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ファーストライド。

特支に所属してから約2年が経った。

小学5年生となった私は、身体に不具合がでてきていた。階段もしっかり支えてもらわないと難しくなり、次第に転ぶことが多くなってよく足をくじいていた。

そして…その時がきた。ついに手動車いすをつくることになったのだ。

初乗りの車いす、最初の気持ちは『ただただ恥ずかしい』だった。

なぜなら視線が集まるからだ。
学校では車いすユーザーは私だけ。周りからジロジロと見られるのが、とにかく嫌だったことを覚えている。

でも、時が経てばそんな気持ちも行方不明。
まだ腕の力は普通にあったので、手動車いすというアイテムを手に入れた私は、とにかくはしゃいでいた。

廊下で思いっきり車いすを押してもらって手を離して爆走したり、坂道で手を離して爆走したり、たまにすっ転んで怒られたり、スピード感という楽しさを追求していた。

ただ集団の中に入ると低学年の時と比べて、さらにおとなしくなっている私がいた。

その気持ちについては次回に続く…

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