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俳句幼稚園 ~弐~

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⚜️各自note内で俳句を詠み、俳句幼稚園タグ付け&マガジン格納。⚜️【コメント欄は宝物】互いの句をコメント欄で鑑賞し高め合いましょう。(無理せず、自分のペースで) 投句時『意見(甘…
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#今日の季語

「ひよこ句会」第三回目以降について。

「第二回 ひよこ句会」の結果が開きましたので、第三回目以降、今後の予定についてをお伝えいたします。 参加は毎回自由、投句数も一句から三句まで自由です。 皆さま、それぞれ無理のないペースでご参加ください😊 半年すぎたあたりで、「進め方」「兼題」「題詠」などについてのご意見を一回伺い、その後に繋げていけたらと思っています。 よろしくお願いいたします。 投句方法など詳しいことについては以下をご参照ください。

秋の雑詠七句⑥(海外句)

英国旗鳴り渡りたる秋の鐘 季語:秋(三秋・時候) 擦り切れしペーパーバック照紅葉 季語:照紅葉(晩秋・植物) 名月や教授と語る進化論 季語:名月(仲秋・天文) 秋麗を遊ぶ黒栗鼠ナイアガラ 季語:秋麗(三秋・時候) 古の氷河の寝息秋の湖 季語:秋の湖(三秋・地理) 氷河湖の碧き太古や水の秋 季語:水の秋(三秋・地理) 正装のアルト・ソプラノ秋深し 季語:秋深し(晩秋・時候)      ・・・・・ 九月半ばから、十月半ばまで旅をしています。(北半球)

秋の雑詠七句➄(毎朝の句)

淀川を一機秋天すべりゆく 季語:秋天(三秋・天文) ふたたびの秋のさかみち風見鶏 季語:秋(三秋・時候) 手に鳩を乗せる裸像や竜田姫 季語:龍田姫(三秋・時候) 城壁の鑿の傷跡つたかづら 季語:つたかづら(三秋・植物) 草の香や銀輪つづくゆるき坂 季語:草の香(初秋・植物) プリーツは紺の膝丈文化祭 季語:文化祭(晩秋・行事) ひめやかに朝日をくるむ椿の実 季語:椿の実(初秋・植物)      ・・・・・ 立秋の翌日から始めた、朝のインターバルウ

秋の雑詠七句➄(毎朝の句)

秋の蝶連れてカーブを曲がりをり 季語:秋の蝶(三秋・動物) ダンベルを握る拳の冷ややかに 季語:冷ややか(仲秋・時候) 東京の空は紺碧震災忌 季語:震災忌(初秋・行事) 食ひしばり空の高きを目指しけり 季語:空高し(三秋・天文) 皺の手の青どんぐりを握りけり 季語:どんぐり(晩秋・植物) セーラーの襟を秋風九段坂 季語:秋風(三秋・天文) 白壁をうつす内堀鴨来る 季語:鴨来る(仲秋・動物)      ・・・・・ 即吟に近い朝の句を、今回は四句ほど

秋の雑詠七句④(毎朝の句)

綿袴きつく結びぬ葛の花 季語:葛の花(初秋・植物) 理科室のトレイの上の葡萄かな 季語:葡萄(仲秋・植物) 秋の蜂遊具の鼻へ止まりけり 季語:秋の蜂(三秋・動物) 四阿に犬寝そべりてちんちろりん 季語:ちんちろりん(初秋・動物) おなじ道おなじ犬ちがふ秋風 季語:秋風(三秋・天文) 白帝と息を合はせてヨガポーズ 季語:白帝(三秋・時候) 議事堂の喧噪を抜け虫の闇 季語:虫の闇(三秋・動物)      ・・・・・ 毎朝のウオーキングも三週間となりま

秋の雑詠七句③(毎朝の句)

外濠をランナーの影秋初月 季語:秋初月(初秋・時候) 黒犬の舌はうすべに秋暑し 季語:秋暑し(初秋・時候) 迫りくるランナーの息颱風過 季語:颱風過(仲秋・天文) 松影の芝の上ゆく蜻蛉かな 季語:蜻蛉(三秋・動物) 推薦の話断り天高し 季語:天高し(三秋・天文) ゑのこ草右に左に塾帰り 季語:ゑのこ草(三秋・植物) うどん屋の前に佇む秋日傘 季語:秋日傘(初秋・生活)      ・・・・・ 朝のウオーキングを始めて二週間が経ちました。 距離はだい

秋の雑詠七句②(毎朝の句)

白帝と夫と並んで朝の道 季語:白帝(三秋・時候) 風爽か青き靴紐結びけり 季語:風爽か(三秋・天文) 駄菓子屋の風船葛まだふたつ 季語:風船葛(仲秋・植物) 人けなき釣り堀へ二羽秋の鷺 季語:秋(三秋・時候) 八月や千鳥ヶ淵の蒼き水 季語:八月(初秋・時候) 忙しげな警官五人カンナ咲く 季語:カンナ(三秋・植物) 黒塗りの車の並ぶ終戦日 季語:終戦日(初秋・行事)      ・・・・・ 8月9日より、朝の6時から、夫とインターバルウオーキングを始

