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千早茜さん「しろがねの葉」を読み始める

連休を利用して遠方からの来客があったり、長い冬が終わって遠出してみたりした関係で、昨日はこれまで1ヶ月以上継続してきた発信がストップしそうになりましたが、リラックスしてまた読書を切り口に、発信を続けていきます。

今月読んだ宇佐美りんさんの「推し、燃ゆ」の読後感が鮮烈だったので、他の芥川賞、直木賞受賞作品で、未読の作品を読んで行こうと思い、千早茜さんの「しろがねの葉」を読み始めました。第168回直木賞受賞作品で、地元の読書会で参加出来なかった時の課題図書でもあります。

戦国時代末期の農家に生まれたウメという少女を中心に、石見銀山を舞台に物語がスタートしていきます。戦乱の世の中で親子間でもバイオレンスが当たり前の世界の中、銀鉱に対する「目利き力」があれば、ちゃんと生き残っていけるし、身分も関係ないとのある主要登場人物の台詞が前半に出てきます。「銀鉱への目利き力」へ仮託した現代にも通じる「何か」があるのかもしれませんね。私は小説、文芸作品やコミックを読む時にも、ビジネス的なテーマや気づきを、ついつい求めてしまう傾向がありますが、自分が考えていたのと違うテーマが作品の底に流れていたりもするし、あまりそこに囚われないような読み方も必要なのかもしれません。

まだ冒頭40頁しか読んでいませんが、「しろがねの葉」がこれからどのように展開していくのか、興味深く読み進めていこうと思っています。行ったことのない地域のお話でもあります。

今回のブログもお読みいただき、ありがとうございます。


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