デ・カルチャーTRPG

 今回も、エセっぽいTRPGのお話です。
 最初に言っておくことは、「デ・カルチャー」というTRPGシステムはない。
 何でこんなことを言い出したかというか?日本では「システムはソードワールド」とか「昨日。インセンイ遊んだ」で話が通じますが、英語圏のTRPGゲーマーには通用しなかったというお話。
 ある日先方から、「環境が整っていたら、どんなTRPGのキャンペーンゲームマスターしたい?」と尋ねられたので、そのときのお答が、「システムはメタガ(メタリックガーディアン)で、ペースは週1回、全4回」という感じのお返事をしたのですが、この返答が先方に通じなかった。
 よくよく考えれば、ニッポン独特の専門用語がネックだったんですね~。
 まず、ニッポンで「TRPGどんなシステムで遊んでる」と尋ねれば、ニッポンのTRPGゲーマーには日常会話以上に理解できる質問ですが、しかーし、英語圏の例のTRPG仲間からの話をよくよく聞くと、英語圏ではそういう言い方をしないようで。
 例えば、「GURPS妖魔夜行」をどう言えば良いか?「ルールセットはGURPSで、ジャンルは現代、妖魔夜行ワールド」って言い方になる・・・・んだろうなぁ。
 何分ネイティブなニッポン語ユーザーなので、こういう言い方を完全習得仕切れているのか、わかんない。(そりゃそうだ)
 細かいニュアンスなんか違うところがあるかもしれないが、気にせずGOぉ!
 そんなやりとりをした後、英語圏のTRPGのNETカタログを見る機会があったので、見てみると・・・。
 まず大分類チックなのがRuleset、キャラの作り方やら、判定方法あたりのことが、Rulesetなのでしょう。
 次に来るのが、genreジャンルというヤツ、これはGURPSのサプリメント一覧的な資料を見るとよく分かると思うのですが、SF・近未来・現代・西洋中世ファンタジーとまぁ、固有名詞無しの汎用背景設定と言いましょうか・・。
 で、やっと作品名がくっつくわけです。ニッポンでGURPSで言うならば、ルナルだったり妖魔夜行だったりコクーンだったりという感じですね。
 先ほどのキャンペーン何やりたい?話に戻ると、件の知り合いに、こう言うべきだったんですね「RulesetはSRSシステムで、ジャンルは現代ロボットアクション、ワールドはメタリックガーディアン」
 本当によく分かっていない言い方なので、正解だと言い切る自信は無い。
 そこで思い出そうと頑張ってみるのが、日本産の汎用TRPGシステムぅ!
 SRS
 サイコロフィクション
 阿修羅システムって
 マギウス
 天羅万象
 アリアンロッド
 結構ムリがある作品がが散見されますが、天羅万象って、他はエンゼルギアだけ、だったと思う、アリアンロッドも、元が西洋ファンタジーでしたが、ラノベやら電源付ゲームやらからワールドを引っ張ってきてなかったかな?
 もう知っている人も多いと思いますが、ニッポン産TRPGには、これぞ!という汎用システムが今んところ無い、そしてこれから出てくるような気もしない。
 TRPGをそこそこやっている人なら、思ったことがあるはず、ソードワールド2.5の判定やキャラクター作成の仕組みを使った現代ガンアクションやら、日本戦国のチャンバラやら、少々先の未来kらもっと未来、三体世界の侵略に対抗する世界観を、ソードワールドで出来たら良いなぁ~って、(2024中頃、この文章作成者は、三体にどっぷりハマっています)
 ルールセット一つ覚えていれば、ジャンルも様々背景世界も様々プレイ可能にしたい!というのが英語圏TRPGゲーマーの願望なら、ニッポンではどうなのか?、思うにガラケーのごとくガラパゴス的になってしまうのか??
 多分そうなったと思います。
 プロアマ問わず、ニッポンのTRPGをデザインする人は、特定のワールドに最適化したRulesetを作ってきたつもりなんだろうなぁ~。
 言い方変えると、汎用性なんてどうでも良いから、マイワールドを表す判定キャラクター作成諸々を作りたかった。
 この流れは、ちょいと昔のTRPGゲーム中に、ロールプレイ頑張ろうというという傾向が、がっつり影響しているような気がする。
 イヤもう本当に、同人・業者問わず、TRPGを乱造していた物でした。余談ですが、プレイ不可能な代物も時々見かけたような気が・・・w。&結構な数のルールセット部分どこかで見たことあるような判定方法だったりと。
 今のところニッポンでは、ワールド背景etcを表現するためのRulesetがメインで、汎用Rulesetに力を入れていません。
 ニッポンに汎用システムが広がらないのは、大人の事情どうこうという、行ってみれば版権やら使用許諾やらそのあたりが日本で脚を引っ張っている気がするような・・・。
 今期のお話はここまで、ニッポンガラパゴスなTRPG話は、もうちょっと続く気がする。

Brett Austin様、ご協力ありがとうございました。
(https://note.com/austin_sensei)

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