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【WHC project】昼寝の時間が長引くと寿命が縮む...?

1.お昼寝

 2021年と言うと祝日が週末の土・日とあまりかぶらない日が多い年として年始当初盛り上がったのはご存じでしょうか?何しろゴールデンウイークが最大10連休にすることができるだとか…

 こういった休みが増えるとついしてしまうのが昼寝ですよね。スペインではシエスタ(簡単に言うとお昼寝制度)とよばれるシステムも存在していますが, 日本やイギリスで行われた研究によると昼寝をしている人の方が死亡リスクが高いという結果もあってか, 最近では批判的に扱われるらしいです。

 しかしながら, その他生活習慣が関係しているのではないかという意見も上の研究にはあり, 1つの研究だけで「昼寝が悪影響」と言うことはできないのかもしれません。

そこで, 今回は『デマ情報にもう負けない! おもしろ医学論文イッキ読み』でそれについて扱った論文があったのでご紹介します。

2.昼寝の習慣は健康的?

 この研究は2014年5月までに報告された昼寝と死亡リスクについての研究データを統合解析したもので, イスラエル, 台湾, 日本, アメリカ, イギリスで実施された観察研究7件, 98,163人が解析の対象となりました。

 その結果, 「昼寝なし」に比べて「昼寝あり」で死亡リスクが15%増加することが分かりました。また, 昼寝時間が60分未満では「昼寝なし」と大きな差異は見られなかったとのことで, 60分以上のお昼寝で健康に影響が出てきてしまうそうです。(解析の際, 報告は自己申告制だったので, 必ずしも正しいとは言い切れませんが, 生活リズムの崩れも考慮すると60分以内が適切なのは明らかでしょう。)

3.まとめ

 今回ご紹介した論文ではお昼寝をすると健康に悪いという結果が出ていましたが, 上でも紹介した通り, 「1時間」という時間が昼寝をする上での重要なキーとなってきそうですね。(10~15分程度の仮眠は集中力にも良いと聞きますし…) 今まで長い時間お昼寝をしていた場合は, 今後は健康に気遣って1時間以内に収めてみるのもよいのかもしれませんね。

◇引用参考文献

・デマ情報にもう負けない! おもしろ医学論文イッキ読み 著:青島 周一

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