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春の雑詠七句➄


春暁の岬や舟は桟橋へ

季語:春暁しゅんぎょう(三春・時候)


中筆なかふでを下ろす指さき春の色

季語:春の色(三春・天文)


子の集ふ春の土なり相続地

季語:春の土(三春・地理)


春セーターひと目ふた目と白群びゃくぐん

季語:春セーター(三春・生活)


トーマスの飛び出す絵本みどりの日

季語:みどりの日(晩春・行事)


春蝉へ父と挑むは安比あっぴの子

季語:春蝉(晩春・動物)


外濠のさき水門蔦若葉

季語:蔦若葉(晩春・植物)



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トップ画像は、以前、安比あっぴ高原で撮った、蝦夷春蝉の抜け殻です。
蝦夷春蝉の鳴き声は、ちょっと独特。まるで蛙の鳴き声にも聞こえます。
そして、どうやら捕まえるのもなかなか難しいらしいです。
羽根が透き通っていて、身体も小さいからかもしれません。


四句目の白群びゃくぐんは、少し落ち着いた水色です。


これが好き、があったら、コメント欄でお教えいただけると幸いです🐰


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次回は、5月6日(土)、立夏です。
春の句は、今回で終わりになります。

いただいたサポートは、次回「ピリカグランプリ」に充当させていただきます。宜しくお願いいたします。