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対潜水艦戦(ASW)に秀でた海上自衛隊

筆者が定期購読している軍事アナリスト小川和久さんのメルマガで、解説された記事を一部紹介したいと思います。

まず、掲題にある通り、海上自衛隊は、ASW(対潜水艦戦)に特化した装備・編成になっています。以下、その根拠になります。

NEWSを疑え!のメルマガより

◇◆ASW能力から見た海上自衛隊
国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久
Q:小川さんは最近のメルマガ編集後記で、日本の報道は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が北朝鮮軍事パレードに登場したと紹介するだけで、それを現実に有効な戦略兵器とする条件に一切触れない──つまり、ASW(対潜水艦戦)のことがわかっていない、と批判しています。改めてASWについてまとめてください。

小川:「この号を準備していた2月8日、浮上中だった潜水艦『そうりゅう』が香港船籍の貨物船『オーシャン・アルテミス』に衝突、潜水艦の乗員3人が軽傷を負い、潜舵などが破損する事故が起きました。海上自衛隊のASW能力は世界トップだと紹介しようとしていただけに、困ったなという思いです。原因の根底には海上自衛隊の艦艇部隊が抱える『人』の問題があり、その角度から15日配信の編集後記で取り上げておきました。海上自衛隊の艦艇部隊が『人』の問題によってどんな状態にあったのかは、改めて特集しようと思います。しかし、世界トップレベルのASW能力は基本的に変わっていませんから、今回はその角度からお話ししていきたいと思います」

「ここから本題に入ります。私が不可解でならないのは、日本だけでなくアメリカでも、安全保障を語る人の多くが、ASW(=Anti-Submarine Warfare 対潜水艦戦または対潜戦)をよく知らないことです。専門家すら知らない問題をマスコミ記者がわかるはずもなく、『北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルを開発中! まだ張りぼてらしいが、開発に成功したら、えらいこっちゃ』という煽り記事が氾濫します。北朝鮮も日本側の無知をわかっていてパレードに〝新兵器〟を繰り出し、さあどうだと脅しています」

「もちろん自衛隊や米軍は、こんなものは脅しにすぎないとわかっていますが、世論が惑わされてしまう状況を放っておけません。脅しに乗らないためには、ASWを理解することです。今回はASWのポイントを、とくに海上自衛隊に焦点を当てて解説しましょう」

●北朝鮮のお先棒を担ぐマスコミ報道
(『NEWSを疑え!』2021年1月18日特別号 編集後記)
https://www.sriic.org/backnumber/backnumber-list/20210118.html
●新型SLBM、開発途上か 北朝鮮が軍事パレード
(朝日新聞 2021年1月16日)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14765125.html


◆世界に例のない〝異能〟海軍
Q:ASW問題に入る前に、脅しに惑わされる問題で一つ。北朝鮮の脅しを解説なしにそのまま伝えてしまうマスコミは、中国に関しても同じことをやっているのでは?

小川:「北朝鮮は、潜水艦発射弾道ミサイルを『中国モデル』で開発しています。中国はずっと前から原子力潜水艦とSLBMの開発に取りかかりましたが、弾道ミサイルが完成しても肝心の弾道ミサイル原潜(SSBN)の開発が上手くいかず、弾道ミサイルを陸上発射型として配備するという知恵で問題を乗り切りました。北朝鮮も中国の前例に倣っていると考えてよいのです。ちなみに、中国では『晋級』と呼ばれる094型(SSBN)4隻が2016年までに就役したと見られます。米国防総省は2020年9月、中国の軍事力に関する年次報告書『2020 China Military Power Report』を発表。094型原潜4隻を運用中とし、新たに2隻が艤装中で、2030年までに094型と新たに開発中の096型原潜(唐級)を合わせてSSBN 8隻を持つ可能性があると報告しています」

中国の094型(晋級)弾道ミサイル原潜(2010年)

    ↑中国の094型(晋級)弾道ミサイル原潜(2010年)

