「ミスが許されない仕事」の心の持ち方を考える

 飛行機のパイロット、執刀医、看護師など、作業ミスが許されない職務があります。ミスが許されないからこそ「出来て当たり前」という前提で内外から捉えられており、精神的な負担も大きいのではないでしょうか。
 程度の差はありますが、他の業種・職種でも「出来て当たり前」と見なされる仕事は非常に多いですね。例えば飲食店で自分(客)が注文したメニューが運ばれてくるのも「当たり前」ですし、郵便や宅配などが指定した宛先に届けられるのも「当たり前」です。

 「出来て当たり前」。上手く行っても特に評価されず、失敗すると厳しく追求される…もし失敗をしてしまうと「嫌な経験、忘れがたい経験」として記憶にこびりつき、業務に対するモチベーションを保つのが難しくなってしまう人もいるかと思います。

 この「出来て当たり前」ですが、ミスした瞬間に持ち点を一気に失う「減点方式」の評価と捉えることも出来るかと思います。「おいおいそんなこと言うのなら、『じゃあ加点方式で考えましょう』ってことなのか?」という話になりますが、少なくともお客さんの考え方を加点方式にするには相当に無理があるでしょう。

 そう、「少なくとも」「お客さん」は…

 せめて自分、出来れば職場の中では、ミス発生ゼロを目標にしつつも加点方式の評価軸も並行して持っても良いのではないのか?と個人的には思います。例えば「ノーミス継続○日突破!」「今日も無事に大きなミスなく業務を終えられた!」と意識的に確認するだけでも精神的には楽になるのではないでしょうか?いわば失敗が許されない業務の中での「成功体験」を意識できる訳です。そして、この成功体験が自信に繋がればプレッシャーも緩和出来ますし、例えミスをしてしまっても精神的なリカバリを比較的素早く出来るのではないか?と思います(過信に繋がってはいけませんが…)。

 結局はものの見方、捉え方次第ということなのかもしれません。私もミスの許されない現場作業に関わっていたので、ミス発生時の職場の雰囲気はそれなりに知っているつもりです。厳しい業務に日々奮闘している方々を陰ながら応援しています。

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