留学=語学じゃない!理系の「海外体験研修」 in台湾
こんにちは!SAPAのMarinaです!システム理工学部電気電子情報工学科で学んでいます。
今回は私が2年次の夏休みに参加した「システム理工学部電気電子情報工学科グローバル人材育成プログラム」についてご紹介します。
プログラム紹介
私の所属する電気電子情報工学科では、海外での多様な活動を通して、社会性や国際性、主体性を培うため、学科独自のプログラムがあります。
↑ システム理工学部電気電子情報工学科グローバル人材育成プログラム概略
プログラム概要
●プログラム名:システム理工学部電気電子情報工学科グローバル人材育成プログラム「海外体験研修」
●留学先:中原大学(台湾)
●目的:理系英語の習得、研究室・研究施設の見学、プロジェクトの参加・実施
●プログラムで使用する言語:英語
●期間:約3週間
●参加費:約5万円 (注)私が参加した当時の参加費です
●単位認定:専門教育科目【専門教育科目】〔各コース共通〕海外体験研修(電気電子情報工学)
上記の中で、おそらく皆さんが疑問に思う点について説明します。
台湾なのに英語…?
この留学では台湾だけでなく、フィリピン、インドネシア、ベトナム、そして私たち日本の合計5カ国の学生で共同研究します。そのため、全員の共通言語である英語を用いました。
ちなみに、台湾では観光地以外の街では英語を話す人は多くありません。それに対する私なりの解決策は現地の学生と一緒に行動することです。
お互いの第二言語である英語によるコミュニケーション能力も高まり、現地の人のみぞ知る買い物場所などを教えてもらうこともできて、いいことづくしです!数字などの基本的な中国語を知っておくと、より留学生活が充実することは間違いないです。
プログラム参加の動機
私の目的は、海外の学生と自分の専攻分野を深めることでした。海外体験研修では、5カ国総勢200人程の学生が集まります。この環境であれば、自然と海外の学生と交流し、自分の価値観を広げられる機会になると思いました。また、日本でも大学で情報系学部への関心は高まっていますが、世間一般からするとまだ少数派であると私は思います。この機会に海外の情報工学を専攻している学生と切磋琢磨して、自分も成長したいと感じました。
現地での研究活動
このプログラムの主な活動は、以下の3点です。
①多国籍なチームメイトとグループでの研究
②中原大学の教員による講義
③最終ポスターセッション
平日は研究を行います。事前に興味のある分野を基にグループが分けられていて、私は台湾人2人、フィリピン人3人、日本人1人で構成された情報工学に関するプロジェクトを進めました。私たちは「OpenCVを利用した顔認証出席管理システム」を研究しました。大学にあったRaspberry Piやパソコンを使用してプログラミングのコードを書き、研究に必要なカメラなどは街へ買いに出かけたこともありました。
↑ 顔認証出席管理システムの一部
留学先である中原大学の教員の講義を英語で受ける時間もあります。日本で同じような分野のことを学んでいても、英語での表現や英語でのプレゼンの仕方、日本と台湾での技術力の違いを発見したりすることができる貴重な体験でした。
↑ 中原大学の先生の講義風景
最終日にはポスターセッションで、約3週間のプロジェクトを発表する場があります。自分の研究をただ進めるだけでなく、一緒に活動してきた仲間や各大学の先生に英語で発表する場は緊張しましたが、結果的に研究内容を認められて賞をいただいたことはとても自信に繋がりました。
↑ ポスターセッション表彰式
他国の学生と研究する中で得られた経験
私が留学を通して学んだことは、2つあります。
・目的達成のための積極的なコミュニケーション
プログラム紹介で説明したように、海外体験研修というプログラムでは5カ国の学生と英語を介してコミュニケーションをとります。お互いにとって第二言語による意思疎通は決して簡単なことではありません。そのような状況の時こそ積極的に話すことが大切です。何も話さなければ研究は進みません。今の時代では翻訳検索をすることも簡単なので、存分に使うべきだと私は思います。相手に理解してもらうために色んな言葉やジェスチャーを考えた結果、自分の言いたいことが伝わった時の喜びは計り知れません。
・自分にリミットを設けず、成長を続ける
現地での活動で紹介したように、私たちのプロジェクトチームは顔認証出席管理システムを研究しました。その技術にはプログラミングが欠かせませんが、このプロジェクトに必要なプログラミング言語を学ぶ学生はいませんでした。しかし、フィリピン人の学生を筆頭に勉強しながら研究を進めることができました。この経験を通して、常に成長することの大切さを学びました。それまでの私は大学で学んでいることだけで満足してしまっていましたが、もっと世界を広げることが本当の学びだと思うようになりました。
おわりに
研究留学の体験談、いかがでしたか?
留学=語学とイメージされがちですが、関西大学では専門分野を深めることのできる留学プログラムも多数用意されています。
次回は、ポーランドでの「電気電子情報工学科グローバル人材育成プログラム(短期留学」」についても投稿するので、ぜひチェックしてみてください!
Marina(SAPA)