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犬の息が荒い!夜に体調不良を起こしたら夜間動物病院を頼るべき?

飼い主さんとたくさん遊んだ後に息が荒くなることはよくありますが、夜に寝ようと寝転んだとき、あるいは寝ているときに突然息が荒くなるのは何かしらの病気のサインかもしれません💦

ペットの急変はとても心配ですよね。
それが夜間だとかかりつけの動物病院が閉まっていてどう対応するべきか迷ってしまうと思います。

そこで今回は、息が荒くなったときに考えられる病気の種類やおすすめの夜間動物病院ついてご紹介します!


犬の正常な呼吸とは?

犬の正常な呼吸数は大型犬で1分間に15回前後、小型犬では20回前後です。
老犬だと体力が落ちやすくなるため少し動いただけで息が荒くなることがあります。
それでも30回弱が正常です。

一方で犬が口を開けてハアハアと息をするのは「パンティング」と呼ばれ、たいていの場合は体温調節のためでごく自然なことなので心配いりません。
健康な犬であれば自然と落ち着きます。

しかし犬の呼吸が40回を超えたときは要注意。
なにかしらの原因が考えられます。
また、呼吸音に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった雑音が混ざっている場合も病気の可能性が考えられるので注意深くみてあげましょう。

夜も侮れない!犬の息が荒い原因

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ストレス
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犬も人間と同じようにストレスを感じることがあり、ストレスが溜まると交感神経が優位になって息が荒くなります。

ストレスを感じやすいのは環境の変化です。
引越しなど住んでいる環境が変わると慣れない散歩コースや新しい犬との交流などでストレスが溜まります。
犬が新居の生活に慣れるためには1~3ヵ月くらいかかると言われているので、それまでは体調不良を起こしやすいかもしれません。

また、飼い主にパートナーができたり子どもが生まれると、自分に向けられていた愛情が薄くなるかもと不安に感じることがあります。
たくさんスキンシップをとって愛情表現をしてあげましょう。

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誤飲
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犬は最も感覚が優れている口を使って物の正体を調べることがあります。
そのとき変なものを飲み込んでしまい異物が喉や食道につまると、空気の通り道である気管が圧迫されて息が荒くなってしまいます。

舌が青紫色になっているときはとくに危険なサインです。
無理に吐かせると食道の粘膜を傷つけてしまう可能性があるのですぐに動物病院を受診しましょう。

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病気・ケガ
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肺や胸部をケガしてしまうと空気が入ってしまい呼吸が荒くなります。
散歩中に他の犬に噛まれたり、どこかぶつけたりと意外と犬はケガをしやすいものです。
また、昼間は何ともなくても夜になって症状がでることも珍しくありません。

飼い主が気づかないような小さいケガでも呼吸が速くなる要因に繋がるので、狭い道を散歩する時やドッグランで他の犬と戯れる時は飼い主さんも注意深くみてあげてください。
とくに子犬は骨格や抵抗力が完成していないので注意しましょう。

犬の息が荒いときに考えられる病気

犬の息が荒いときは以下のような病気が隠れているかもしれません!
どれも命に関わる危険な病気なので見逃さないようにしてあげてくださいね。

▏▏▏▌ 気管支炎  ▌▏▏▏
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気管支炎は気管支に炎症が起きている状態です。
免疫力の低い子犬での発症がよく見られます。

主な症状は咳で、咳の仕方が嘔吐時に似ていることから吐き気の症状と見間違える飼い主さんも少なくないです。
吐き気と違う点は息がどんどん荒くなること。
息を吸うのが辛そうな場合は気管支炎と考えましょう。

感染症などが原因なら抗生物質の投与などで治療を行います。

▏▏▏▌ 肺炎  ▌▏▏▏
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肺炎とは、肺の中にある肺胞と呼ばれる小さな袋に炎症が起こる感染症です。
犬が肺炎になると咳込んで息が荒くなったり、鼻水が止まらなくなったりします。