「中国にならって開発する北朝鮮は、セットのうち弾道ミサイルを固体燃料式の陸上発射タイプに発展させ、実戦配備を進めようとしているのは間違いありません。原潜の開発がうまくいくとは思えませんが、たとえ将来成功したとしても、SLBMに戦略兵器としての有効性を持たせるのは絶望的なほど困難なのです。それはASWを知っていれば一目瞭然なのです」

Q:わかりました。では、ASWについて。

小川:「ASWは潜水艦に対する戦いをいいます。日本の海上自衛隊は『ASWに特化した異能海軍』であることを、まず押さえてください。海上自衛隊の装備は、揚陸艦や補給艦などを除く主要な水上艦艇・航空機・潜水艦のほとんどすべてがASW用といっても、過言ではありません。海上自衛隊は組織の構造からしてASWに特化されており、米海軍と役割を分担しています」
「第一に、水上艦艇は2020(令和2)年3月末時点で、護衛艦48隻(合計基準排水量約26万6000トン)、機雷戦艦艇24隻(同2万3000トン)、哨戒艦艇6隻(同1000トン)、輸送艦艇11隻(同2万8000トン)、補助艦艇29隻(同12万8000トン)です」

「イージス艦の甲板前方、主砲と艦橋の間に、将棋盤のような形でフタが並んでいるのを見たことがあるでしょう。ミサイルの『垂直発射システム(VLS)』で、艦対空ミサイル(航空機用や弾道ミサイル用)・対艦ミサイルなど異なる種類のものを発射でき、弾薬庫も兼ねています。これを使う対潜ミサイルの垂直発射式アスロック(VL-ASROCまたはVLA)も運用しています」

イージス艦「まや」の主砲の後ろの垂直発射システム(VLS)

     ↑イージス艦「まや」の主砲の後ろの垂直発射システム(VLS)
     (海上自衛隊ホームページ)

「第二に、航空機は固定翼哨戒機74機(P-1が24機、P-3Cが50機)、電子戦データ収集機EP-3が5機、画像データ収集機OP-3Cが5機、哨戒ヘリコプター81機(SH-60Jが18機、SH-60Kが63機)、掃海・輸送ヘリコプターMCH-101が10機などです」

「哨戒機P-3Cは、米ロッキード社製の4発ターボプロップ・プロペラ機で、川崎重工業が1978~97年に107機(派生型9機を含む)をライセンス生産しています。ほぼ100機体制で、約200機を保有するアメリカに次ぎ、国土の狭さを考えれば異様とすらいえる高密度のASW体制でした」

「非常に信頼性の高い機体で、対潜魚雷や対潜爆弾などを積み、海中に投下して聴音や反響定位をおこない、信号を電送するソナー(音響探知装置)の『ソノブイ』を48個搭載しています。対潜爆弾は、対潜魚雷やミサイルなど追尾型が登場して主力兵器ではなくなっていますが、警告や威嚇の効果があるので、依然として積んでいます。1999(平成11)年の能登半島沖不審船事件では、海上警備行動で飛んだP-3Cが警告のため150kg対潜爆弾を投下しました」

●1978(昭和53)年度版「防衛白書」より、第3部 防衛の現状と問題
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1978/w1978_03.html
※P-3Cの導入を決めた経緯など。

P-3C哨戒機(同)

     ↑P-3C哨戒機(同)

P-1哨戒機(同)

     ↑P-1哨戒機(同)

「P-3Cの国産後継機P-1は、ターボファンエンジン4発の中型ジェット機です。川崎重工業製で、2007年に初飛行し13年から配備を開始、老朽化の進んだP-3CはすべてP-1に置き換えられます。P-3Cと同様に機首下部に爆弾倉があり対潜魚雷・爆弾を搭載するほか、主翼下のパイロン(支柱)に最大8発(P-3Cの倍)の対艦誘導弾(91式空対艦誘導弾やAGM-84ハープーン)・空対地ミサイル(AGM-65 マーベリック)を装備できます。ソノブイは38個を搭載し、全数を機内から自動装填できます。P-3Cは人力で装填する必要がありました」

