あの人だったらこうするだろうなあ、という感覚

何かに悩んだ時「あの人だったらこの選択をするだろう」という感覚があります。

いくつかの選択肢についてメリットもデメリットも同じくらい見えていて、あともう一つこの条件があればきっとこっちを選ぶのに、という時になるとなぜか周りの先輩や友達の姿が目に浮かんで「この人だとどうするだろう?」という疑問が浮かんでくる。

きっとこれは未来の自分を想像する時、できるだけその未来を選んだ時の理想像に近い人を無意識に思い浮かべているんだと思う。
僕は自分になかなか自信が持てないので、自分の悩みを他人に投影して想像しようとするんだろうなあ。

自分のことなのだからもっと自分事と捉えて決断する力も持ちたいと思う一方、僕の周りには本当に素敵で優れた人たちで溢れていることに気づかされる。

聞き上手な先輩や飄々と何事も卒なくこなす友人、臨機応変に動くバイト先の上司、ひたむきに努力を積み重ねる後輩、人生の酸いも甘いも音楽で教えてくれるサークルメンバーetc...
これまで、たくさんの個性的で各分野の能力に長けた人たちに出会って、その人たちに支えられて生きてきたんだなと感じる。

僕はまだ「これが得意です!」っていう専門分野を持てずにいて、青くさいことをいえば自分のアイデンティティが持てないモラトリアム暗中模索真っしぐらだ。でもだからこそ、いろんな人の性格や他者との接し方、暮らし方、生き方を見る目は人よりも強いと思っている。

最近はフリーランスの方など個人のスキルが高まりつつあるけれど、裏を返せばスキル獲得の門戸が様々な人に広がりつつあるということだ。これまで、できるだけ多くの門戸を叩くよう動いてきたけれど、結局独り立ちできるほどの修行を積めたものはない。だけど、いろんな世界の門弟を経験することで各道場(界隈)や師匠(先輩やテキストなど)の特色についてはよく見えるようになった。

スキルを持った人同士が競争し合うのも大事だけど、それが道場破り的にならないよう、架け橋として役割を果たしていきたいと思う。それがきっと、これまで僕を支えてくれた人たちにできる恩返しでもあると思うから。

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