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日本人、それは新しい時代への感性があるということ

「令和」-  個人的には良い響きだな、と思います。

はじめ漢字を見たときは「令」ってどういう意味だろう?と思いました。律令とかの「令」ではなくて、令嬢や令息などの「よい」って意味なんですね。すごく美しいと思います。

それに令には「神様のお告げ」という意味があるらしく(そこから使役の意味も生まれたのかな?)、「春に向かって和を保っていこう」という意味にも取れるんだとか。-(参考)

この「和」って言葉、とても日本人的感覚が詰まってて、好きだなあと思います。景気変動や震災に見舞われた平成の時代において、やっぱり人と人との繋がりってすごく大切だったし、テクノロジーの発展におけるオープンソース文化や地域活性やまちづくりにおける場づくり・コミュニティ形成はとても重要な要素である。そんな観点からも元号に「和」が入っているのはよいなと思うのです。


ところで僕は現在20代前半なので、元号が変わる節目には今年初めて立ち会うことになります。

平成が発表されたとき=昭和天皇が亡くなられたときには、まるでお通夜のようなもの寂しげな空気が日本社会を覆っていたと聞きます。

今回僕はTwitter上のトレンドニュースで元号を知りました(すごい時代だ)。その後もTL上を眺めていたんですが、元号発表への反応のされ方がこんなに多種多様にあるってめちゃめちゃおもしろくないですか。

ゴールデンボンバーさんは早速MVレコ&公開するし、ラインのGIF機能には複数のクリエイターが令和に関する作品をアップしてるし、いらすとやさんの仕事は相変わらず早いし、TL上でも漫画や映像作品、ロゴ、DTMと様々な形態で「令和」が表象されている。中には針金工作やシンガーソングライターの作曲とかもあってTL上はとても賑やかです。こんな風に新しい文化ツールを使って新元号の社会現象が広まるのは、ものづくり大国日本らしいなあと思います。

元号という古くからの伝統要素を、人々が創造力によって新たな表象作品として解釈し、徐々にまた僕らの日常と化していく。この社会的な文脈がとても日本らしくて、新元号発表という体験を通して改めて自分が「日本人」であることを実感します。

書類とかで和暦指定されると「西暦にしてくれ〜」と思うけれど、やっぱり僕たちが歩んできた歴史の存在を確かめることができる元号というのは必要だなと思います。
もちろん日本以外のルーツを持つ人たちもたくさんいます(ていうか僕がそうです)。日本を離れて暮らす日本人もいます。でも、日本社会に生きその文化性を持って暮らす身として、この元号に伴う社会現象は、日本人としてもつ文化的感性によって生み出されたんだなと思うのです。

多様性時代における「日本人」であることの意義、それを改めて考えた昨日でした。

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