見出し画像

潮風とカプチーノ

今日はスウェーデンのヘルシンボリにやってきた。一人で。実はデンマークに来てから2回目の訪問。一人は初めて。でも、怖くなかった。むしろ心が穏やかになった。
ヘルシンオアからフェリーでたった20分。往復2000円。
コペンハーゲンに行くよりも早く着いてお安く行けて、私にとって心が満たされる土地。
なんていいところのフォルケホイスコーレに通わせてもらってるんだ、とカプチーノをすすりながらふわふわと考えていた。潮風で少し冷えた体がじんわり温まった。

実は私は、8月中旬からデンマークのヘルシンオアにあるフォルケホイスコーレ(以下フォルケ)に通っています。そのフォルケは、International People’s College、通称IPC。デンマークのフォルケの中でも一番と言っていいほどの国際色豊かなフォルケです。フォルケ留学経験者の方のnoteやインターネットにたくさんフォルケについての記事が載っているので、ここでは説明を割愛します。あ、もしかしたら気が向いたらいつか私も紹介するかも。(ちなみに私のお勧めは、IFASという日本の団体がサイトを運営している、デンマークのフォルケの特徴をまとめたサイトです。気になる方はまず「IFAS」と検索してみてくださいね。)
IPCに着いてから2週間が経ちました。授業が始まってからは1週間。
ここでは、日々楽しいことと嬉しいこと、苦しいことと難しいことであふれた生活を送っています。まだ生活に慣れていません。

なんてったって、あまりにも自由な時間があるから。

寮と学校は完全につながっていて、通学時間は部屋から教室までの3分ほど。
ダイニングホールまでは1分。階段の上り下りがたまに面倒だな、と思うくらい。
空きコマやディナーの後の時間は、どこにいても何をしていてもいい。土日は何も予定が入っていない。バイトは(法律的に)できない。
特に渡航直前の私は、日本でこんなに時間を持て余していなかったので、空白の時間を与えられたとき、自分が今何をしたいのか、何が必要なのか、お買い物をしなきゃいけないのか、休憩するべきなのか、友達とアクティブに遊ぶべきなのか、常に自分に問いかけていて、疲れることもあります。それは、日本にいたときの自分がやってこなかったから。

でも、ここに来て大きな変化だな、と思っているのは、自然を五感で感じることができていることです。
自然の音、鳥の鳴き声がよく聞こえてくる。芝生に咲いている小さなお花に気づけている。そよ風に肌をくすぐられる感覚がする。お花やハーブの香り、潮の香りに頬が緩む。道端になっているベリーをつんで食べている。
きっと、時間に余裕があるからこそ心にも余裕が生まれてきて、自然の音や香りに気づくことができているんだなぁと思います。自然を五感で感じることができると、心が癒される。豊かになる。そうするとまた自然の音や香りを自然に感じることができる。
いい循環。
日本にいてもできることだけど、私は自然の音や香りを意識しないと自然を感じることはできなかった。
でも、ここでは違う。
意識しなくても、自然を身近に感じることができている。いい環境に置いてもらっているなぁと、また感謝の気持ちが湧いてきます。

こちらはもう秋の中頃くらいの気温で、少し寒いのと、どんどん日が短くなってきています。太陽が出ているうちに、緑の自然が綺麗なうちに、太陽も緑も目いっぱい楽しもうと思います。

これから残りのカプチーノを呷って、ヘルシンボリの街をお散歩しようと思います。
それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?