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トマトに詳しいって言えますか?トマトの常識と豆知識

皆さんトマトについてどれくらい詳しいですか?今回は「トマト」の基本情報、扱い方、豆知識などを詳しく解説していこうと思います。

目次
1 トマトの基本情報
1.1 トマトの別名
1.2 栄養素
1.2.1 食品成分表(可食部100gあたり)
1.2.2 リコピン
1.3 トマトの旬
1.4 主な生産地
2 トマトの扱い方
2.1 美味しいトマトの見分け方
2.2 トマトの下ごしらえ
2.2.1 トマトの皮むき
2.2.2 トマトの種取り
2.3 保存方法
3 トマトに関する豆知識
3.0.1 トマトには毒がある?
3.0.2 トマトは朝に食べよう
3.0.3 ジュースにすると吸収率が上がる
3.0.4 色による栄養の違い
4 トマトの種類5選
4.1 桃太郎トマト
4.2 サンマルツァーノ種
4.3 トスカーナバイオレット
4.4 フィオレンティーノ
4.5 ゼブラトマト
トマトの基本情報

トマトの別名

トマトの英名はTomato、和名・別名は唐柿(トウシ)、赤茄子(アカナス)、蕃茄(バンカ)、小金瓜(コガネウリ)、珊瑚樹茄子(サンゴジュナス)の5つの呼び方が存在します。

現在では、この呼び方をすることはあまりありませんが、日本にトマトが伝わった際にこのような呼ばれ方をしていたそうです。

栄養素

エネルギー(100g中)19kcal、糖質量(100g中)3.7g

食品成分表(可食部100gあたり)

たんぱく質 … 0.7g
脂質 … 0.1g
炭水化物 … 4.7g
無機質  
カルシウム … 7㎎
鉄 … 0.2㎎
ビタミン
A βーカロテン当量 … 540㎍
B₁ … 0.05㎎
B₂ … 0.02㎎
C … 15㎎
リコピン

リコピンには強い抗酸化力があり、体内で発生する有害な活性酸素を抑えることができます。これにより、どのような効果があるのかというと、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病やがんを予防する効果が見込まれます。

また、シミやそばかす、くすみやシワなどを改善する美容効果も期待できます。

リコピンは熱に強い性質を持つので、加熱しても栄養効果に変化がないので問題ありません。また油に溶ける脂溶性なので、オリーブオイル等の油と一緒に食べると吸収率がアップします。体内で作ることができないので、積極的に摂取していきたい成分です。

トマトの旬

日本での露地栽培の旬は6月~8月の夏です。しかし、本来トマトは高温多湿に向いていないので、真夏のトマトは味は最も良い状態とは言えません。味的に最も旬と言えるのは、春から初夏の時期と秋の4~5月と10~11月が、日本のポピュラーなトマトの最もおいしい時期です。

主な生産地

トマトは暖かい気候で育ちます。日本では夏から秋は茨城県や北海道、秋から春にかけては熊本県でとれます。

世界的に見ると、最も生産量の多い国は中国で、年間56,423,811トンの生産量を誇ります。次に生産量の多い国はインドで年間18,399,000トンです。ちなみに日本は743,200で26位です。

トマトの扱い方

美味しいトマトの見分け方

ガクが反り返り、ヘタがへこんでいるもの
重みがあり赤みにむらがないもの
色ツヤや張りが良いもの
お尻の部分に星の形や白い線のあるもの(熟しているサイン)
トマトの下ごしらえ

トマトの皮むき

トマトはヘタをくり抜き、お尻のの部分に浅く十字に切り込みを入れ、熱湯に5秒ほどいれ、氷水に入れて皮をむきます。あまり長い時間熱湯に入れておくと、湯剥きした後のトマトの表面がぼそぼそになるので、皮がむけるかむけないかのぎりぎりのラインでむくときれいな仕上がりになります。

トマトの種取り

トマトの種を取りたいときは、横半分に切ってからスプーンでかき出すときれいに取れます。

保存方法

完熟トマト…ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ

ポリ袋に入れる意味は、トマトに含まれる「エチレンガス」という物質がほかの食材の成長を促し、傷めるのを防止するためです。

それと、トマトは5℃以下になると低温障害を起こして味や食感が損なわれるので、冷蔵室より温度の高い野菜室に保存します。

未熟なトマト…常温保存で追熟させる

追熟が起こる適正温度は15~25℃ですので、この温度を目安に追熟を見極めましょう。

トマトに関する豆知識

トマトには毒がある?

トマトに含まれるトマチンはアルカロイド系の毒成分です。育っている途中虫に食べられないようにするため備え持っている成分なんですが、人間にとってはごくごく微量なので、中毒を起こすことはほとんどありません。さらに品種改良されたトマトは比較的含有量が少ないです。トマチンは野生で育った野生種に多く含まれます。

トマトは朝に食べよう

トマトに含まれているリコピンの血中濃度は、昼、夜よりも朝食べたほうが長時間高い状態を保つことができます。これは睡眠中食事をとらず、胃が空っぽになることと関係しているそうです。

ジュースにすると吸収率が上がる

リコピンはトマトの強固な細胞壁の内側にあり、吸収率を高めるためには壁を壊す必要があります。そこで、加熱やすりつぶすことによってリコピンの吸収率が3~4倍に跳ね上がります。市販されているトマトジュースなどは、加熱してあるのでリコピンの吸収率が高まります。さらにリコピンは油に溶ける脂溶性なので、オリーブオイルなどの油と一緒に食べるとより吸収率がよくなります。

色による栄養の違い

トマトの色は、カロテノイドやポリフェノールの含有量の違いによって色が変化します。カロテノイドの一種のリコピンが豊富だと赤色に、リコピンにβーカロテンが加わると黄色に、リコピン+表皮にアントシアニンが含まれていると黒色に変化する。

緑色のトマトにはリコピンは含まれないが、トマチン、トマチジンという成分が含まれます。トマチジンは筋細胞を発達させ筋持久力をアップさせることができますが、トマチンには毒性があるので食べすぎには注意しましょう。

トマトの種類5選

トマトはほかの野菜と比べても圧倒的なくらい多くの品種が存在します。世界で見られる品種は約8000種類を超えるとされています。

桃太郎トマト

この桃太郎トマトはピンク系のトマトで日本で栽培されている最もポピュラーな品種です。

サンマルツァーノはイタリアなどでよく見かけられる品種になります。細長くきれいな赤色をしているのが特徴的です。よく缶詰として出回っているトマト缶に使われていたりします。

トスカーナバイオレット
ブドウのような食感、酸味があります。こちらは珍しい品種なので、市場で見かけることはほとんどありませんので、現状は自家栽培で育てるなどしないと手に入りません。

フィオレンティーノ

なんだか聞きなれない名前ですが、こちらは海外品種になります。このフィオレンティーノの特徴は、なんといってもその形です。一般的なトマトは普通きれいな丸形ですが、フィオレンティーノは表面の形が複雑で、見ていてとても面白いです。

ゼブラトマト

表皮が縦縞の模様に色付くトマトの総称としてゼブラトマトと呼ばれています。ゼブラトマトには赤、緑、黄色、黒など様々な色のゼブラトマトがあります。

参考元:からだのための食材大全[池上文雄]