秋の雑詠七句①(立秋の朝の吟行句)

季語:立秋・今朝の秋・秋来る・秋立つ・秋に入る・今日の秋(初秋・時候) 立秋の雲の隙間の平和かな ママチャリに道を譲りて今朝の秋 ホッピーを積み込む酒屋秋来る 秋立つやデイサービスの車待つ(しりとり俳句出し) 両杖に身体あづけて秋に入る 道急ぐ人それぞれに今日の秋 球児へといざ立秋の応援歌      ・・・・・ いよいよ立秋、いよいよ秋。 すでに、白ちゃん、ゆっきー、うみのちえちゃんが立秋を詠まれています😊 すばらしい✨ 8月6日(日)に行われた、南風東京

夏の雑詠七句⑫

退く波の沫いとほしや晩夏光 季語:晩夏光(晩夏・時候) 木の洞へ秘密を宿し夏の月 季語:夏の月(三夏・天文) 友達と親友の間を夏休 季語:夏休(晩夏・生活) トラックの助手席は犬アロハシャツ 季語:アロハシャツ(三夏・生活) プルメリアくるくる落つるプールへと 季語:プール(晩夏・生活) 通院のタワーマンション蝉時雨 季語:蝉時雨(晩夏・動物) はまなすの花よ蕾よ棘よ葉よ 季語:はまなす(晩夏・植物)      ・・・・・ 俳句の投句が、あれこれ

夏の雑詠七句⑪(水中花)

季語:水中花(三夏・生活) 頬杖の少女は見つむ水中花 水中花はだか電球ひとつ垂る あのひとの残り香のゐて水中花 水中花ひとは未練を吞み込みぬ 泡ぶくをふたつ吐くなり水中花 水中花律儀に水を替へるひと 昨日より今日のわたくし水中花      ・・・・・ 水中花、私が幼いころ、家によく咲いていました。 恐らく、それを見ているのが好きな少女だったと思います。 私幼稚園時代は、昭和40年代初期、まだ「はだか電球」の時代でした。 水中花。 怪しい魅力をたくさん含む季

夏の雑詠七句➉(海外句・其の二)

入国の審査を終へてサングラス 季語:サングラス(三夏・生活) バオバブの幹の瘤々月涼し 季語:月涼し(三夏・天文) 夏木陰雄ライオンの大あくび 季語:夏木陰(三夏・植物) 先頭の象勇ましき夏の川 季語:夏の川(三夏・地理) 熟バナナ象の鼻息荒々し 季語:バナナ(三夏・植物) ザンビアの滝よ際なく水けむり 季語:滝(三夏・地理) テカポ湖の小さき教会のぼり藤 季語:のぼり藤(初夏・植物)      ・・・・・ これにて海外句はおしまい(笑) これ

夏の雑詠七句⑨(海外句・其の一)

バーボンを軽く白夜のロルブーで 季語:白夜(仲夏・時候) アオザイの清き背中よソーダ水 季語:ソーダ水(三夏・生活) 恥らひを捨ててカプリを白ビキニ 季語:ビキニ(三夏・生活) 語らひはナミブ砂漠のテントの夜 季語:テント(三夏・生活) ハンモック揺るる椰子の木ジンライム 季語:ハンモック(三夏・行事) 踵の白砂セイシェルの夕焼 季語:夕焼(三夏・天文) ジャッカルの赤き眼南十字星 季語:南十字星(初夏・天文)      ・・・・・ 俳句で海外を

夏の雑詠六句⑧(夏痩)

季語:夏痩(三夏・生活) 夏痩や蝶番浮く三面鏡 夏痩せの頬へまあるく紅をおく イーゼルを立てて一息夏やせて 夏痩を訳に苦手を残しけり ゆつくりと夏痩の歩をみぎひだり 夏痩の鎖骨を金のネックレス      ・・・・・ 以前から、夏痩を詠んでみたいなと思っていて。 このような括りも、たまには面白いです。 これが好き、があったら、コメント欄でお教えいただけると幸いです。 お気軽に🐰 追記:七句のつもりが六句でした💦 訂正しました。 2023.7.10

夏の雑詠七句➆

君の手の近くて遠い夏夕べ 季語:夏夕べ(三夏・時候) さみだるる庭を横切る予鈴鳴る 季語:さみだる(仲夏・天文) 覗き見る青き氷河の割れ目かな 季語:氷河(三夏・地理) 江ノ電へドレッドヘアの半ズボン 季語:半ズボン(三夏・生活) 弟の旋毛はふたつ山車を曳く 季語:山車(三夏・行事) 銭洗ひ待つや老鶯二羽三羽 季語:老鶯(三夏・動物) 大仏の柔きよこがお若葉雨 季語:若葉雨(初夏・植物)      ・・・・・ 日曜日、夫の大学時代の友人四名と、江