+2の超えられそうにない壁

 今回のお題は、ニッポンTRPGと、昔々ちょっと流行ったシミュレーションゲーム達が大好きなあれ、2D6というヤツ、6面体ダイス2個を使った判定で、大きい目を出した方の勝ち、についてのお話。
 先に結論を書きますが、ダイス目に修正が着きその差が+2になると、+の着いてない側は、その判定に勝つのは絶望的です。
 数式っぽく書くと、2D6+2は、2D6に、ほぼ勝てる。
 電卓やパソコンの表計算ソフトを使って検証された方々、本当にお疲れ様でした。地味ながら、得がたい経験だと思います。
 暗算で正解を出された方々(多分極少数)、メンサの入会を考慮されては?と、思います。
 計算検証はしたいけど、メンドーな事は嫌いという方々、chatGPT様に丸投げしましょう。
 うーん、GPT様って、計算得意だったっけなぁ?
 では、GPT様の計算結果は・・・
・Aを2D6+1、Bを2D6、このときA<Bの確率は?・・・約33.6%
・Aを2D6+2、Bを2D6、このときA<Bの確率は?・・・約23%

 この計算が正しいとして、TRPGの判定に2D6を多用しているニッポンのTRPGって、数学的な検証をちゃんとやってるのか結構疑問。プロはやってるよなぁ?同人だってちゃんと検証して欲しい。
 本音は、こんな絶望的な確率が出てくる仕組みをよく使えるなぁ・・・。
 で、世の中の2D6振って大きい目を出した方が勝ち、こんなダイスの振り方採用しているTRPGデザイン者は、こんな絶望的状況どうする?
 そこで出てくるのが、先に挙げたグダグダ文章のアレ、クリティカルやら神業加護なんかでプレイヤーの判定を失敗させないアレのこと。勝手にリスクヘッジと呼んだあいつらのことだ。
 と言うことで、今回言いたかったことは、判定方法を考えついたは良いけど、確率計算ぐらいちゃんとやっておかないと、ゲーム進行が完全に停止するほどのバグになりかねないそんな可能性が出てくる。
 昔ゲーム仲間が言っていたことを思い出した。
 「最近の判定って、判定そのもので事の成否を出すんじゃなくて、ダイスを振ることが行動宣言であって、振ったダイスがクリティカルかハンブル化の結果を出す装置にしか過ぎない」
 
 そういえば前回記述し損ねた地味&だけど重要なリスクヘッジを書いておきます。
 専門用語で書けば「プレイヤーフレンドリー」の原則。ゲームマスターとプレイヤーとの2D6対抗判定の振り合いをした時、両者の判定の目が同じ時プレイヤーが勝ったことにしようという決まり、なのですが、コレをChatGPTにかけると、
・Aを2D6+1、Bを2D6、このときA≦Bの確率は?・・・約44.37%
・Aを2D6+2、Bを2D6、このときA≦Bの確率は?・・・約29.32%

見ての通り、>や<の時より遙かにましな確率となります。

も一つモヤモヤしたことを言うと、プレイヤー間での判定となった時、イコールの時どうするの?そこを眺めていると、そこにしっかりしたデザイン設計が見えてくるんじゃないかと思うんですよ。ちゃんと考えていればなw。

おまけ
今回、ChatGPT様に投げかけた質問文
 末尾の「一歩ずつ考えよう」は、算数が苦手なGPT様にちゃんと計算させるおまじないだと言うことらしい。
「2D6は6面体サイコロ2個振った際の和、Aは2D6+1。Bは2D6。このときA<Bの確率は?一歩ずつ考えよう」

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