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腹を割って話すことの大切さ

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掲題に張り付けている写真とは違うのではないかと疑問に思っている方はいるかもしれませんが、ちゃんとその話しに繋がりますので、もう少し辛抱してご覧ください。

掲題に張り付けている写真は、映画「ホースソルジャー」です。

この映画のあらすじは、2001年9月11日、アルカイダによるアメリカ同時多発テロ事件のその翌日、アメリカ軍は反撃することを決定する。

そこで、元アメリカ軍特殊部隊の「ODA595」だったが、内勤を志望したとによってODA595を解散させてしまったミッチ・ネルソン大尉は、最も危険な対テロ戦争の最前線部隊に志願し、解散状態から復活したODA595での特殊作戦の隊長に任命される。しかし、わずか12人でアフガニスタンへ乗り込むのはほぼ死にに行くようなものであったが、ネルソン大尉は生きて帰ることをマルホランド大佐に約束した。

アフガニスタンに詳しい反タリバンの地元勢力を率いる北部同盟のドスタム将軍と手を結び、テロ集団アルカイダの拠点マザーリシャリーフを制圧することを命じられた。しかし、11月になれば雪が降り始め、峠は交通が途絶え軍事行動は不可能になるため、制圧にかけられる期間は3週間という極めて少ない期間だった。この短期間のうちに拠点を制圧することができるか?

この映画はアメリカ同時多発テロ事件直後のアフガニスタン戦争の際、アメリカが最初に行った反撃として、総勢5万のターリバーン軍にわずか12人で、それも馬に乗って戦ったアメリカ陸軍特殊部隊員の実話の映画化です。 この実話は、ダグ・スタントンの『ホース・ソルジャー』ハヤカワ書房から2010年に邦訳が出版されています。

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この実話の中で、重要なのは、北部の要衝マザーリシャリーフを制圧するために北部同盟最大勢力のドスタム将軍と信頼関係を構築できるかどうか。

映画の中では、たった2時間という短い時間の中で、強固な信頼関係を築いていますが、実際には、北部の要衝マザーリシャリーフを制圧する3週間までの間に何度も、ドスタム将軍と腹を割って、話しをしているはずです。

何度も話しをし、死線を潜り抜け、実戦を積むことによって、強固な絆が築けたのだと考えています。

物語の後半に自分のメンツとプライドを優先し、北部の要衝マザーリシャリーフではないところに向かおうとしているシーンがあります。その様子を見たネルソン大尉は、あなたが自分に諭した言葉は嘘だったんですか?というような問いをドスタム将軍に発しています。最終的に一緒に戦ってくれるのですが、マザーリシャリーフ制圧完了後、ドスタム将軍は当初の目的のところに向かおうとし、他の武装勢力グループを殺そうとしていました。そのことにいち早くきずいたネルソン大尉はすぐに後を追いかけ、ドスタム将軍と合流。ドスタム将軍は一度も発砲することなく、相手を認め、握手をして別れています。

この後、ネルソン大尉にあるものを渡し、アメリカではなく、あんたなら信用できると言うシーンがあります。ずっと戦い続けてきた実戦経験豊富な相手からこのような言葉を貰ったら、凄く、嬉しいですよね。今もドスタム将軍とネルソン大尉の間には、強い絆と信頼関係があるそうです。

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このような結果ができたのも、ネルソン大尉との強固な信頼関係を築けたからなのでしょう。ネルソン大尉が言わなければ、ドスタム将軍はその相手に銃を向け、戦闘を開始していたかもしれません。

やっぱり相手を知るには、お互い腹を割って、話しをすることはとても大切なんじゃないかと思っています。お互いがどんなことを考え、何を大切にしているかを知ることは、深くて千切れることのない絆ができるんだと思っています。

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