「P-1については、潜水艦の静粛化、高性能化、行動海域の拡大などに対応するための研究が進んでいます。機材のCOTS (=Commercial Off-The-Shelf 民生品の軍事利用)リフレッシュ、戦闘指揮システムの高度化、レーダー・光学・音響センサーの信号処理技術の向上などで、今後の調達機に反映される予定です」

「哨戒ヘリコプターは、米シコルスキーSH-60Bを三菱重工業がライセンス生産し、技術研究本部が開発したシステムを搭載したSH-60Jと、その発展型のSH-60Kです。艦載機と陸上機があります。SH-60Jはソノブイを25個搭載し、国産のディッピング(吊り下げ式)ソナーHQS-103、磁気探知機(MAD=Magnetic Anomaly Detector)、レーダー、逆探装置も備えています。武装はMk.46短魚雷2本です。SH-60Kはより重い国産97式短魚雷・12式短魚雷・対潜爆弾などを携行できます」

「ひゅうが型護衛艦『ひゅうが』と『いせ』、いずも型護衛艦『いずも』と『かが』は、パッと見で各国のヘリコプター空母と同じ外見の全通甲板を持つ船です。ひゅうが型が通常搭載しているのはSH-60K哨戒ヘリ3機とMCH-101掃海・輸送・救難ヘリ1機で、最大積載機数11機(格納庫に8機、飛行甲板に同時に3機)です。いずも型の搭載機はSH-60K哨戒ヘリ7機とMCH-101輸送・救難ヘリ2機で、最大積載機数19機(SH-60Kであれば第1と第2格納庫に6機ずつ、整備格納庫に2機、飛行甲板に同時に5機)です」

ひゅうが型護衛艦とSH-60J哨戒ヘリコプター(同)

     ↑ひゅうが型護衛艦とSH-60J哨戒ヘリコプター(同)

「第三に、通常動力型潜水艦は20隻あり、合計基準排水量約5万7000トンです。SLBMを積む弾道ミサイル潜水艦は、長期間、広大な海域を遊弋する必要から原潜のほうが有利です。これに対して通常型潜水艦は、静粛性が高い、建造費・運用費・廃艦処分費などコストが安い、放射能事故や汚染の危険がないなどのメリットがあります。長期間の潜航が難しいことが課題でしたが、これもスターリングエンジンや燃料電池といったAIP(=Air-Independent Propulsion 非大気依存推進)機関の搭載でクリアされてきました」

「この点で、日本は通常動力型潜水艦については〝大国〟といえます。基準排水量2750トン、水中排水量3500トンで1998年就役の『おやしお型』11隻は、通常型潜水艦の一つの到達点とされています。続く『そうりゅう型』12隻(同2900トン、水中排水量4200トン、5番艦以降は2950トン、就役2009年~)は1~10番艦がスターリングエンジンによるAIPを実現しましたし、11・12番艦は世界で初めて鉛蓄電池に換えてリチウムイオン蓄電池を採用し注目されました。さらに基準排水量3000トン(水中排水量は不明)の『たいげい型』3隻が建造中です。いずれも533mm魚雷発射管6門を備え、18式/89式魚雷や対艦ミサイルのハープーンUSMを発射できます」

そうりゅう型潜水艦「ずいりゅう」

     ↑そうりゅう型潜水艦「ずいりゅう」
     (2017年、米ハワイ州パールハーバー、米海軍撮影)

◆米海軍とのASWタッグは世界最強
Q:たしかに海上自衛隊は〝ASW海軍〟ですね。現実には、ここに第7艦隊をはじめとする米海軍が加わるわけでしょう?

