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灯油を買いに出かけたはずが・・・

 秋も終わりに近づき、今朝はとても寒いと感じました。いつもはエアコンの暖房で済ませていますが、石油ストーブの補助は必要と感じる日はあるものです。我が家は古いので真冬の寒さ対策が重要なのです。そろそろ、灯油を準備しようと思い、ガソリンスタンドで給油のついでにポリタンクに入れてもらうことにしました。さて、ホンダのビートとスバルのSVX、どちらで行こうか・・・。大きい方が良いのだけれど、ポリタンク2個ならビートでも行けるので、助手席に積み込みました。さてGSへ、と思いましたが、メーターを見るとガソリンが半分以上あるではないですか。少し減らそう。お昼前なのでなにか食べに行くか。「孤独のグルメ」スタートです。今自分は何が食べたいのだろう・・・。肉?いや違う。ラーメン?う~ん、違う。蕎麦?新そば!それだ!!どこの蕎麦屋へいく?山都、下郷、田島、昭和・・・いろんな場所が浮かびます。そのとき、あるルートが閃きました。飯盛山の滝沢から強清水へ。ここなら、蕎麦も天ぷら饅頭も楽しめる!いいドライブコースだ!今日は水曜日、飯盛山のスーパーの駐車場には只見の梁取マトンのお店もある。帰りはソウルフードのマトンを買って帰ろう!これで決まりです。
 強清水の蕎麦屋でいざ注文。メニューの中で天ぷらそばが目に入りました。天ぷら饅頭は食後に決めよう。しばらくして、そばが運ばれてきました。そばをすすっていると、ある記憶が蘇ってきました。天ぷらの1つはイカでなかなか噛み切れないことを・・・。その瞬間、店員さんがハサミを持ってきてくれました。なぜわかったのだろう?何はともあれ、美味しくいただくことができました。さて戻るかと店を出た後、あまりに良い天気になぜか心が弾みます。このまま帰るのはもったいない。こんな天気の良い日は、自然を満喫しよう!さてどちらに向かうか・・・。頭に浮かんできたのは「白鳥」でした。朝、寒さでクシャミをしたからか。いや、白鳥が俺を呼んでいる・・・。猪苗代湖か・・・。でも、来ているのか?半信半疑の状態でドライブ再スタートです。猪苗代湖が右手に見えてきました。太陽の光がキラキラと湖面に反射して美しい!白鳥が飛来しているとすれば、「長浜」かと思いましたが、なぜか通り過ぎていました。湖面にも白鳥らしき姿は見えなかったような・・・。その名の通りなら「白鳥浜」ならいるのではと思い、そこへ行ってみました。車から降りて少し歩くと、湖が見えてきました。かつて5年間、猪苗代の中学校にも勤めていましたが、この場所に来るのは初めてです。白鳥に会えるのか・・・いない・・・。どこにもいない。遠くで鳥の声が聞こえるが・・・黒い。カモだ。カモも可愛いのだが、白鳥を期待していたので、どこか残念!でも白鳥浜から見た湖面は、時刻が昼頃ということもあり、太陽を正面に美しく輝いている!数枚の写真を撮って風景を満喫しました。
 こんなに湖面が美しく見えるのなら、猪苗代湖を1周しよう。そう思って、また車へ乗り込みました。上戸浜から湖南方面へ車を走らせます。思った以上に湖面が美しく輝いています。波のない凪の状態の湖面は、見とれてしまうほどの美しさでした。ここは湖南町の手前までは湖沿いを走ります。太陽の角度や方向、湖面の状態、全てが揃っていなければ見ることのできない風景だと思うと天の導きとしか思えませんでした。アスファルトの道路が導く最適なスピードでドライブするのは、実に楽しいものです。しかし、道路が湖からそれて集落の中に入ったところで、少し異常な低速スピードで走る車に遭遇してしまいました。ご老人のようなので、しばらくゆっくりペースに付き合うように走っていましたが、少しストレスを感じたので距離をとるために車を停めました。湖の方向に目を向けると磐梯山と飯豊連峰が見えます。この場所からだと両方の山が見えるのかと思ったのも束の間、驚きが襲ってきました。磐梯山は紅葉で飯豊連峰は雪山なのです。しかも湖の方向には道が続いていたのです。これはもう行くしかありません。湖近くの駐車場に車を停め、砂浜へ向かって歩いていくとイメージ通りの風景が広がってきました。天はどれだけ私に美しいものを届けてくれるのでしょうか。ここでも数枚の写真を撮って、感謝の気持でいっぱいになったまま車に乗り込みました。来た道に戻って家に帰ろうとしましたが、またご老人の車に追いつくのは避けたいと思い、湖沿いの細い道を走ることにしました。ビートで来て良かったとつくづく思いました。ゆっくりと景色を堪能しながらのドライブで、心は十分満たされていたのですが、前方を走っていた車がある砂浜の駐車場で車を停めたのを見て、なぜか私も停めることにしました。前方の車のドライバーは、カメラを手に砂浜の方へ歩いていました。ここもきっと景色が綺麗なのだろうと車を降りると・・・。何ということでしょう。湖に白いものが・・・。近づいていくと「鳥」です。・・・「アヒル」でした。という落ちを書きたいところですが、間違いなく「白鳥」です。奇跡です。遠回りしましたが、「白鳥」に出会えたのです。最後の最後に、こんなクライマックスが待っているとは・・・。いない・・・と思っていた「白鳥」、まさに恋人に会えたような氣分です。願えば奇跡が起こる!次はどんな奇跡を起こそうか。乞うご期待!!このドライブは最高でしたが、家に帰ってからあることを忘れていたことに氣づきました。ガソリンと灯油とマトンを買い忘れた・・・。明日こそは買いに行こう!!


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