肺炎になりやすい犬種はパグやフレンチブルドッグといった短頭種。
生まれつき軌道が狭いため呼吸器系の病気を発症しやすい傾向にあります。
夜寝ているときにガーガーと聞き慣れない寝息やいびきをしていたら肺炎の危険性があるため様子をみてあげましょう。

▏▏▏▌ 心筋症  ▌▏▏▏
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犬の心臓も筋肉からできていて、血液を全身に送り出すポンプのような役割をしています。
その筋肉に異常が起こり心臓の働きが悪くなるのが心筋症です。

心筋症は加齢に伴い発症のリスクが高まり、とくに老犬は要注意。
早期発見が大切ですが、息切れなど症状が出ている時点で進行してしまっている場合が多く発症すると一刻を争う場面があります。
そのため老犬については日頃から定期的な検診が重要です。

短頭犬種は「短頭種気道症候群」に要注意

フレンチブルドッグやパグ、ボストンテリア、シーズ、チワワなど鼻が短くいわゆる「鼻ぺちゃ」が特徴の短頭犬種は短頭種気道症候群に注意してください。

鼻が短いぶん鼻孔や気道が狭く、呼吸器の病気にかかりやすくなっています。酷い場合には気管がつぶれて息ができなくなる症状も引き起こします。

●呼吸時に「ブーブー」「グーグー」といびきのような音を出す
●パンティング時に「ガーガー」と音を出し、息が荒い

これらの症状があるときは短頭種気道症候群の疑いが考えられます。

夜に犬の息が荒くなったらどうすればいい?

犬の苦しそうな姿を見ていると焦ってしまいますが、まずは冷静になることが大切です。
飼い主さんが慌てているとその様子に驚いてワンちゃんも動転してしまいます。

深呼吸をして落ち着いたら、エアコンを使用して室温を一定に保ってください。
真夏で気温が高い場合は熱中症のリスクもあるため、うちわで仰いであげるなどなるべく涼しい状態を保つようにしましょう。

基本的にうつ伏せが犬にとって一番呼吸しやすい姿勢なので、ゆっくり姿勢を整えてあげます。顎の下にタオルや枕を置いてあげるとより呼吸が楽になります。

横向きや仰向けの姿勢は肺が圧迫されてしまうので避ける方がいいですが、うつ伏せを嫌がる場合は肺ではなく胸やお腹に痛みがある可能性があるためリラックスしやすい姿勢を整えてあげましょう。

そして、かかりつけの動物病院が開いていればすぐに電話してください。
もし深夜など営業時間外の場合は夜間動物病院がおすすめです。

【おすすめ】夜間診療とオンライン相談ができる麻布ペットクリニック

東京都港区麻布台にある「麻布ペットクリニック」は夜20:00~翌朝4:00まで、診察・手術を行っています。

麻布ペットクリニック

情報番組の特集にも紹介された動物病院で、夜間の緊急対応をはじめオンライン相談でも対応してもらえます。

オンライン相談は獣医師とのビデオ通話(ZOOMかLINE通話)なので、リアルタイムで相談することができ電話だけでは伝えられない様子を細かく診てもらうことができます。

もちろんオンライン相談は東京都にお住まいの方以外でも全国各地から相談可能なので、「近くに夜間の動物病院がない💦」とお困りの方はぜひ相談してみてください!

夜に犬の息が荒くなったら、迷わず夜間動物病院へ相談を

夜に突然ペットの息が荒くなったらとても不安ですよね。
夜間は相談できる場所が限られているので、事前の準備をしていないといざという時に対応を誤ってしまうかもしれません。

今回お話したように呼吸が荒いときは気管支炎や肺炎など命にかかわる病気が隠れている可能性があります。
明らかにいつもと異なる呼吸をしていたら、すぐに夜間動物病院を頼りましょう。

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