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フロアモルティングの仕組みを堪能【バルヴェニー/BALVENIE】#29①

ーーー2019.8.7号①ーーー

どうも、雨が降る日のスコットランドが寒すぎて、外でスマホの文字を打つのを諦めているヒデイシです。今日に関しては息が白くなっています、

それはさておき、、

今日も今日とて蒸留所を巡ります。

1箇所目は「バルヴェニー蒸留所」

ここは1892年に、グレンフィディックのオーナーであるウィリアム・J・グラントによって建てられた蒸留所。

ちなみに、ウィリアム・グラント社は、グレンフィディック・バルヴェニーのほかに、キンニヴィー、アイルサベイを建てているのですが、ここバルヴェニーはこの中で2番目に建てられたそう、

アイルサベイ以外は、まとまった場所に建てれて今はす。

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で、なんとてここは、今でもフロアモルティングを続けているんです

数日前に一度行きましたがお休みだったため、今回はリベンジです。

それでは早速行ってみましょー!

宿泊しているrothesから40分ほどで着くようです。

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雨に打たれながらも到着しました。

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(トラックにかけていただいた)

雨がふりに降っていて写真が撮れなかったので、この前の晴れた日の写真を、

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キルン棟の外にはピートと石炭が置かれています。

受付に入り、ちょっとした部屋でツアー開始までの時間を過ごします。コーヒーを出してもらいました、

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ツアー開始時刻になり、案内スタートかと思いきや、何やらひとりひとり自己紹介するように促されます。

7人いて順番的には僕が最後、、

まあまあの待ち時間でみなさん自己紹介をしていきます。ほとんど何を言っているか分かりません。。

ついに僕の番が来ました。

「日本から来ました。3ヶ月かけてスコットランドの蒸留所めぐりをしています。ちょうどここが50箇所目」

すると、おおーと歓声が上がります。なにやらヒーローになったかのような気分になりました。そのあと、

「毎日、飲んでは歩き、飲んでは歩きを繰り返しているから、もう疲れました」

と言うとなんかウケました。とりあえず良かったです。

では、ツアーが始まります。


まずは蒸留所の中にある池の説明。大雨のため説明どころではありませんでした。

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(ちなみに晴れていたらこんな感じ)

つぎは、早速フロアモルティングの部屋へ

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部屋に入った瞬間、とんでもない量の大麦が出迎えてくれます。

このフロアモルティングの建物は、2階建てになっていて、上が大麦に水を含ませる部屋、下が大麦を発芽させてモルト(大麦麦芽)にする部屋のようです。

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(上の階に敷き詰められた大麦を)

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(このスティープというところに入れて)

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(こんな感じにここで水と混ぜ合わせて)                  @バルヴェニー公式Twitterから引用

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(このスティープ内にある穴から下フロアに落とし)

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(コンクリートの上に敷き詰め発芽させ)

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(奥の地面にある溝に発芽した大麦を落とすと)

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(回転するローラーによってモルトが運ばれ)

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(このエレベーターに入り、キルンへと運ばれて)

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(乾燥させるという一連の流れ)

いやー、面白いですね。。

使用するモルトが全てフロアモルティングによるものではないですが、一部はこのような大変極まりない工程をふんだものが使われているんです。

では次に行ってみましょー!

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(マッシュタン)

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(ウォッシュバック)

このマッシュタンとウォッシュバックの部屋には、バルヴェニー敷地内にあるキニンヴィー蒸留所のものも一緒にあるようです。

で、ウォッシュバックからもろみになる前の麦ジュースと、もろみになったものを飲み比べさせてもらえました。(もろみとは発酵させた麦ジュースみたいなもの)

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(たぶんキニンヴィーのウォッシュバックから)

発酵させる前のものは、甘やかで本当に麦のジュースみたいな味がしたんですが、もろみは甘みは少なく酸味が強くて、どこか少し苦い感じがしました。

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ポットスチルは、ラガヴーリン蒸留所とグレンアルビン蒸留所から中古で購入したもの使っているそう。

次は流れ的に貯蔵庫かな〜と思っていると、何やら車に乗るように言われます。

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どうやら敷地内にあるクーパレッジ(樽工場)に連れていってくれるみたい。

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(車でズンズン樽の山の中を進んでいく)

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(工場の中の様子)

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(職人さんが黙々と作業しています)

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(使う道具)

クーパレッジ、面白かったです。

痛んでいる樽の箇所に印をつけて、ほかの樽材と器用に入れ替えているのをみると、職人さんスゲーってなりました。

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次は貯蔵庫ですが、中に入っての撮影は、もし携帯が壊れて引火したらいけないとのことで、できませんでした。

で、ツアーの中に3つの樽の中から1つ選んで、ハンドフィルができるというものがあります。

はい、してしまいました。

バルヴェニー13年オロロソシェリーカスクです。。

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(荷物いっぱいなのにどうしよう...)

で、最後に、5種類テイスティングして、ツアーは終了。

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ツアーは3時間とかなり長丁場で、ほんと事細かに説明してくれました。

スコットランドに行く際は、ぜひバルヴェニーツアーへの参加、、オススメです、、。

ということで、バルヴェニーをあとにして、次に向かうのは敷地内にある「キンニヴィー蒸留所」へ!

【29②につづく】




素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