【ショートエッセイ】きちんと、爪を切る。
「きちんと」「きっちり」「テキパキ」という言葉が好きだ。
映画で言うと、「天使のいる図書館」の主人公、さくらさんのような感じが好きだ。あと、「メガネ」のさくらさん。あ、この人も「さくら」だ。
まぁそれは置いといて。
物事、家事を丁寧に、きっちりとこなす姿勢が好きだ。理由なんかない。
私もできる限り、そうありたいと思う。けれどこれが、なかなか続かないんだなぁ。
私は小学生の頃からバスケをしていたので、いつも爪は短く切っていた。
スポーツをしていると、周りの大人たちからも 危ないから爪は切るように、と
よく言われたものだ。
大人になった今でも、爪が少しでも伸びてくるともう気持ち悪い。
ネイルサロンに通ってネイルを楽しんでいたことがあるのだが、当時は次の予約までに1ヶ月近くも爪が切れなくて、予約前は伸びた爪が気持ち悪くて仕方なかった。
長く整った形の爪は、それはそれで魅力を感じるのだが、やはり短くないと落ち着かない。
それと「きちんと」とどういう関係があるか。私の場合、爪を切ると「きちんと」した気持ちになれるのだ。少しだけ。
ぱちん、ぱちん、と綺麗に爪の形を切り揃える。
髪の毛を綺麗に切り揃えるという表現も好きだ。
つまりは、整ったものが好きなのだ。
そんなわけで今日も私は、少しだけ理想の自分に近づくために、爪を切る。
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