スタバでカードゲーム対戦を白熱していたオタクさんがうらやましくてうらやましくて…
何年か前になるが、スタバで本を読んでいると、少し遠くの席から、ものすごく盛り上がってる若者の声(男性)が聞こえてきた。
何だ?と思って席から様子を見ようとしても、声が聞こえてくる席は柱の陰になっているので声の主は見えない。
ちょうどそろそろ店を出ようかと思っていたタイミングだったし、何で盛り上がっているのか気になったんで、店を出る時にその若者の席の前を通りかかったらビックリ。
まさかのカードゲーム対戦で盛り上がってた。
どんなカードゲームをやっていたかまでは見なかったけど、恐らく20歳くらいで、見た目はオタクな感じ(軽蔑や差別的な意味はありません)の若者二人が向かい合い、テーブルを挟んでカードゲームで白熱していた。
「こんなところでカードゲームの対戦をするか!?」と驚いたが、別にカフェでカードゲームをやってはいけないなんてことはないし、本人達の自由ではある。
とはいえ「~の効果」とか結構大きな声で言い合ってたんで、声のボリューム的には迷惑な感じで、現に周りの人も嫌な感じは出していたので。
すごい現場を見たと驚きつつ店を出てから、「自分ならカフェでカードゲームの対戦なんて恥ずかしいし、うるさくなって周りに迷惑をかけるから、絶対出来ないなー。」と思いながら歩いていたときに、ふと、あることが頭をよぎった。
「周りの目をまったく気にせず、自分の世界に入り込んで、あんなに楽しめるほど好きなことが自分にはあるか?」と。
迷惑をかけるとか一旦抜きにして、歩きながらしばらく考えたが、出た答えは「ない」だった。
その瞬間、若者二人がうらやましくてうらやましくて…。
あの若者は、あの瞬間楽しさの絶頂だったと思うんですよね。周りなんて気にしないで楽しんでいたことは誰の目にもあきらかだったし。
あれ以来、自分も若者二人みたいに、人の目をはばからずできるくらい、好きなことを見つけようと決意し数年が経った。
色々やってはみたが、今だあれほどの熱量が生まれるようなものには出会えていない。
夢中になれることに出会えなければ、幸せな人生を送ることができないかというと決してそうではなく、僕も現在そこそこ毎日楽しく過ごせているので幸せではある。
それでも、たまにあの出来事を思い出すと、人生で一度くらいはあれだけの熱量でのめり込めるものに出会い、どれほどの充実した時間を過ごせるか体験してみたいもの。
あの若者二人はまだカードゲームを続けているのだろうか?
今も続けていてほしいなぁ。
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