見出し画像

しりとり俳句《82》

もう十二月も半ば過ぎ、いよいよ忙しい日々となりました。
東京の銀杏の木は、今だ青いものも残っていますが😅

しりとり俳句は変わらずに!
👇こちらの続きから。

「さち・ちり・しの・しりとり俳句・二年目ルール」
☆順番=ちり→しの→さち
☆下五・下二字、または一字でしりとり
☆下五「かな・けり・にけり・たり・たる・なり・よ」などで終わる場合は、その前の二文字(もしくは一文字)から始める
(季語のあとの、さ=幸、ち=ちり、し=紫乃)

第82回は、12/11~12/17(1712~1732)全21句

1712. 上品なワインの香り年忘
     年忘(仲冬)ち

1713. すれ違ふ人の残り香歳の市
     歳の市(仲冬)し

1714. 一番に教室に着く冬の虻
     冬のあぶ(三冬)さ

1715. あふれだす銀杏落葉の想ひかな
     銀杏落葉(三冬)ち

1716. 息白しオーロラを待つ夫の背
     息白し(三冬)し

1717. 背中まで届く三つ編み膝毛布
     膝毛布(三冬)さ

1718. 梟や期末テストの最終日
     梟(三冬)ち

1719. 枇杷の咲く門をくぐるや父の墓
     枇杷咲く(初冬)し

1720. 履かせたるブーツに鈴とリボンかな
     ブーツ(三冬)さ

1721. ぽんかんを剥くや印籠出す時間
     ぽんかん(三冬)ち

1722. 缶コーヒー両手につつみ寒北斗
     寒北斗(三冬)し

1723. くどく無き甘さに作る葛湯かな
     葛湯(三冬)さ

1724. 柚風呂の柚子どやどやと迫りけり
     柚風呂(仲冬)ち

1725. マリンバの曲に浮かれてポインセチア
     ポインセチア(仲冬)し

1726. チアガールみなお揃ひのイヤーマフ
     イヤーマフ(三冬)さ

1727. 真二つに鯛焼わけて目覚めけり
     鯛焼(三冬)ち

1728. 鮫肌を隠すセーター恋をせよ
     セーター(三冬)し

1729. 背よ伸びよクリスマスツリーに星を
     クリスマスツリー(仲冬)さ

1730. 塩鮭の香をとじこめておむすびに
             塩鮭(三冬)ち  

1731. ビニールの傘越しに見る消防車
     消防車(三冬)し

1732. しやがみたる子の足元に冬すみれ
               冬すみれ(晩冬)


     ・・・・・

数日前に、正にスパルタとしか言いようのない句会を経験しました。
兼題、冬の季語が十、文字の詠み込みがひとつ,計11句出しを30分、という。
久々に脳みそがスパークいたしました。

ほぼ、考えている暇がないというか、心の余裕がないというか。
その時に使ったのが、「しりとり俳句ノート」です。最近は、ツバメノートに、自分の句のみを書きつけているのですが、句会にはいつもお守りのように持って行っているのです。

以前、自分がしりとり俳句で詠んだ句を、ぱらぱらと捲っていると、この詠み方(型)はここで使えそう、この季語をこっちに替えて、この措辞をこう替えて、と。そこから、新しい発想に繋がることもあります。
そんなこんなで、なんとか11句出しは間に合いました。(へろへろになりました)

これからは、未来で使える句(笑)を少し意識していこうかなあ、と思った次第です。


     ・・・・・

気になる句などありましたら、ぜひお気軽にコメント欄へ、よろしくお願いします!

いただいたサポートは、次回「ピリカグランプリ」に充当させていただきます。宜しくお願いいたします。