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元銀行員が日本のITを変える

元銀行員の私は今、日本をIT先進国にするプラットフォームを作っています。なぜ元銀行員が、ITに興味を持ち、その根幹たるSI業界の構造を改革しようとしているのか。

「正しいこと」に葛藤した銀行員時代

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大学卒業後に新卒で都市銀行に入行。初任店のスカイツリーのお膝元、押上での営業は順調でした。上司や同僚に恵まれ、お客さまにも恵まれ、真にお客さまのニーズに応えられ、尚且つ社内の目標も達成できている、そんな営業活動ができていたと胸を張って言える、とても誇らしい仕事でした

その後の異動で、私は丸の内の大企業営業を担うことになりました。営業の中では花形の拠点への異動辞令をいただき、上司への感謝と共に、とても誇らしく、ワクワクした気持ちでいっぱいでした。

大企業のお客さまも、中小企業と変わらず、人と人とで確り話ができ、真のニーズを引き出し、最もニーズフィットする提案ができるよう尽くしました。時には他行の方がニーズフィットする時もあり、その時は忖度なく「他行の方がフィットすると思います」とお客さまに伝えることもありました。

まだ20代そこそこの私も、大企業の役員クラスの方々から可愛がっていただき、ニーズフィットする提案ができた際には、喜んでいただき、営業目標も必然とついてくる。そんな順調な銀行員ライフでした。

激しい葛藤に苛まれたのは、上司のフイな一言でした。

「拠点の目標がいってないから、A社にもっと貸せないかな?川原仲良いからいけるでしょ?」

信頼を盾にして、必要のない金を貸してこいと・・・?

それに断固反対した私は担当を変更され、人事評価も低く付けられ、挙句稟議も通してもらえなくなる始末。私はさらに上の上司や人事にも相談をしましたが解決せず、直接対峙をした結果、より不仲になり、担当するお客さまにも迷惑をかける結果になってしました。

新しい分野で気づいた「正しいこと」

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そんなどうしようもない葛藤の中、ご縁あって出会ったのが住信SBIネット銀行でした。「本当に資金ニーズのある法人がお金を借りれるような社会を作る」ことを目的に、最先端技術を駆使した法人融資サービスの立ち上げを担いました。そこで初めて出会った分野が、「システム開発」です。

そこで初めて知ったのが、この日本のITの根幹たるSI業界に蔓延る「多重下請け構造」と、事業開発の障害となる「ウォーターフォール型のシステム開発」でした。

そんな中、多重下請けの構造はすぐには変えられないものの、現場における開発方法はすぐに変えられると考え、役員クラスに相談の上、事業企画側と開発チームが密にコミュニケーションを取れる体制を構築し、いわゆるアジャイルの開発体制を構築しました。

結果的に、3ヶ月というとても短い期間でサービスもシステムも構築し、正式サービスリリース。リリース直後はトラブルもありましたが、そこでも密なコミュニケーションが活き、対処もとてもスムーズでした。

「正しいこと」が実行できるフィールド作りへ

SBIで実施できなかった「正しいこと」ができることになったのは、株式会社情報戦略テクノロジーの代表である高井との出会いでした。

高井・川原

私はとにかく「正しいことをしたい」ということだけを伝えたところ、すぐさま「すごくいいね!一緒にやろう!」と返事をくれました。

そこでは、まさに「ウォーターフォール型のシステム開発」を課題として、「ゼロ次請け」の概念を以て取り組んでいました。

そして2020年1月に、株式会社情報戦略テクノロジーと共に「多重下請け構造」の課題を解決すべく株式会社WhiteBoxを創業し、プラットフォームを事業として大きく展開することとなったのです。

「WhiteBox」とは・・・

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株式会社WhiteBoxは、「多重下請け構造」を解消し、エンジニアが輝ける世界を支え、そして輝くエンジニアによって、日本全体のIT投資効果を最大化する会社です。

その株式会社WhiteBoxが運営する、SI業界向けのプラットフォーム「WhiteBox」では、今までになかった「未来マッチング」という概念で人材調達を可能とした他、プラットフォーム内での実績に応じて適切なSIerに開発を依頼したり、それらの契約や請求管理等のバックオフィス業務をシステム化・効率化するシステムとして、今後を展望しています。

今やIT無くして新産業は無く、ITの根幹たるエンジニアの地位向上は必須課題です。そしてその暁には、日本全体がIT先進国として世界に名を轟かせるのです。

【プロフィール】

川原さんc

株式会社WhiteBox 代表取締役 川原翔太

東海大学政治経済学部卒。新卒で三菱東京UFJ銀行へ入行。その後、SBIグループを経て、株式会社情報戦略テクノロジーにて経営企画担当。2020年1月に株式会社WhiteBoxを創業し代表取締役に就任。事業計画策定やそれに伴う融資支援、融資審査の他、事業企画、経営戦略策定、M&Aや上場準備等、幅広く経営に携わる業務に従事。

プログラミングはできないが、エンジニアの地位向上と、それによる日本のIT力(国力)向上に熱を燃やす。

こんな見た目だが、平成生まれの31歳(2020年11月現在)


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