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本とワインと傘を巡る旅~ポルト~④

サービスアパートから、本住まいのアパートへの引っ越しが終わり、漸く落ち着いた生活になりつつある今日この頃。気づけば前回の記事から2週間経ってしまっているので、だんだん旅の興奮も落ち着いてきてしまっており、「おやおや、まずいぞ」と思いつつ、撮った写真を見て思い出しながら書いてみます(そもそも、撮った写真の供養のためにnoteを始めた様なところもあり。。。)

いよいよ予約していたGraham'sのPort Lodge Tourに参加するため、ドウロ川南岸の少し奥まったところにあるPort Lodgeに向かった。ここはドン・ルイス1世橋から少し離れているため、橋を渡ってから適当なところでBolt(現地のUber。Uberよりも多分少し安い)を拾って移動する事にした。

観光客向けのレストランなどが立ち並ぶ河岸から少し離れており、ロッジの周囲はのどかな田舎道的な雰囲気を醸し出していた。

ロッジの入口を入ると立派な受付があり、ここで予約していたコースを告げてチケットをもらう。コースはTastingする部屋でおおまかに分かれていて、Main tasting room, Vintage room, Board roomの3つの部屋があるが、後にゆくほど高いワインを試せるコースとなっている。さらに各部屋ごとに2~3種類のコースが選べるが、同じ部屋のコースであれば当日の変更も可能な様であった。自分は今回真ん中のVintage roomを予約していた(同じVintage roomコースの参加者はこの時は8~10人程度であった)。

Kopkeと異なり、かなり大規模な造りの建屋。山崎蒸留所を思い出す。

コースが始まるとまずは、スクリーンのある小部屋に通されて、ドウロ川上流にある葡萄畑でどの様にポートワインが生産されているのかを説明する30分程度のムービーを鑑賞する。川を船で上って現地に向かうツアーに参加すると、現地のワイン生産所で直接、葡萄の生産者に話を聞く事ができるのだろうが、今回はツアーに参加する時間がなかったので、ここでドウロ渓谷での葡萄栽培の様子を垣間見る。
そしてそれが終わると、次は沢山のポートワインの樽が眠る倉庫へ。

倉庫全体にワインの香りが漂う。
創業当時の樽らしい。

係員さんによって、ドウロ渓谷における葡萄畑の区画の違いや、Graham'sの創業者について、またここで寝かせているワインの種類と味の違いなど、蔵の中を歩き回りながら説明がなされてゆく。

一部瓶詰めされたものが寝かされていた。100年以上前のポートワインの味ってどの様なものなのだろうか。。。

一通り蔵の中での解説が終わるといよいよTastingのためのVintage roomに通される。

こちらはMain tasting room。なんだか色々と展示物があり、こちらも楽しそう。
こちらがVintage room。シックな作りで落ち着いてTastingできる。

今回はVintage Port3種をまずはTasting。年代が古い方が丸みがあって飲み易い気がしたが、正直ここで出されたVintageは全て自分にとっては美味な逸品であり、甲乙つけ難いものであった。

それぞれの違いを細かく判別できるだけの舌と、それを表現するための語彙力を持ち合わせていない自分が悲しい。
調子に乗って追加でミニエッグタルトと白のブレンド、タウニー・ポートも注文。だが、やはりワインはVintageの方が自分にとっては美味しく感じられ、ワインの追加はちょっと後悔。

ここのPort Lodgeにはレストランが併設されており、本来ならば料理と一緒にワインを楽しむという方がこのLodgeの魅力を十分に堪能できそうである。ただ私の場合は、Tastingの後、直ぐに傘祭りが行われているAguedaの街に向かうため、後ろ髪を引かれる思いで駅へ向かったのであった。。。

サンルームでの食事は眺めも良く、冷房も効いていたので快適そう。
小高い丘に位置しているため、テラス席からドン・ルイス1世橋や市街地を見渡しながら食事ができる。

そしていよいよ念願(?)の傘祭り☂️へ(続く)。

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