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留学=語学じゃない!理系の「短期留学」 in ポーランド

こんにちは!SAPAのMarinaです!

今回は理系の研究留学について紹介する、第2弾です!
ちなみに第1弾はこちら→『留学=語学じゃない!理系の「海外体験研修」 in台湾

プログラム紹介
私は「システム理工学部電気電子情報工学科グローバル人材育成プログラム」を通して2度留学をしました。
私の所属する電気電子情報工学科では、海外での多様な活動を通して、社会性や国際性、主体性を培うため、学科独自のプログラムがあります。

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↑ システム理工学部電気電子情報工学科グローバル人材育成プログラム

今回はその中でも、3年次の「短期留学」についてお伝えします。概略は以下の通りです。

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↑ 「短期留学」の概略  ※費用は私が参加した当時のものです。

私は上記3つある留学先の中から、ポーランドのグダニスク工科大学を選びました。
そして、おそらく皆さんが疑問に思う2点について説明します。

・留学先の決め手は…?
まず始めに、「短期留学」に行くにはシステム理工学部電気電子情報工学科グローバル人材育成プログラムを通して「海外体験研修」及び「グローバルPBL」に参加していることが条件となります。
私も台湾での海外体験研修を通して他国の学生と共に研究を行い、その後日本でのグローバルPBLを通して日本人同士で英語で半年間研究を行いました。それらの経験を経て、「短期留学」での留学を決めることになります。

私は留学先を決めるにあたって一番重視したことは自分がどれだけ成長できるのかという点です。よって、海外体験研修で一度行ったことのある台湾ではなく、今まで足を踏み入れたことのないタイもしくはポーランドの2択に絞りました。その上で、私がポーランドを選んだ理由は、タイでのプログラムがほとんど個人で行う研究であるのに対し、ポーランドでのプログラムはチームで研究を行う点でした。
社会では多くの人と関わって課題に取り組んだり、問題を乗り越える場面が多いと思います。そのような環境を学生時代に体感することで、周りと協力して物事を成し遂げる経験を身につけたいと思いました。

・ポーランドって英語圏…?
みなさんはポーランドの公用語を知っていますか?その答えは、ポーランド語です!
世界一難しい言語なんて言われることもあり、発音がとても難しいようです。街の中でも若者くらいしか英語を話す人はほとんどおらず、看板などの表記もポーランド語のみであることが多いです。ただ、アルファベットは基本的に英語と似ているので、文字の形さえ照合できれば基本的に問題はありません。
前投稿(台湾留学編)でもお伝えしたように、非英語圏での生活でおすすめするのは現地の学生と共に行動してもらうことです。お互いの第二言語である英語によるコミュニケーション能力も高まり、現地の人のみぞ知るレストランなどを教えてもらうこともできて、いいことしかありません!
また、ポーランド人の性格は比較的日本人と似ているような気がしました。比較的時間にはきっちりしていて、おもてなしの精神でプロジェクトメンバーの自宅でパーティーを開催してもらったり、遊びに行く時にはいつも付いてきてくれました。

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↑ ポーランド グダニスクの観光地が描かれたポストカード

現地での活動
プロジェクトは現地のポーランド人4人、日本人4人の計8人で活動しました。現地学生は大学の授業外でロボット製作を行ってコンテストなどにも出場する、大学の公認団体に所属しているメンバーでした。その活動の1つとして、私たちは「アームロボットを用いた強化学習」を研究しました。

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↑ アームロボットを用いた強化学習

留学先の施設を見せてもらう機会もありました。360度VR空間を初めて体験させていただき、大学の施設の素晴らしさに驚くと共にVRの可能性を感じさせられました。

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↑ 360度VR空間

基本的に私たちは強化学習を行うまでのプログラムコードを作成することを行いました。
プロジェクトメンバーが強化学習に対する知識が乏しい中、お互いに勉強しながら日々パソコンに向かう日々でした。
最終的に留学期間だけではプロジェクトを完遂させることは出来ませんでしたが、自分たちがその時できる段階までを精一杯取り組みました。

ポーランドの学生と研究する中で得られた経験
私が留学を通して学んだことは、自分ができることを見極め、懸命に取り組むことです。
私たちはアームロボットを用いた強化学習を研究しましたが、プロジェクト開始時はどのような順序を踏んで進めれば良いのか少しも見えていない状況でした。

その中でも、ポーランドの学生は率先して、まずYouTubeで強化学習のプログラミングを学ぼうという流れを作ってくれました。それを学ぶ過程で、私たちのプログラミング能力の違いを把握したポーランド人はプロジェクトメンバーをレベル別にグループ分けしてくれました。役割分担して研究を進めていく中で、私はチームで物事を進めていく楽しさを体感することができました。

それは自分の進めている作業がプロジェクトの一部を担っていることに気づけたからです。プログラミングコードの1行という些細な進捗でも、全ては研究全体には必要なことだと考えることができました。

自分にできることを見極め取り組んでいく力は社会でも重要になります。社会は1人では生きていけません。周りの人と助け合っていく中で、自分に合ったポジションを見つけて役割を全うすることが必要です。

私の「短期留学」では、ポーランド人が持つプログラミングなどの高い技術力や場をまとめてくれるリーダーシップに助けられました。また、日本人のメンバーには素早く情報を検索する能力に助けられました。その中でも、私はコミュニケーション力を活かして積極的なやり取りをするように心がけました。
そうすることで、研究以外の遊びの時間も楽しく過ごせるような日本人とポーランド人をつなぐ役割を担うことができたと思います。今後も人と人とをつなぐ架け橋のような存在を目指していきたいです。

おわりに
研究留学の体験談、いかがでしたか?
留学=語学とイメージされがちですが、関西大学では専門分野を深めることのできる留学プログラムも多数用意されています。
あまり知られていないポーランドの食事についても投稿しているので、ぜひチェックしてみてください!

ポーランド留学ブログはこちらもあります♪
おすすめのポーランド伝統料理3選!(ピエロギ・ジュレク・ポンチュキ)

Marina(SAPA)