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映画を観ながら”ここに行きたい!”と憧れた場所へ

何年も前に話題になったインド映画「きっと、うまくいく」のラストシーンには、美しい紺碧の湖が登場します。
もちろんハッピーエンドに向けてワクワクは最高潮に達してる訳ですが、それよりも背景の美しさに目を奪われて、「いつかここに行きたい!」と思ったのが何ともう10年前。
ふとした時に場所を調べて、いつか行きたい場所として自分の中で眠っていたのが、突然に旅の相棒を得て、昨年のGWについに行くことができたのでした。

それがインド最北端の地、ラダック。
中国とパキスタンとインドが隣接したエリアで、国防上もかなり重要なエリアとあって、そこかしこに軍の駐屯地があります。
この地はチベット仏教が信仰される地として有名で、チベットよりも昔ながらのチベット文化が色濃く残る場所だとか。
以前このnoteでも紹介したたかのてるこさんの著書を読んだり、ネットで調べたりするうちに、そのミステリアスさに興味津々に。
ロケ地になった湖「パンゴン・ツォ」に行ってみたい!という思いから始まった旅だったけれど、最終的には自然、文化、国際交流などなど盛り沢山の旅になりました。
秘境、絶景、文化、宗教のキーワードに興味ある方にはとてもお勧めです。

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滞在の5日間でチベット仏教のお寺をめぐりまくり、その度に五体投地でお祈りして、仏画や仏像をみて英語で仏教を学ぶという貴重な経験もできました。
日本語でも仏教のことなんてほとんど学んだことないのに…。
それでも、その後にキリスト教の施設を回ってみて思ったけれど、やはり仏教が生活のベースにある日本人にとっては、とても理解しやすく興味深かったなぁと…次はイスラム教について知りたい今日この頃です。

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今回の旅でお世話になった旅行社はHidden Himarayaさん!
現地在住の日本人の方による旅行社なので、日本語で小さなことまで相談できてとても安心です。
https://zanskar.jimdofree.com

この時は友人と私2人で行ったのですが、カーチャーターして自分たちの行きたいところをピックアップして詰め込んでもらいました。
泊まりがけの2泊3日の旅程を含んでいてもお手頃価格で旅行しやすいです。
一人旅なら相乗りも募られているので、そこにジョインさせてもらうのも良さそうです。
ちなみに、この時はGWに被せて行きましたが、マイルで日本〜デリー便が取れたのもかなりお得でした。
ハイシーズンもマイルで予約できるなんて、インドならでは!?

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旅のポイントとして忘れてはならないのが、標高。
観光の拠点となるレーの町は標高3000m越えと、飛行機で着陸した瞬間に高山病リスクが待ち構えています。
さらに、旅程上では4000mの村でのステイ、5000mの峠越えも。
以前高所の九寨溝で着陸直後に呼吸困難になったことがあり、それが恐怖すぎて今回は高所(低酸素)トレーニングをして対策を万全にして行ったのだけど、それが本っっっ当に良かった!
体調が悪くなる前に、自分で備えることができるので、気分も悪くならないし、安心感も全然違う。
普段高山を登ってるような人以外は、トレーニングして行かれることを強くお勧めします。
ラダックを訪れて高山病になった体験談を聞いたり、ブログを読んだりしたけれど、とても辛そうだったので…
私がもし今からウユニに行くなら、また直前にトレーニングして、体を慣らしてから行きます。

低酸素トレーニング、私はこちらでお世話になりました。
寝たり、休んだり、軽い運動をしたり、起きて眠るまでの代表的な行動を全て高所環境で体験することができます。
http://www.snowdolphins.com

少し値段はするけれど、それでも現地で快適に過ごせること、最悪の場合のリスクを低減できることを考えれば、トレーニングしていく価値は高いと考えます。
それと、友人が準備してくれたパルスオキシメーター(下写真右・酸素がどれくらい体内に取り込まれているか確認するための器材)もとても役立ちました!
トレーニングで、低酸素状態になった時の感覚は掴んでいくものの、数回では自信も持ちにくいので、あっ!と思った時にすぐ確認できるのはお守りとしてお勧めです。

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素朴で温かい村の人たちもこの土地の魅力。
ホームステイもとてもお勧めです。
これも本当はトラブルで、泊まるはずだったホテルがインドの国の方針で2〜3週間前になって突然クローズになり、Hidden Himarayaさんが代わりにホームステイを提案してくださったのですが・・・ホームステイの方がずっとよかった!
旅がぐっと味わい深く、思い出に残るものになりました。
チベットの朝ご飯をドライバーさんが食べてたのを少し分けていただいたり。
ツァンパという粉にバター茶とチーズをかけていただきました。

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ホームステイした村はパンゴン・ツォのほとり。
湖の色は天気や場所によって様々な青色に変わり美しい。

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野生動物にも会えて嬉しかった!雄の角の形を見るに、多分ブルーシープ。

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最近の旅は以前よりも深みが増していて、人生観が変わることが多くあります。
これは、自分が旅に求めるものが変わったからなのか…少しずつ旅が人生の含蓄のようになってきている気がします。
ガイドさんやドライバーさんと話して、社会の変化や宗教とは何かを考えさせられたり、どんな僻地と思われるような場所も、地球上の同じ時間を生きているんだと実感させられてとても面白いです。
最近は特に同世代の方にお世話になることが多くて、共感性も高く、学ばせてもらうことがたくさん。
本当はもっと話をして、色んなことを知りたいのに、時間が足りない。

今まで文化や都市に全く興味がなかったけど、そういうものが好きな旅人さんたちは、こういう面白さにハマっていたのか...!と、新しい扉を開いてしまった気分。
まだまだ会いたい野生動物がたくさんいるのに、知りたいことも増えるばかり...

次の新しい旅先は、どこにしようかな。

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