夫婦の食生活

私は特に洋食を作るのが好きで、それなりにレパートリーもあるつもりなのだが、和食となるとさっぱりだ。
それでも和食のレパートリーを増やしたいと思って、DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)というレシピアプリを入れている。なんと有料会員である。

このアプリには、献立提案機能があるので、とりあえずその提案された献立通りに作ることを繰り返した時期もあった。

そんなわけで、人並みには和食も洋食も作れるようになったつもりだし、あい変わらず料理は好きだ。

仕事から帰ってきたらそのまま座らずにエプロンに着替えてキッチンに立つ、ということもそんなに頑張らなくてもできた。

妻の妊娠がわかったときには、栄養管理シートでも作って、母子の健康は私が守る!という意気込みだった。

妻も妻で、私は料理が苦手だから任せた!といった感じでうまく噛み合っていたのだが…。

私は生まれながらにして超絶薄味の人間だ。

学校の調理実習では味が無い!といつも怒られる。

納豆のたれは3滴までと言われて育ってきたが、この話をすると結構変な顔で見られる。

インスタントみそしるは、茶碗のギリギリまでお湯を注がないとしょっぱくて飲めない。

さて、妻も薄味派ではあったので、私にとってしょっぱいけど食べられる、と思うくらいの味が、妻にとっては薄いけど食べられる、と思うくらいの味だったらしく、そのバランスを取ることができた。

さて、同棲を始めていざ私が料理を担当すると、「だしを取りすぎてくどい味噌汁」「日本酒のかわりに料理酒を入れたらしょっぱすぎたスープ」などの失敗料理を量産してしまった。

妻は始めこそ料理はあまりしなかったが、作るたびにうなるような絶品がでてくる。(どうやらインスタに流れてくるレシピらしい)

今では妻もそれなりの頻度で夕食を作ってくれるし、朝食に至っては毎朝欠かさず用意してくれている。

そんなにしてくれるの!?という驚きも混じった感謝の気持ちと、食生活を支える力量がなかった不甲斐なさを感じつつ、充実した食生活を送っている。

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