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辺鄙な場所にある蒸留所【アードナムルッカン/ARDNAMURCHAN】へ#70①

ーーー2019.9.20号①ーーー

どうも、スコットランドにいるのもあと少しだなと感慨にふけっているヒデイシです。

それはさておき、、

今日も蒸留所をめぐります!

1箇所目は「アードナムルッカン蒸留所」

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ここは2014年にオープン新しいところで、スコットランドにある蒸留所の中でもかなり辺鄙な場所に建っています。

目白田中屋の栗林さんが、クレイジージャーニーという番組で訪問している様子が放送されていたので、この蒸留所を知っている方も多いんじゃないでしょうか?

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僕もあの回は鮮明に覚えておりまして、こうやって今回、自分の目で見れることにかなりテンションが上がっています。。

ちなみに、この蒸留所は「アデルフィ」という有名なボトラーズ会社によって建てられているみたい。

では一体どんな蒸留所なんでしょうか?

早速行ってみましょー!

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辺鄙な場所にあるため、グラスゴーから丸々1日使って移動していきます。

で、この移動で問題が発生...

1本目のバスには無事乗れたのですが、乗り換えして乗る予定だったアードナムルッカン蒸留所の近くまでいくバスに置いていかれてしまいました。。

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スコットランドのバスは、田舎の方だと道端に立って手を上げて止まってもらうんですが、なぜか止まってもらえずそのまま目の前をバスが通過していきます。

次来るバスは明日の14時らしく...困りました...

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(歩くと13時かかるらしい...)

ということで、ヒッチハイクしながら歩きます。

すると、2度ほどスコットランドの方に助けてもらえ、無事アードナムルッカン蒸留所近くまで行けました。。

本当に辺鄙なところです。色々あってつい前置きが長くなってしまいました。。

ということで、

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(アードナムルッカン!)

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(蒸留所の前には樽看板が)

ではビジターセンターに入り、ツアーの申し込みをしにいきましょう。

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(キルン状の建物がビジターセンター)

朝一に行ったのですが、ビジターセンターにはすでにお客さんがいます。

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(アデルフィのウイスキーがずらり)

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(内装がシンプルでおしゃれ)

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(おしゃれな絵も飾ってある)

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(ツアーの種類)

ウイスキーはもちろん、グッズや服なんかも売られていて、眺めているだけでもう楽しい。。

で、ツアーですが、予約をしていなかったため、予約なしでも参加できるプレミアムツアーというものにしてもらいました。

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(まずは貯蔵庫から!)

伝統的なダンネージ式に積まれた樽がぶわーっと並んでいます。

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2014年7月25日に詰めた樽。グレンファークラスの文字が。。

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貯蔵庫の中にはスピリッツを樽に詰める部屋もありました。その名も「UISGE BEATHA」

ちょうど樽にスピリッツを詰めているところで、なんと樽の中に指を突っ込んで味わっていいよと言われます。遠慮なく、人差し指を突っ込まさせていただきました。。

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あと、樽ごとウイスキーを買うこともでき、ドイツ人の方のオーナーが多いとのこと。

ちなみに、昨日ヒッチハイクで乗せてくれた人も、樽を2つ買っているよと行ってました。銀行にお金を預けるより、樽を買って投資した方がいいんだとか。。

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(貯蔵庫の向かいにはドラフの搬出口が)

ここアードナムルッカン蒸留所は、川で水力発電を行い、地元の木材チップを使うバイオマスボイラーがあって、さらにはウイスキーを造る過程で出るドラフ(モルトの絞りかす)やポットエール(1回目の蒸留で残った廃液)は畑の肥料や家畜のエサとして使っているんだそう。


つぎは製造工程へ

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(モルトミル)

ミルマシーンは、コンパクトな最新型!

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(ステンレス製のマッシュタン)

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(の中)

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(アンダーバック)

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(ウォッシュバック)

ウォッシュバックは、木製のものが4つと、ステンレス製のものが3つありました。

で、その木製のものが個性的で面白い!

4つのうち2つはオレゴンパイン製で、残りの2つはコニャックの桶とガイドさんが言っていたので、コニャックを造る際に使われる発酵桶なんだと思います(間違ってたらごめんなさい!)

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(オレゴンパイン製)

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(コニャックと言っていた方の桶)

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(ステンレス製)

では次は蒸留!

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左側のストレートヘッド型のものがウォッシュスチルで、右側のバルジ(ボール)型のものがスピリットスチルです。

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(ウォッシュスチル)

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(スピリットスチル)

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(スピリットレシーバー)

ちなみに写真はありませんが、コンデンサーはシェル&チューブが外についています。

アードナムルッカン蒸留所では、製造がコンピューター化されておらず、人の手によって行われているよう。伝統的な造りがコンパクトにまとまっている感じでした。

では最後にテイスティング^_^

このツアーは僕ひとりだったため、ガイドさんが引き出しの奥から何やら凄そうなボトルを出してきてくれます。

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(凄そうなボトル)

どうやら、もう売り切れている2年熟成のものみたいです。これが本当にめちゃくちゃ美味しくて、度数は53.6%あるんですが、全くそれを感じさせない。

ここ2ヶ月ちょっと、毎日のように蒸留所めぐりをして、色んなウイスキーを飲んでいるのですが、その中でも個人的に5本の指には入る味わいでした。

これからさらに熟成が進むと一体どうなってしまうのか、楽しみでなりません。。

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(アデルフィのボトルと)

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(ニューメイクも飲ませてもらいました)

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(ありがとう、ジュリーさん)

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(ご満悦のヒデイシ)

ということで、ツアーは終了!とても楽しい時間を過ごせました。

ちなみに、アードナムルッカン蒸留所から100メートルほど離れたところにカフェもあり、これがまたとてもステキな場所^_^

こんな感じ👇

ぜひ時間があれば足を運んでみてください!

ということで、つぎの場所は向かいましょう。

次に行くのは「トバモリー蒸留所」

【70②につづく】


素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