小川:「そういうことです。米海軍は世界最大のASW能力を誇っています。原子力空母11隻・弾道ミサイル原潜14隻・巡航ミサイル搭載型原潜4隻はASW用ではないと考えて除きますが、水上艦艇には巡洋艦タイコンデロガ級22隻、ミサイル駆逐艦アーレイ・バーク級68隻があります。攻撃型原潜にはバージニア級19隻、シーウルフ級3隻、ロサンゼルス級28隻があります」
「このうち太平洋艦隊(司令部はハワイ・ホノルル)の指揮下にある第7艦隊(U.S. Seventh Fleet)が日付変更線以西の西太平洋・インド洋(中東地域を除く)を担当しています」。旗艦/司令部は神奈川県横須賀にいる揚陸指揮艦『ブルー・リッジ』の艦上にあります。艦隊の主力である第5空母打撃群は、ニミッツ級空母『ロナルド・レーガン』と直属のミサイル巡洋艦『アンティータム』『チャンセラーズビル』『シャイロー』と第15駆逐隊(Destroyer Squadron 15)からなり、世界最強の空母機動部隊です」

「第5空母打撃群を護衛するのが第15駆逐隊です。駆逐隊は空母打撃群から離れて、弾道ミサイル防衛任務、水上艦部隊による海上警戒任務、トマホークによる攻撃任務などに就くこともあり、中国の南シナ海人工島埋め立てに対する『航行の自由作戦』にも参加しています。海上警戒は、まさにASWそのものです」

「第15駆逐隊には、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦『バリー』『カーティス・ウィルバー』『ジョン・S・マケイン』『フィッツジェラルド』『ステザム』『ベンフォールド』『マッキャンベル』『マスティン』が所属しています。ご承知のように、フィッツジェラルドとジョン・S・マケインが2017年に民間船と衝突事故を起こし、とくにフィッツジェラルドは米本国で修理が必要となったため、18年5月から代替艦『ミリアス』が配備されています」

「米海軍の対潜哨戒機は昨年5月、P-3Cからボーイング製P-8Aポセイドンへの更新が完了しました。2013年暮れには最初のP-8Aが6機、嘉手納に到着し、P-3Cと交代しました。米海軍はP-8Aを101機保有し、さらに17機の調達を予定しています」

P-8A哨戒機。兵器倉の扉を開いている

    ↑P-8A哨戒機。兵器倉の扉を開いている (2011年、米海軍撮影)

「対潜ヘリコプターは、シコルスキー(ロッキード・マーティン)製のMH-60Sシーホーク256機を保有し、水上艦艇と空母に搭載しています。外見が似ている同社製のMH-60Rシーホーク269機は、対水上戦闘や輸送のための多用途・補給支援ヘリです」

「米海軍は、多くの空母と強襲揚陸艦を持ち、航空部隊が水上艦隊よりも優越した構成になっています。これは世界の海軍でも珍しい特色とされ、同じような構成の海軍はヘリコプター搭載護衛艦を持つ日本の海上自衛隊くらいのものです」

◆米核戦略にも大きく貢献
Q:ここまで見た海上自衛隊と米海軍の一部が、日本の周辺で日夜パトロールを続けているわけですね?

小川:「とくに海上自衛隊は、哨戒機・護衛艦・潜水艦を駆使して年間365日24時間体制で哨戒任務にあたっています。哨戒範囲は大湊・横須賀・佐世保・呉・舞鶴の地方隊の任務区域を基準として分担しています。その外側は4つの護衛隊群と潜水艦隊が受け持ちます。日本周辺のいわゆる〝チョークポイント〟──間宮海峡・宗谷海峡・津軽海峡・対馬海峡・宮古海峡などを通る各国の艦艇に対しては、とりわけ厳重な監視体制を敷いています」

「アメリカの偵察衛星は、中国の空母や原潜が出港した時点から帰港まで監視を続けます。軍港の沖では米原潜が待ち構え追尾を開始します。日本近海に接近すれば海上自衛隊にバトンタッチします。海中には日米のソナーが設置され、潜水艦、水上艦艇、哨戒機や哨戒ヘリと、いわば〝三次元〟で目標を追尾します。追尾とは、ただ後をつけ回すのではなく、つねに攻撃できる態勢を続けるのです。海自には米海軍に次ぐ世界第2のASW能力があり、ときには米海軍を上回る数と能力で追尾します。これができる海軍は日米以外にありません」

