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WheeLog!道中 with 人々 Vol.1

介護・福祉専門職 井口 健一郎氏へのインタビュー!

はじめに

井口さんより、SNSへの「#WheeLog3周年記念」投稿にて、お祝いの言葉をいただきました。代表の友理子さんとの出会いやWheeLog!活動の経緯、他の人々との繋がりからも、織田夫妻との絆が深いことに気づかされる内容でした。WheeLog!とどのように繋られ、何を想い、何を実現させようとされているのか?インタビューをさせていただきました。
それでは、ご紹介です。

特別養護老人ホーム 潤生園 施設長
井口 健一郎 さん

1. WheeLog!との出会いや関係を教えてください。

代表の織田友理子さんとは古い知り合いです。彼女が街頭で署名を行っている時から応援しています。織田夫婦が僕が道に迷った時に、進むべき道を指し示してくれた恩人でもあり、戦友です。二人の存在があり、今の僕があります。WheeLog!については、WheeLog!中心メンバーの初鹿さんが私のラジオ番組に出演してくださった時に詳しく知りました。

2. ラジオ番組とはどのような番組ですか?

FMおだわら 87.9MHzで毎週水曜日 16:30に放送している「介護」をテーマにしたラジオ番組です。介護に関わる様々な疑問・お悩みをリスナーから寄せていただき、実例に基づいた回答とアドバイスをお話しています。また、専門家、ご家族、当事者など介護に関わる方々にもご登場いただき、介護現場の様子や体験をお話し頂いています。
パーソナリティ:社会福祉法人 小田原福祉会 井口健一郎
アシスタント :小山由佳子(FMおだわらパーソナリティ)
織田代表出演:
https://anchor.fm/kenichirou-iguchi/episodes/054_20190717-eg2akd
初鹿さん出演:
https://anchor.fm/kenichirou-iguchi/episodes/021_20181121-eg2a16

3. 運営メンバー初鹿さんがラジオ番組に出演された経緯は?

ラジオ番組を始めたときに、旧友である織田友理子さんに是非出演してほしいと思っていました。またWheeLog!が既に小田原でも実施されたことは織田友理子さんから聞いておりました。出演の打診をしたところ、織田友理子さんに「小田原にも中心メンバーがいます、ぜひ、彼を出演させてください」とお話をいただき、実現しました。そして織田友理子さんにも、昨年7月にご出演頂きました。

4. バリアフリーマップがもたらすものとは何でしょうか?

私も家族介護教室介護講師をしている中、車いすのまま入れるお店知りませんか?と最近は必ず聞かれます。待ち合わせする時や一緒に出掛ける時に、「ここに行きたい」「この素敵なお店にいってみたい」が見つかる、バリアをバリアとしない画期的なツールだと思います。また、今まで外出することを諦めていた人が気軽に「あの人に会いたい」「あそこに行きたい」とモチベーションをあげることにも役に立っていると思います。

井口健一郎さん#WheeLog3周年

5. WheeLog!の最大の魅力はなんだと思いますか?

WheeLog!は自分たちのみならず、「自分の歩んだ足跡が誰かを照らす道しるべになる」という素晴らしい使命感で取り組んでいる方もいらっしゃいます。私も介護福祉士、社会福祉士ですが、「一緒に喜びを分かち合う場」としてWheeLog!は魅力的です。WheeLog!で出会った友人に、「ぜひ、講演で話をしてほしい」「今度、仙台にいくね」「一緒に歌を作ろう!」「オンラインでつながろう」など、交流の幅が広がりました。

6. WheeLog!の未来はどうなると思いますか?

当事者、健常者も介護者もフラットで付き合えるまさにソーシャルインクルージョンの形がWheeLog!にはあります。もっともっと介護現場や介護家族、介護福祉士、社会福祉士、リハ職、看護師に広く活用してほしいと思いますし、WheeLog!を必要としている人は日本だけではないので、世界の困りごとを解決していけると思います。

7. ソーシャルインクルージョンの形をWheeLog!のどんな点に感じますか?

フラットな関係であること。我々、介護従事者、障害者支援、医療従事者はサービスで出会うとどうしても、ケアする人、される人という構図になりがちです。WheeLog!はそういう立場ではなく、一人の人間として対等に友人関係ができます。障害があろうがなかろうが、友人として人間的な交流ができることが一番大事だと思いますし、我々専門職の立場から言えば、「車イスユーザーの人たちはこんなにもがんばっているのか。」と当事者の視点で物事を考えられる大切なきっかけになります。また車イスユーザーの方が走行ログ(足跡)を残し、みんなに役立つ地図作りに貢献する、仲間たちに会えるイベントに参加するという目的は介護予防やリハビリの目標になると思います。スマホが得意な孫がWheeLog!を使っておじいちゃん、おばあちゃんたちと外食に行くなんていう風景が当たり前になると素敵ですね。国の提唱する地域共生社会ってこうやって作っていければいいと思います。

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8. 今後、井口さんのお立場からどのようにWheeLog!に関わっていこうと思っていますか?

専門職として、専門職を育成する教員として、介護福祉士、社会福祉士、看護師にWheeLog!の世界を伝えていきたいと思います。

おわりに

代表が、患者会で署名活動をされていたころからのお知り合いだったのですね。井口さんにとって、織田夫妻が進むべき道へ背中を押してくださったことから深い想いが伝ってきました。今の織田夫妻との繋がりにはしっかりとしたの基盤があったのですね。

小田原でのラジオ出演に「初鹿さん」を先に出演させた代表の意図がわかる気がいたします。同じ神奈川でWheeLog!を立ち上げようと試行錯誤されていた初鹿さんの小田原への想いを市民の皆様にお伝えしたかったのでしょう。そして何と言っても井口さんにWheeLog!を知ってほしかった。何かの力になることを信じていらっしゃたんだろうなと。ラジオ番組では市民の介護に関する困りごとや疑問にこたえる重要な役割を担っておられます。これからも役立つ情報を市民のために発信していってください。そしてWheeLog!の世界も広めていけたら幸いです。

井口さんはご自身の介護専門職のお立場から、WheeLog!への想いを持たれている一方で、患者様や高齢者の立場、看護の立場、リハビリ職の立場、と幅広くトータル的にもお考えであり心強く感じました。「ソーシャルインクルージョン」という言葉にも表れていますが、誰もが平等な環境であるところにWheeLog!の価値を見出されています。そして車いすユーザーの立場からは、外出を諦めていた人が、行きたい場所に、会いたい人に会いに、出掛けられる切っ掛けにWheeLog!が役立っていると実感されています。共生社会の創生にもWheeLog!が活躍できる可能性を示されてますね。

今後は、「世界の困りごとを解決していけるWheeLog!」を「専門職を育成する教員として、介護福祉士、社会福祉士、看護師に伝えていきたいと思います。」と言われています。

そして、「WheeLog!では人との繋がりがうまれること」これはどの立場の方からも耳にするWheeLog!最大の価値です。井口さんもそんな価値を実感されており、「一緒に喜び会える交流の場が増えた」そうで今後も楽しみですね。

この度は、お忙しい中、詳しくお話をいただきましてありがとうございました。井口さんの益々のご活躍をお祈り申し上げつつ、沢山の笑顔をご一緒に生み出していけたら幸いです。

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