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型・その3①(木筆・巣箱)

上五・中七はひとつながりのフレーズ
下五〔季語(名詞)+切字「かな」〕
上五・中七は、下五の季語とは別の内容を表す


茶室へとあるじすすみて木筆かな

季語:木筆こぶし(仲春)


樹木医のこゑの大らか巣箱かな

季語:巣箱(三春)



     ・・・・・

代表的な切字「や・かな・けり」のうち
これまで、五週に渡って、主として「」についてを詠んできました。
(応用型で「や以外の切字」もあり、難しかったですね。お疲れさまでした)


本日より、「かな」に入ります。

「かな」については、基本「下五」がよし、とされているので、これまでより、かなり詠むのが楽になると思います。

気楽にいきましょう(笑)
(当初の予定を変更して、この「かな」からは一週間はかけず、ひとつの型を、①➁、と二回づつで終わらせて、先に進もうと思います。
「かな」「けり」合わせて約一週間、2/21頃の終了となります)


念のため、「かな」の特徴を👇に。

*「かな」という切字は、下五に使ったとき、一句全体をやわらかく包み込むという性質をもっている。

一句五・七・五を読み終わったときの余韻がふたたび上五・中七へ戻って、十七音をしずかな韻律の波にただよわせてくれる

*そのため、「かな」を下五に用いるときは、上五や中七につよい切字を使わぬこと。
*ということから、デリケートな「かな」、と呼ばれる。

角川文庫「20週俳句入門」p.194~195 から抜粋




お時間がありましたら、詠んでみてください。

「切字」や「型」に拘らず、自由に詠んでくださっても、また、私の使った季語で詠んでくださっても全くかまいません😊

※決してお題(必ず詠む)ではありません。

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