「米海軍は1940年代から海洋での音波伝搬の研究に着手し、50年代から水中固定聴音機(海底に設置したパッシブ・ソナー)を使うSOSUS(=Sound Surveillance System音響監視システム)を大西洋岸に設置しました。その後、ソ連潜水艦を監視するため津軽海峡や対馬海峡にも設置しました。1989年に東西冷戦が終結し、91年にソ連が解体されると、ソ連潜水艦を探知する必要性がなくなって、SOSUSの予算や人員は激減し、センサーの一部が廃止されたり、クジラの生態・地震・温暖化など科学研究に開放されたりしました」

「といっても、極東では依然としてロシアや中国潜水艦を監視するシステムが稼働しています。津軽海峡では海自の松前と竜飛の警備所から日本海側へ、下北海洋観測所から太平洋(北海道東部沖)へ、また沖縄海洋観測所から南西諸島へ、そして対馬海峡にも固定聴音機網が展開していると考えられます。Google Earthの画像では、各拠点から海に伸びるケーブル埋設跡らしきものを確認できます」

●沖縄拠点に中国潜水艦監視網 海自と海軍、太平洋をカバー
(琉球新報[共同通信配信] 2015年9月9日)
https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-248657.html
「潜水艦の音(エンジン音やスクリュー音その他のノイズ)や音紋(船ごとに固有な音)のほか、潜水艦の船体が地球の磁場に影響する現象をとらえる磁気探知、潜水艦による温度変化の探知など、さまざまなセンサーが開発され、使われています」

「こうしたASWの備えによって、中国・ロシア・北朝鮮の潜水艦はつねに監視されています。中国海軍の艦艇は、東シナ海や南シナ海から、日米に気づかれずに日本海・太平洋・インド洋へ出ることはできません。北朝鮮の潜水艦も外洋に出ることができず(そもそも沿岸用の小型しかない)、出てきても攻撃されたとき守る能力がなく、日米のASW能力を殺ぐ攻撃力もありません。弾道ミサイル潜水艦は自国に近い広く安全な海に展開するものですが、北朝鮮にはその海もありません。入り江に潜ませて弾道ミサイルを撃つくらいなら、陸上発射型を洞穴に隠しておくほうがましです」

「まともに報道されたことがありませんが、海上自衛隊が担うASWは、じつはアメリカの核戦略を支えています。米太平洋艦隊の弾道ミサイル原潜8隻は、シアトル郊外のバンゴールを母港とし、北東部太平洋で70日間ずつ通常のパトロール航海をします。これを外国が攻撃するほぼ唯一の手段は攻撃型原潜ですが、日本の海上自衛隊はそれを四六時中監視し、その探知や追尾のためのデータを米海軍に提供しています。つまり、弾道ミサイル原潜の生存性に大きく貢献しているのです」

「その現実は、おなじみ静岡県立大学グローバル地域センターの西恭之・特任准教授がコラムに書いたとおりです。米トランプ前大統領は同盟国に駐留経費の大幅負担増を求めましたが、バイデン新政権とは現行水準で1年間の暫定合意をし、2022年度以降分は改めて交渉する方向です。日本がアメリカの核戦力を支えている現実は、米政権にはっきり伝えるべきで、日米交渉にも使える話なのです」

●日本ほど米国の核戦略に貢献している国はない
(『NEWSを疑え!』 2020年12月21日特別号)
https://www.sriic.org/backnumber/backnumber-list/20201221.html
●米軍駐留経費負担、来週にもバイデン政権と交渉再開へ
(朝日新聞 2021年1月30日)
https://digital.asahi.com/articles/ASP1Z3TVVP1YUTFK00M.html
(聞き手と構成・坂本衛)

※もっと詳しいことを知りたい方は、以下の書籍で勉強することをお勧め致します(出版年月日が古いですが、本質を理解するのには十分な内容です)。


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