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一番大好きなレスラー。不沈艦スタン・ハンセンを初めて目撃したのは、伝説の会場大和車体工業体育館であった。

小6の年末に初めてプロレス会場に
連れていって貰った俺はほぼ脳内は
プロレスで埋め尽くされていました。
年末に親父の会社が潰れ引っ越しを
したのですが汲み取り便所で家の鍵
はタンスの鍵の様なあばら家でした。
そんなストレスもあり現実逃避が
したかったのかも知れません。
そして神奈川県に遂に全日本プロレス
がやってきました。

83グランドチャンピオンカーニバル
3月29日大和車体工業体育館
前回初めて行ったプロレス会場は有名
な横浜文化体育館でした。
プロレスにはTVカメラが入る大会場と
田舎の体育館で行われる地方興行が
有りますが子供から見てても明らかに
手が抜かれタイトル戦も有りません。

しかしここは後に地方で有りながら
大事件が起こる会場となるのです。

伝説のシュート試合と言われる大事件
ジャッキー佐藤対神取忍である。
ジャッキー佐藤選手は元国民的スター
ビューティペアと言うタッグで活躍
神取忍は柔道全日本3連覇の強者
今でもTV番組等で活躍されている。
この試合では神取が佐藤の顔面を拳で
何度も撃ち抜き最後は関節技で脱臼
させるという壮絶な試合となった。

大会場では時として大事件が起こるが
本来こんな地方興行で何も起こらない
それでもまれにこういう事が起こって
しまうからプロレスファンは止められ
ないのである。

話がそれましたが詳しく知りたい人は
是非Wikipedia等で調べてくださいねw

しかし地方巡業にも楽しめる事はある
圧倒的にレスラーがリラックスしてる
のでサインが貰いやすかったり写真が
撮りやすいのである。

前回持参しないで後悔したのがカメラ
であった。そして今回は初のカメラを
持っての観戦となった。

今回も仕事終わりの親父の車で会場に
会場は古い田舎の体育館、衝撃だった
のは椅子が無く全員体育館に直に座る
事であった。
カメラを持ち会場をウロウロすると
早速超大物を発見しました。
東洋の巨人ジャイアント馬場選手
身長209㎝135㌔とにかく大きい。

実際に撮った写真がコレである。
今考えると迷惑な話である。
子供とは言え集団で正面からカメラ
を向けフラッシュ撮影するのである。
ちなみにこれを外人レスラーにやる
と本当にぶっ飛ばされます。w
感覚は動物園やサファリパークだ。
猛獣や珍獣を近くで観たり撮影したり
したくなると言う共通点はある。

いよいよ試合が始まります。
今回も入り口でパンフレットを購入。
プロレス観戦を楽しむアイテムとして
とても重要なのがパンフレットです。

表紙を見ると団体が推してる選手が
わかる様になっています。
全日本のエースジャイアント馬場が
スタン・ハンセンを迎え撃つ。
そんなシリーズの展望が見えます。
ページを開くと対戦カードです。

選手1人1人のハンコウがありこれを
組み合わせて1つ大きなハンコウを
作りパンフレットに押していくのです
さてここで注目なのが第1試合の選手
カワダ
後の三冠王者である川田利明選手だ。

何故カタカナで名字だけだったのかと
言うと、、、、
体も小さいし直ぐに辞めると思われ
外国人のカタカナの切れ端を集めて
作られたのがこのハンコウなのだ。
他にも故三沢光晴選手や大仁田選手
の名前も見える。
パンフレットに映ってる選手が全て
出る訳では無くトップ外国人選手は
シリーズ途中からの合流も多かった。
試合はどんどん進んで行きいよいよ
メインイベントのハンセンの試合だ。
馬の嘶きとともにバラエティ番組でも
お馴染みのサンライズが会場に流れる
テンションMAXの瞬間である!!
試合は6人タッグマッチであった。

この試合は小学生の俺にでも結果が
わかる試合であった。
明らかにハンセンのパートナー達が
格下であったからだ。(失礼)
案の定予想通りの試合展開になった
しかしそんな時程ハンセンは暴れる

リングの上だけで無く客席でも暴れる
写真は手を出して来た観客をハンセン
が引きずり回している所だ。
客席はもうぐちゃぐちゃでカオスだ。
昭和の外国人レスラーは平気で観客に
手を出し、俺達は本気で逃げ回った。
基本は極力怪我をさせない程度にやる
がたまに怪我をさせる事も珍しくなく
チケットにも会場での怪我に対しては
一切の責任を持ちませんと書いてある
現在のプロレスでは会場での怪我でも
裁判沙汰になる事もしばしばある。

日常とかけ離れた世界が心地良かった
面白くない毎日を忘れさせてくれた。

この数日後に自分は引っ越した街の
中学に入学した。
誰1人知ってる奴のいないつまらない
入学式と退屈な学校生活。

全てをぶち壊したかった。
試合後暴れまわるハンセンの様に。

次回のプロレス編は!
超獣ブルーザー・ブロディが登場!
そして初めてレスラーに凶器で
ぶっ叩かれた話を書きたいと思います。















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