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型・その1 応用型(2)①(季冬・冬ぬくし)

上五〔季語+や以外の切字or活用の終止形〕下五〔名詞or動詞or形容詞など
二物衝撃:中七・下五は、上五の季語とは全く関わりのない内容。


季冬なり姉のピアスは黒真珠

季語:季冬きとう(晩冬)


冬ぬくし送信ボタン押せぬ夜

季語:冬ぬくし(三冬)



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型・その1 応用型(2)
(注:「20週俳句入門」本書には(2)はついていません)

応用型(1)との違いは

上五を「や」以外の切字で作る

角川文庫「20週俳句入門」p.138


で、ここで肝心なのが、「や」以外の切字って何?
というところ。


俳句の切字と決められたものは、一応18種類あります。

切字18
かな・けり・もがな・らむ・し・ぞ・か・よ・せ・や・つ・れ・ぬ・ず・いかに・へ・け・じ

ただ、これらの18種類の切字を上五で使うとなると、これまたなかなか難しい。

本日、私が上五で使った切字は、以下を参考にしました。

桐咲けり、蓬萌ゆ、暖かし、蚊帳青し、雪やまず、雪嶺よ、秋炉あり、燕来ぬ、野分せり、晩夏なり、冬深し、霜強し、道寒し、月赤し、松涼し、春逝けり、鴨鳴けり

角川文庫「20週俳句入門」p.→139~140抜粋


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18種類の切字の詳しい解説、例句などを知りたい方は、袋小路綴乃ちゃんの、以下の記事をぜひ参考になさってください。
私も、こちらをちょこちょこ参考にさせていただいています。


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本日の二句、元々好きな名詞止めとなりました。
う〜ん、ありがちな詠み方ですね(笑)



お時間がありましたら、詠んでみてください。

「切字」や「型」に拘らず、自由に詠んでくださっても、また、私の使った季語で詠んでくださっても全くかまいません😊

※決してお題(必ず詠む)ではありません。

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