、空間内の立体感を表現する方法もよく使われています。

この被写界深度とは何かなのですが、簡単に言うと「ピント領域の深さ」のことです。

被写界深度とは、被写体にピントを合わせた時、その前後のピントが合っているように見える範囲のことを言います。英語では『Depth of Field(DOF)』で、直訳すると『領域の深さ』と言う意味になり、こちらのほうが想像が付きやすいかと思います。


被写界深度には浅深があります。

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▼浅い被写体深度(望遠レンズ)
他のすべての視覚要素を焦点から外して、コマ内でメイン人物だけを目立たせることができます。
▼深い被写体深度(広角レンズ)
すべての視覚要素をはっきりさせ、かつ被写体全体に対する理解を読者に見せられます。

この被写界深度を意識すると没入感のある構図を演出することができます。ぜひ取り入れてみてください。


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