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『古事記転生』を読んで

小学生の読書感想文みたいなタイトルになってしまったが、『古事記転生』を読んで書きたいことがあったのだから仕方ない。

『古事記転生』とは、神話系YouTuber「TOLAND VLOG」の語り手などとして活動しているサム氏の著書である。

神話系って字面がなんか怪しげだけど、日本を始めとした世界の神話や聖書について分かりやすく解説をしたり、描かれた事柄について様々な角度から考察して「裏にはこんな真意があるのでは」を説明してくれたり、とても面白い。

元々神話が好きだったので、家事をしながらここの動画を流して楽しんでいる。考え抜かれて丁寧に作られた動画をちゃんと腰を据えて観ていないのは申し訳ないけど、興味深く楽しいのでアップされていると見たくなって、ついつい流し見してしまうのだ。

ある日動画を見ていたら、古事記を題材にした本を出版すると言う。じゃあ読んでみようという訳で、Amazonで予約しておいた本が先日届いたのだ。

『古事記転生』の内容をとてつもなくざっくり紹介すると、「主人公のサムが古事記の世界に転生して頑張る話」。
文体が低年層にも読みやすく、それでいて得られる気づきは多い。詳しくは、実際に読んで心が体験しないと意味をなさないと思うので割愛。
小学校の図書館にあったら良さそうだなぁと思う。


『古事記転生』には、サム氏からのメッセージが散りばめられている。
このメッセージ自体は、サム氏が今まで動画で話していたり、なんなら既存のいろんな本でも訴えられているもので、それ自体に目新しさは正直感じない。(ほんとに大事な事って普遍的なものだしね)
だが、今まで読んだどの本より、素直に心に入ってきた。

実は私には今、乗り越えなければならない課題がある。
でも乗り越える事に抵抗を感じていて、自分を変える事に不満を感じていて、ここ一年くらいずっと逃げてきた。
どうすれば良いかは分かってるのだけど、どうして私がせねばならぬのかと怒りすら感じていた。

そこに、『古事記転生』が寄り添ってくれた。

自分が変わる事、相手を受け入れる事、それが何の為なのかを思い出させてくれた。

変わっていける。
乗り越えていける。
そんな確信を貰った。

神代から、神ですら、誰もが苦悶煩悶しながら、同じような壁にぶち当たってきたのだ。
なんで私がやらなきゃいかんのだー!!ってイライラしていたけど、私がやるからこそ、私にとって意味があるんだ。


私がよく使う言葉に、「しょうがない」「気のせい」がある。
「しょうがない」でいろんなことを受け入れて、
「気のせい」でいろんな執着を手放す。
ただ、これって心に余裕がないと忘れがち。
すっかり忘れていたなーという事も、『古事記転生』で思い出した。

まあまあ、忘れる事って誰にでもあるよね。しょうがない。
なんか嫌な事がたくさんあった気がするけど、気のせいだよ。
かかずらっていても、私の時間がもったいないよね。

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