障害のある人が家を借りる前にすること
親元を離れて自活をしようという障害のある人にとって、まず湧いてくるイメージは自分で借りたアパートで、ご飯を作って食べるというものではないでしょうか?けれども、実際に暮らし始めるにあたっては準備が必要ですよ、というお話です。
家を借りるにも考えることはいろいろある
ひとくちに家を借りると言っても、都心部に借りるか?郊外に借りるか?一軒家か、アパート・マンションか?便利な場所に住みたいとは誰もが思いますが、そういう場所はコストがかかります。さりとて安さ最優先だと、立地が悪かったり、設備がイマイチだったりします。通勤・通学がある場合は、あまり遠いと見かけの家賃は安くとも、交通費と合算すると職場や学校の近くに借りるのと変わらないこともあるし、わりに合わないことだってあります。それに、通勤・通学時間が長いということは、それ以外の事に使える時間が少なくなるということです。
家を借りる=生活を組み立てること
さて、上で述べたように「家を借りる」となったら、立地や家賃、建物のタイプなどいろいろ考えることがありました。
職場や学校から近い所に借りたいなら、職場や学校がどこか?ということを考えなければなりません。まだ入社・入学前ならそちらの準備が先です。
お金について言えば、自分がどこから幾ら収入を得ているか?あるいは得られるか?という見通しが必要です。生活には、光熱費や食費、医療費に税金など、家賃以外にもいろいろかかります。便利なのが良いからお金をかけるとか、貧乏だから安くあげるとかという単純な話ではありません。限られた収入の中で、生活を維持する上でお金をかけるべきところ、折り合いをつけるところを決めなければなりません。
そのほか、家事など身辺整理を自分でやるか?ヘルパーを利用するか?によっても、家の中の設備等に求めるものは変わります。ヘルパーを利用するなら、事業所やスケジュールの調整も必要です。どのように暮らすか?ということがあって、どんな家を借りるか?を決めていくことができるのです。
私の場合はどうしたか?
私の場合は、自活開始前からお仕事をしています。ヘルパーは利用していません。
ですから借りる家は、誰の手を借りずとも通勤や外出ができる場所であること、必要な家事が自力でできる環境であることが条件になりました。ゆえに、お金がかかっても街中で暮らすことを選びました。
引っ越しは親の手を借りましたが、契約にかかるお金は、自分の貯金を取り崩して用意しました。これは自活の為に用意したわけではありませんでしたが、結果として必要な時に役立ちました。
普段のやりくりは、まず生活に必要なところから。大きな出費は準備をしながら。
贅沢はできませんが、それなりには暮らせます。まぁこの辺の話も追々できたらと思います。
まとめ
自活を始めようとすると、家を借りるとか
ご飯どうやって作るかなど、生活の中のこまごましたことに気持ちが向きがちです。
もちろん、それは大事なことです。でも、
その前に自分はどんな暮らしをしたいのか?ということがより大事です。自分の望む暮らしをするために、何が必要なのかひとつひとつ整理する。そこから、新しい暮らしはもう始まっています。
頂いたサポートで記事内容の充実、地域で暮らす障害のある人たちの生活を向上に役立つ企画等考えていければと思います。